3月1日は嵐。
長引いた大寒波の後に来る春も、
一筋縄ではいかないよう。😱
一昨日から、息子のアパートに様子見がてら行ったが、
その晩は雪が降ったもんね。
とにかく、春はコロコロ天候が変わり、気が抜けません‼️😰
そんな中
文藝春秋を買って、
芥川賞をとった「おらおらでひとりいぐも」を苦戦しながら、やっと読み終えた。
苦戦の中身は、東北弁。
外国語のようだもんね。
おらおらでひとりいぐも と言うのは宮沢賢治の「永けつの朝」という詩にでてくる言葉。
「私は私でひとりで行くから」と死に行く賢治の妹が言った言葉。。
主人公の桃子さんは、夫に先立たれて一人暮らし75歳の女性。岩手県出身で若い頃東京に出てきて、結婚して郊外のニュータウンで二児を育て上げている。
その桃子さんの一人暮らしのインサイド・ヘッドのお話。
「人の心は一筋縄ではいがねのす」
「この世にはどうにも仕方がない、どんな努力も下手なあがきも一切通用しねってごどがあるんだ」
「人の感情には思いもよらない凄まじいエネルギーがあるのだ」
みたいな事考えながら、
なにかと言うと、
人類史四十六億年ノートなる、独自に作ったノートを開いて、
人間というものを俯瞰してみようとして、
ひとり、のり突っ込みしている
夫を亡くした老女の孤独。
なかなか個性的で面白いのだ。
誰もが他人事とは、言い切れないテーマです。
作者の若竹千佐子さんは62才の岩手県遠野市生まれ。
結婚後上京し、二児を育て上げ
夫を55歳で亡くしている。
子供を育て上げ、夫を亡くした作者は、おばあさんの小説を書きたいそう。
おばあさんになってからの人生も、相当長そうですからねえ。
光当ててほしいものです。
私は前から、日本人類史に興味があって、
東北の青森や岩手の人たちには、最初に日本にいた縄文人の流れをくむ人たちが多くいて、
渡来人である、弥生人的な合理性などを越えた、
高い芸術的に通じる、人間本来の精神性を持っていると思ってる。
私などは、山口県生まれの、
どちらかというと、合理性信奉が抜けないバリバリの西日本人間で、
宮沢賢治を生んだ、イーハトーブの岩手県の人たちには、
全く違う人間の率直な感性を強く感じて、興味深いのだ。
そうでなくても、
最近、使い古された、ありがちで、もっともな話に大うんざりで、
カッコつけてない、率直で正直な人間の姿にひきつけられる事が多い。
還暦後、生まれ変わりたい気持ちがあるのかな。😁
ともかく、岩手県。
偉大な宮沢賢治をも生んだ
不思議な不思議なイーハトーブです。
💞💝🌸