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れきしぱうち

日本史を、まんが入りでノートにしました。
☆は山川出版「詳細日本史研究」に対応しています。

原始時代 1章-2 「人類の誕生」☆

2013-01-02 | 古代
(1)サルからヒトへ
地球は46億年前に誕生し、人類の初めである「猿人」が誕生したのは、700万~600万年程前である。
アフリカの「大地溝帯(だいちこうたい)」 で発生した人類は、多数の種類が発生しては、
途絶え、現代人の祖先である「ホモ=サピエンス」のみが残り、世界中に拡大していった。


1、【猿人】
  600万~170万年前、新生代第三紀鮮新世
  1924年に解剖学者「ダート」がアフリカで
  アウストラロピテクス(アファール原人)の骨を発見した。
  チンパンジー程度の脳の量だが、直立2足歩行していた。
   ↓
230万年前頃にいた「ホモ=ハビリス」は、大きな脳を持ち、石器を使用した
   ↓
2、【原人】
  170万~20万年前に「ホモ=エレクトゥス」
  1891年ジャワ島で、「ジャワ原人」が発見される
  1927年中国北京で、「北京原人」が発見される
   ↓
3、【旧人】
  20万~3万年前に、「古代型ホモ=サピエンス
  1856年ヨーロッパで「ネアンデルタール人」
 
  洞窟に住み、進歩した石器、死体の埋葬をしていた。
   ↓
4、【新人】
  15万年前以降、「現代型ホモ=サピエンス
  1868年南フランスで「クロマニヨン人
    スペインのアルタミラ洞窟の壁画
    フランスのラスコー洞窟の壁画などの文化の形跡が残る


(2)氷河期

地質学での、一番最近の時期である第四紀は、
約1万年前を境に「更新世」と「完新世」にわけられる。

「更新世」は、別名「氷河期」ともいわれる時期で、
ギュンツ、ミンデル、リス、ヴェルム氷期という4回の氷河期が知られる。
氷河期と、氷河期の間の比較的温暖な時期を、間氷期という。

氷期は、大量の水が氷になった為、海面の低下がおこり、
現代より100メートルも海面が低かったと考えられる。

「完新世」は、最後の氷河期ヴェルム氷期が終わってから、
地球が温暖化して、人類が進歩発展した現在を含む時期。
更新期からの変換時期は、海面の急激な上昇がみられた


(3)日本の更新紀
氷河期の日本周辺は、海面が低い為に
宗谷海峡と、間宮海峡が陸橋となっていたので、
ユーラシア大陸ーサハリン(樺太)ー日本が陸続きだった。

日本の南方、対馬ー朝鮮が陸続きであったかどうかは、
はっきりわかっていない。

この頃、北方からマンモス、ヘラジカが日本に入り、
南方からナウマン象、オオツノジカが日本に入り、
それを追って、人類が日本に入ってきたと考えられている。

(4)日本人の形成
酸性の土壌と高温多湿の日本では、化石は溶けて非常に残りにくい。
しかし、沖縄は石灰岩の地質が多く、良い保存状態の人骨が発見
されている。

沖縄県の具志堅で発見された1万8千年前の人骨を港川人(みなとがわ) 」と呼び、港川人や縄文人の祖先が、氷河期の東南アジアから来た
南方起源説がある。




原始時代 1章-1 「地球の歴史」

2013-01-01 | 古代
【1億万年以上前】
地質年代「古生代」日本列島はユーラシア対立と陸続きの海上の
堆積物でできた土地だった。
     

【2300万年前~500万年前】
地質年代「中新世」頃の地殻変動で、世界の造山活動、地殻変動が活発な時期。
ヨーロッパではアルプス山脈、アメリカではロッキー山脈の造山活動が活発。
日本は西日本と東日本は分断された形状から、フィリピン
プレートに乗って来た土地
フォッサマグナ」と合流し、
また、地殻変動により、ユーラシア大陸からの分裂が活発化。    
次第に、現在の日本列島の、背弧海盆の地形が形成されていく。

【400万年前】
地質年代「鮮新世」アフリカで、猿人「アウストラロピテクス」出現

【50万年前】
火を使う原人が、寒冷地にも進出する。

【50万~40万年前】
地質年代「更新世」は氷河期と温暖化する間氷期を交互に繰り返していた。
この頃の陸続きの日本に、大陸から原人が入ってくる。 
朝鮮陸橋ルート、サハリンからの北ルート等がある。

          
【4万年前】
旧人(ネアンデルタール人など)

【2万年~1万5千年前】
更新期後期、日本の「旧石器時代」
最後の氷河期「ヴュルム氷河」の頃は、今より海面が80メートルほど
低かったとみられているが、ヴュルム氷河が終わり、今に至る長い間
氷期に入った為、温暖化によって、海面水位があがり、サハリン、
クルム諸島、北海道が陸続きでなくなり、現在の日本列島の形になっていく。

     
マンモス、ナウマン像、トウヨウ像などの大型獣が絶滅していく。


【1万2千年前】
地質年代「完新世」の頃、温暖化により、気候も現在に近づく。
日本全土が、ツンドラ~寒帯だったのが、次第に温帯化し、
植生が、西南から針葉樹→広葉樹に変化する。
  
イノシシ、シカ、カモシカ、ツキノワグマなどの中型獣が繁殖する。
オオツノジカは、縄文時代初期まで生息していた。
この頃から、縄文時代となる。
 
【日本の化石事情】         
日本は降雨量が多く、土壌が酸性化するため、骨や遺跡が残りにくい。
石灰岩地帯は、比較的保存状態よく、古い遺骨や遺跡が発掘される。
  
また、宮城県は50万年前の地層が、地表に露出しているため、原人~旧人
の頃の遺跡がたくさんみつかっている。
(ただし、遺跡捏造事件の藤村新一氏が関わる遺跡も多数あるので、
何が正しいのかは、よくわかっていない。)