60代 スッキリ行こう🐦

還暦過ぎた!
これからも、心の向くままケセラセラ。

嵐の3月 おらおらでひとりいぐも

2018-03-01 10:48:26 | 本、映画、音楽、アート、手作り 他



3月1日は嵐。
長引いた大寒波の後に来る春も、
一筋縄ではいかないよう。😱

一昨日から、息子のアパートに様子見がてら行ったが、
その晩は雪が降ったもんね。

とにかく、春はコロコロ天候が変わり、気が抜けません‼️😰



そんな中



文藝春秋を買って、
芥川賞をとった「おらおらでひとりいぐも」を苦戦しながら、やっと読み終えた。

苦戦の中身は、東北弁。
外国語のようだもんね。



おらおらでひとりいぐも と言うのは宮沢賢治の「永けつの朝」という詩にでてくる言葉。

「私は私でひとりで行くから」と死に行く賢治の妹が言った言葉。。






主人公の桃子さんは、夫に先立たれて一人暮らし75歳の女性。岩手県出身で若い頃東京に出てきて、結婚して郊外のニュータウンで二児を育て上げている。

その桃子さんの一人暮らしのインサイド・ヘッドのお話。




「人の心は一筋縄ではいがねのす」

「この世にはどうにも仕方がない、どんな努力も下手なあがきも一切通用しねってごどがあるんだ」

「人の感情には思いもよらない凄まじいエネルギーがあるのだ」

みたいな事考えながら、

なにかと言うと、
人類史四十六億年ノートなる、独自に作ったノートを開いて、

人間というものを俯瞰してみようとして、
ひとり、のり突っ込みしている
夫を亡くした老女の孤独。

なかなか個性的で面白いのだ。
誰もが他人事とは、言い切れないテーマです。




作者の若竹千佐子さんは62才の岩手県遠野市生まれ。
結婚後上京し、二児を育て上げ
夫を55歳で亡くしている。

子供を育て上げ、夫を亡くした作者は、おばあさんの小説を書きたいそう。
おばあさんになってからの人生も、相当長そうですからねえ。

光当ててほしいものです。




私は前から、日本人類史に興味があって、
東北の青森や岩手の人たちには、最初に日本にいた縄文人の流れをくむ人たちが多くいて、

渡来人である、弥生人的な合理性などを越えた、
高い芸術的に通じる、人間本来の精神性を持っていると思ってる。




私などは、山口県生まれの、
どちらかというと、合理性信奉が抜けないバリバリの西日本人間で、

宮沢賢治を生んだ、イーハトーブの岩手県の人たちには、
全く違う人間の率直な感性を強く感じて、興味深いのだ。



そうでなくても、
最近、使い古された、ありがちで、もっともな話に大うんざりで、

カッコつけてない、率直で正直な人間の姿にひきつけられる事が多い。



還暦後、生まれ変わりたい気持ちがあるのかな。😁





ともかく、岩手県。
偉大な宮沢賢治をも生んだ
不思議な不思議なイーハトーブです。



💞💝🌸

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