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High up in the sky

赤司 征大|Masahiro Akashi
UCLA MBA留学記
WHITE CROSS株式会社 起業までの軌跡

ブログの累積アクセス数が10万を越えました!

2014-10-17 00:43:52 | 2014.10-12 秋
そろそろかな・・・と思っていたら、本日とうとう越えました!読者の皆様に感謝です・・・何か、思っていた以上に嬉しいです。

ブログの立ち上がりが、2012年8月13日ですので・・・もう2年以上、書いてきたことになります。

夢を持って生きる事の素晴らしさ、私達が生きている世界の明るい側面を、その時々の等身大で切り出してきたつもりです。読者の皆さんに、陽の空気感を大切にして生きる事の価値が少しでも伝わっていれば・・・と思います。

現在、あまりにバタバタしているため、次回更新は今週末です・・・と書いた以上、書かざるを得ないですね。

ビジネススクールと起業の関係

2014-10-09 22:46:58 | 2014.10-12 秋
今学期履修する授業は2つだけです。

一つは、”Business Analysis with Spreadsheet ”という、マネジメントにおける意思決定モデルと、判断の根拠となるエクセルを活用した分析について講義です。もう一つは、”Law for Managers and Entrepreneur"という、マネジメントの観点から法律を学び、マネージャーや起業家が陥りやすい落とし穴を避ける術を学ぶという講義です。

これに加えて、AMRというコンサルティングプロジェクトにて、ベトナムのとある会社の戦略立案などを5ヶ月かけて行って行きます。当初は、BCOという起業指向のプロジェクトで行く予定だったのですが、ビジネスプランの持つコントロールできない外的リスクが大きすぎることについて、ミケ達チームメンバーと話し合いを重ねた結果、直前にAMRに切り替えました。根本的な一貫性は維持しながら、1ヶ月単位で、考え方/過ごし方がめまぐるしく変わって行きます。

浴びるようにinputを得るために、単位にならない公聴まで含めると相当な数の授業に出ていた1年目を考えると、2年目は相当ゆったりしています・・・と言いたい所ですがしていません。

昨日も、夜中の3時半まで、WHITE CROSSのサービスのユーザーインタフェースの修正点の洗い出しを行い、朝の7時から東京とSkype会議をしていました。その後、Andersonに移動し図書館にて明日行われるWebデザイナーさん/Co-Founderとの会議の事前資料を作り上げていました。






ビジネススクールの起業系の授業において、起業して成功する可能性は3%と教えられます。妥当な数字だと思います。残念ながら、起業に強いトップスクールの一つであるUCLAに置いても、学生から出てくるビジネスアイディアの大半は脆弱です。社会のニーズを部分的についているサービス/プロダクトでは、複数個の障害が出た段階で行き詰まります。

Andersonの起業系の名物教授であるCockrum教授によると、「統計的には、成功している起業家の大半は30代後半以上で、ある産業における十分な経験から得られたinsightを基にビジネスを展開するから成功している。」とのことです。(公聴しようとしていたら、まさかの公聴禁止の授業だったために追い出され、受講している松村さんから又聞きした話ですが。笑)


これは、凄く腑に落ちる話です。無論、イーロンマスクの様なシリアルアントレプレナーも存在します。しかし、一般的に自分の知らない産業でヒットするサービス/プロダクトを生める可能性はゼロではないけれど、非常に難しいです。私自身、Andersonに入学してからの数ヶ月間にクリーンテック/米国市場でのお酒の流通/医療機器開発など、数多くのビジネスアイディアを考えてきてたのですが、如何に閃きだけをベースにしたビジネスアイディアが早い段階で限界にぶつかるかを経験してきました。また、ぽっと出のアイディアでは、モチベーションの維持が難しいというのもあります。


そして春学期に、私がAndersonで一番好きな教授であるマービン教授の講義において、シリアルアントレプレナーとして成功してきたGuest Speakerの言葉に、一つの答えを得ました。

「一つのビジネスを成功させ、次の起業を考える際に、何か閃いてターゲットする新しい産業を決めても、いきなり起業はしない。数ヶ月かけてその市場について観察的に学び、実際に潜り込んで働いて経験する時間を持つことにしている。そうすることで、理解に基づいたビジョンが生まれ、ビジネスアイディアが強固になる。但し、私は自分の強みであるテクノロジーを切り口に入り込める産業以外は閃いてもターゲットとしないことにしている。」



私は、WHITE CROSSは成功すると確信しています。その理由は、
① 私自身に起業する産業に対する深い理解/マネージャーとしての経験、明確なビジョンがあり、実現化の可能不可能は手順の問題であると分かっているから
② WHITE CROSSが提供するサービスは、現在の社会には存在しておらず、かつ社会が求めるものであるという主観的/客観的確信を得られているから
③ 私の強みは①であり、その実現化を加速してくれている創業メンバー/協力メンバーが、それぞれの分野で私より遥かに優秀な方々であるから
です。


WHITE CROSSは、社会を点としてではなく、面として変えられるビジネスです。また、以前にも記載した通り、私のMBA受験時のエッセイで書いたShort-time goalそのままです。昨年の夏に当ブログにて、卒後具体的にやりたいことが”ある言えばあるけどないと言えばない”と記載した、"ある" は、WHITE CROSSのことでした。


ビジネススクールに来たことで、
・ ①の”実現化の可能不可能は手順の問題である” と分かるためのベースとなる知識/判断力/視野の広さを得ることができ、
・ ③の”私より遥かに優秀な方々”と、繋がっていける立ち位置に立て、
・ 幸福観/価値観/仕事観/人生観等を深く考え、自分自身について再認識する時間を経て、自分自身のモチベーションがWHITE CROSSに重なりました。



確かに言えることは、私がビジネススクールに来たからこそ、WHITE CROSSが生まれたと言うことです。こなければ、アイディアどまりでした。


「ビジネススクールに来たところで起業家にはなれない」ということをたまに聞きます。私は、「ビジネススクールに来たから起業家として成功した」という例になりたいな・・・と願っています。

それぞれの夏

2014-10-05 16:24:21 | 2014.10-12 秋
昨日はミケが私の家にきて、夜中まで色々話し込んで行きました。今日は松村さんと夏の間の進捗情報交換をしていました。

ミケは相変わらず夏の間も活動的でした。春の選挙でUCLAの大学院生会の会長になったミケは、UCLAは今年度入学の院生数千人の前でスピーチをしたり、University of California群のPresidentの元で、LA校の代表として全大学従業員の保険制度の切り替えを行ったりと実際にインパクトのある改善策を立案/実行していました。

あっさり書いていますが、実際これは凄いことです。カリフォルニア大学には、私の所属するLos Angelesのみでなく、他の有名どころで言えばBerkeleyなど10校が属しています。先述のPresidentと言うのは、カリフォルニア大学各校の学長のさらにその上にいる・・・つまり、カリフォルニア大学群のトップの方で、その人自身はオバマ大統領の直下で働いていると言う・・・どんだけ遠くにいるんだって人です。まっ、その方と日常的に話をしながら実際に大学の仕組みを大きく改善しているということですから、普通にやりたくてできる仕事ではありません。他の学生から、”ハンサムで感じ良くてスマートな人なのに、おじいちゃん的に落ち着いた安定感&雰囲気の持ち主”と評されるミケだからこそ(ミケ...すまん。褒めているつもりだ。)得られたリーダーシップポジションです。

ミケが楽しそうに仕事をしているのを聞くと、相当なエネルギーを割いて彼の選挙を手伝って本当に良かったと思います。一緒に起業出来ないと分かっても、ミケは相変わらずで、「そりゃ、親友であるHiroと起業することが第一選択肢だったけど、君にとってのベストチョイスが選べたのなら、僕にとってもそれがベストだから。」とのこと。いつかWHITE CROSSがM3のように北米展開する際には、現実的に可能かどうかは抜きにして最初に声をかけたいな・・・と思います。まっ、いずれにせよビジネス関係無しで、ミケとは一生付き合って行きますので。


そして、今日は松村さんと会っていました。松村さんは、日本のコンサルで短期間のインターンをした後に、LAのエンジェル投資グループにて働いていました。LAは現在、サンタモニカを中心にシリコンビーチと呼ばれる起業クラスターが出来上がりつつあります。シリコンバレーの場合、歴史が長いためそこに詳しい日本人はそれなりにいるのですが、シリコンビーチと言えばこの人と言う日本人は聞いたことがありません。彼は、その最初の第一人者になるべく走っています。松村さんとはこの1年間、お互いの方向性を幾度となく相談し合ってきました。夏を越え、お互いに残り9ヶ月間でやるべきことが見えていると言うのは、素晴らしいことです。WHITE CROSSついても報告し、色々とアドバイスを頂きました。


シカゴのTech系でインターンをし、夏の後半は旅行に出かけていた同じアパートのSueが今日帰ってくると言っていましたので、後で部屋にお茶でもしに行きます。後は・・・昨日電話していたIBのCliffton、LAのベインで働き始めたClass of 2014のナタリアと、FEMBAでWarner BrothersでFinanceをしているジャッキー。Marvine教授とメンターのJeffに会えば一通りでしょうか・・・誰か大切な人を忘れていないか・・・


友人達がそれぞれに充実した夏を過ごしていたようで良かったです。やはりMBAの友人達も最高に面白いです。

Welcome Home Bruins


3ヶ月間英語をしゃべらないと

2014-10-04 18:44:43 | 2014.10-12 秋
日本で3ヶ月過ごす間に、英語が全くしゃべれなくなるかと思いきや・・・なぜか以前より、しゃべれているような感覚です。

昨日は、1年目同じAndersonにいながら、なぜかお互いを知らなかったインド人のSusruthと友達になり、インドの英語教育の歴史について話を聞いていました。そして、先ほどはニューヨークの投資銀行でインターンを終えてLAに戻ってきたClifftonから電話があり、30分程色々と話し込んでいました。

そういえば1年前の今頃は、相手の顔が見えずに100%言語力勝負になる英語での電話は恐怖でしかなかったな・・・とか思います。当時は、「何言っているのか分からないから、文章にしてメールで送って!」と言われたことすらありましたので。そういえば、Andersonではないのですが、知り合いのMBAホルダー方は留学当初に「ここは言葉の学校じゃないんだぞ」と教授から注意されたと笑っていました。こういう、後で笑いになる悔しさを乗り越えて、初めてなんとかなるのが語学力なのでしょう。

本気で留学すれば、1年もあればNativeレベルにはなれなくても、ある程度は何とかなると言うことです。1年前に今のレベルの英語力があれば、学びの質も大きく変わったことだろうな・・・とClifftonに話した所、「昨年の秋学期のHiroはいつも図書館にいて、誰よりも一生懸命勉強していたよね。学びの質は高かったはずだよ。」とのことでした。誰よりも・・・のくだりの真偽はさておき・・・やったわりに成績は中の中でした(笑)

そういえば、Susruthに言わせると、インドにて英語に慣れ親しんで生まれ育った彼でも、やはりアメリカ英語の”イディオム”や”俗語”は分からずに推測する必要があるので若干の苦労するとのことです。しかしこれは、インド人の彼だからです。私の場合は、相手が何を言っているのか分からない時に、そもそも相手がしゃべった言葉が”知らないイディオム”なのか”俗語”なのか、それとも単に知らない単語なのかを瞬時に判断する基準を持ち合わせていないため、全てが画一的に分からないと分類されてしまいます。こればかりは、どうしようもないことです。

さて、今から親友のミケと食事に行きます。夏前まで一緒に立ち上げようとしていたGoogle Glassの歯科医療分野への活用が、自分達では全くコントロールできない外的なリスクが壁となり中止せざる得なかったのは残念です。アメリカ人と起業するならミケ以外はいないな・・・と思っていたので残念です。

その後、私自身は東京にてWHITE CROSSを立ち上げたこと等、色々と話さないといけないことが沢山ありますが・・・まっ、3ヶ月ぶりですので、ゆっくり話を楽しんできます。

歯科医師とMBAのDual Degree

2014-10-02 21:51:38 | 2014.10-12 秋
今日は登校初日にして、Electiveをさっさと一つ切ることにしました。

CONTENT CREATION AND EXPLOITATION IN THE DIGITAL AGE という授業なのですが、6月のBiddingの際にコースの要約を見た時には、医療分野でも活かせそうな内容だなと思っていたのですが・・・秋学期直前にWebで公開されたシラバスを見た所、USのMedia産業の構造・データを元にした歴史を学び、急成長するNetflixなどのデジタルビジネスの影響を考慮した未来予測を知るという・・・私のバックグランド/やりたいこととは全く関係ありませんでした。

開始後5分で、ドロップアウトを決めました。友人のSumも同じ勘違いをしていたらしいです・・・。

そこで、変わりにどのコースをとろっか・・・とAndersonのWebページを見ていたついでに、ふとどのようなDual Degreeがあるのかと見ていた所、びっくりの事実を知りました。

Management, M.B.A./Dentistry, D.D.S.
The John E. Anderson Graduate School of Management and the School of Dentistry offer a three-year concurrent degree program which enables students to pursue the Doctor of Dental Surgery and the Master of Business Administration degrees simultaneously. This concurrent degree program is designed for students who seek careers that would benefit from the integration of business administration and dentistry. Application information should be requested separately from both schools.

要するにUCLAのビジネススクールとデンタルスクールの両方をうろちょろしたら、3年間でMBAホルダーの歯科医師になれますよってプログラム・・・私が東北大学6年+UCLA2年の合計8年間もかけてやっとこさ手にするDual Degreeを、まさかの3年で取得ですと??

MD/MBAのDualは結構居るのですが・・・DDS/MBAのDualは聞いたことがありません。実際にDual Degree Holderになる私は、日本社会においては当然のこと、米国においてもつちのこ扱いされていましたので・・・Dual Degree Programの存在すら考えたことがありませんでした。しかし、知られていないとは言え、それを実質的に可能にしている米国には・・・医療を聖域とせず、合理的に考えて社会にとって必要だと判断できるものは、あっさり仕組みとして組み込んでしまう日本社会にない良さがあります。

今回は、ニッチな世界のマイナートピックすぎて、一般的にあまり伝わる内容ではないのでしょうが・・・私にとっては衝撃でした。