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High up in the sky

赤司 征大|Masahiro Akashi
UCLA MBA留学記
WHITE CROSS株式会社 起業までの軌跡

秋学期の過ごし方

2014-10-01 18:02:39 | 2014.10-12 秋
3ヶ月ぶりのLAは、いつもと変わらない町でした。相変わらず空は青くて、少し乾いた空気に、いつもと変わらないWestwoodの町並みです。季節の変化が青色の濃淡の違いでしかないLAにもどると、とたんに日本の四季の移ろいが懐かしくなります。とは言え、私にとっての第3の故郷であるLAに帰ってくるとほっとします。ちなみに、第1は岡山で、第2は名古屋です。後、9ヶ月しかこの町に居ないのか・・・と思うと寂しくもあります。

明日から始まるこの秋学期をどう過ごすべきか考えさせられます。新しい環境で文字通り爆発的に自分の世界を広げ、睡眠時間を削って勉強し、生きる方向性の模索に走り回った昨年の秋と、やるべきことが見えてきた今年の秋には、その過ごし方に大きな違いがあってしかるべきです。

当然、WHITE CROSSを優先しますが、折角のビジネススクールでのアカデミックな学びを捨ててしまっては無意味と思う自分もいます。まっ、いつもの事ですが、秋学期が終わる頃には、この答えは出ていますので、自分の意志と手足で出来る事を丁寧にこなして行くだけです。


帰国前に成田空港で、「高杉晋作 情熱と挑戦の生涯」を買って読み始めました。ずっと昔・・・22歳の時、姉貴と行った長崎のバーにて、高杉晋作直筆の掛け軸?(だったと記憶していますが、曖昧です)を見て以降、ずっと気になっていました。その後、大河ドラマの龍馬伝などを通じて描かれる高杉晋作のエネルギーがほとばしるような生き方に、強い憧れを感じていました。そのため・・・毎度のことながらお金がないくせについつい手に取ってしまいました。相変わらず読みたい本の魅力には、まけてしまいます。

まだ全てを読んだ訳ではないのですが、18歳の晋作に父が与えた教訓状が凄く腑に落ちる内容でしたので紹介します。

”生まれながらの気質を学問を積む事で変化させよ”

幕末に大事を成し、後の時代に影響を与えた吉田松陰が享年30歳、高杉晋作も享年27歳。なんという時代だったのでしょう。以前ビジネス紙への投稿にて、

「時として、まるで今の日本社会が失ったものであるかのように扱われる当時の青年達の躍動感を思うに、ほんの百数十年前に、明日の日本への思いを胸に世界に飛び出して行った彼等と、現在世界各地のビジネススクールで日本を代表して学んでいる受験時代からの仲間達とを比べて、現代が過去に劣っていることは決してないと私は思います。」

と記載したことがありました。とは言え、やはり現代は、時間をかけて大人になることが許されている時代なのでしょう。基本的に全ての日本人が画一的な教育を受けられる今の時代が、幸せなのか不幸なのか・・・答えは出ないでしょうね。まっ、当時には当時の悪さがはっきりとあったからこそ、学問を手にした若者が社会を変える為に立ち上がったのでしょう。教える側も教えられる側も少数精鋭の時代だったからこそ、既得権益者からみて相当にとがった思考が結果として現実化していけたようにも思えます。

様々な挫折/苦悩を経験し、学問を得ながら生来の荒れ狂いほとばしるエネルギーを徐々に形にして昇華させていく高杉晋作の生き方には、やはり憧れを感じさられます。

まっ、完全なる弟分で、晋作の暴走に毎度付き合わされつづけていたのが日本国初代総理大臣の伊東博文というのも笑えます。


”生まれながらの気質を学問を積む事で変化させよ”・・・残り9ヶ月のビジネススクールでの日々、このような学びに出会えればと願います。