Four Season Colors

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日韓W杯から20年

2022-09-13 | 雑文
定期購読している、スポーツ・グラフィック
Numberの読書ペースが遅く、4,5冊
溜まってしまっている。

なので、今ようやく日韓ワールドカップから
20年特集の1054号を読んでいる。

2002年のサッカー日韓共催ワールドカッ
プから20年。

あれから20年が経っているというのは、紛
れもない事実なのであるが、ありがちに実感
があるような、ないような感覚である。

新型コロナの流行がなければ、恐らく東京オ
リンピックも、同じとは言わないが、同様の
雰囲気であったかもしれない。

ただ、個人におけるこうしたイベントへの関
りは、その時の年齢によって大分変るようで
ある。

特にスポーツにおける世界的なイベントの、
まるでイベントそのものであるかのような高
揚は、若者の特権であるように感じる。

それは競技者と同世代(もしくはそれ以下)
であるという特権によるものであり、一体化
できるという特殊性でもある。

Numberを読んでいて、そうした当時は
実感のなかった大切なものへの懐かしさと、
ある種の悲しさを思う。

新型コロナの影響がなくても、個人としての
東京オリンピックは、恐らく当時の高揚感と
楽しみとは異なったのだろう。

それを知るというのは、確かに悪いものでは
ないが、失ったものへの寂寥は、どうしよう
もなくやるせなくもある。

個人的には特に、純粋になんの疑いもなく日
本を応援するという、その純粋性の喪失に。

まるでイコール自分であるかのような喜びと
痛みをすべてのスポーツ観戦から失ったのは、
間違いなくある時に、同時期にである。

自我を持つ個として、好みのチームを応援で
きるというのは、それはそれで間違いなく楽
しいが、やはり少し物足りなさもある。

あれから20年後のワールドカップを、どの
ように楽しむのかはまだ分からないが、今年
は、今しかない楽しみを実感できるといい。


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