【社会:景気・経済対策】 私などが改めて言うまでもなく世界中の景気が一気に落ち込んでいます。そもそも景気って何だって感じで(苦笑)、世の中不景気になるとお金が回らなくなり給料が下がる…その程度の認識しか、正直私にはありません。世の中の景気が良かろうと悪かろうと、毎日の仕事は実はあまり変わりないように感じているからです。景気とは別に実感できるのは会社の業績です。業績が良い時は忙しく、業績が悪い時は暇です。業績が良ければ給料は上がるし、業績が悪ければ給料も伸び悩みボーナスも削られます。私も会社員になって20年以上が経ちますが、会社の業績は景気とリンクしているようで、そうでないようで…そう感じてなりません。
今の世界的な経済不振は、アメリカのサブプライムローンの破綻が原因だと言われています。金融市場の暴走が実態経済にも影響を及ぼしたとも言われています。経済学の知識に乏しい私の認識からすれば、物の値段は需要と供給のバランスで決まるものだと思っています。モノが少なくて買い手が多ければ値段が上がります。モノだけあっても誰も買わなければ値段はどんどん下がります。安くするから誰か買って…ということです。ところが今年の夏は、石油は十分生産供給されているのにガソリン価格はかつて見たことのない1リットル200円に届くかの勢いで高騰しました。先に述べた私の経済理論(苦笑)からすれば、産油国が増産すればそれでOKのはずです。ところが産油国の王様達は増産しませんでした。理由は簡単です。世界中に十分な量の石油は供給されていたからです。では何故、ガソリン価格が高騰したのでしょうか。理由は、サブプライムローンというアメリカの低所得者向け住宅ローンの債権を証券化して、その証券を売った買ったと機関投資家といわれるアホどもが大騒ぎして値段を吊り上げ、挙句の果てにその債務が回収不可能となったため価値がなくなり大量の損失を被ったため、その穴埋めをしようと石油市場に資金を大量投下したために、石油の先物市場の価格が高騰して、その影響がでた…ということかと私は思っています。かなり乱暴な解釈だということは十分に認識しているものの、要はそういうことですよね、きっと。
冒頭にお話した「業績」とは、実際に私たちが日々行っている経済活動の実態を表しているものです。市場で80円で仕入れてきた野菜を、近所のおばちゃんに100円で売って、お店の利益が20円…そんな行為の積み重ねのことです。ほとんどの人は、こうしたことで日々の糧を得ています。ところが機関投資家といわれている銀行や保険会社など、人様からのお金を大量に預かり、それに金利を付けるために、お金でお金を生む活動をしている人たちの暴挙のおかげで、モノの値段が異常なほど値上がりしていったということなのです。モノの値段が上がり過ぎると、それを使って商売していた人の経費がかかり、利益が薄くなってしまいます。利益が薄くなっては困るので、売値を上げるか、他の経費を削るか…そんな作業が繰り返されることになり、本来どうやって売るかということよりも、どうやって利益を出すかという方にエネルギーを取られてしまうということになります。業績とは、いくら売れたかの総和です。本来の経済活動とは、どうやって利益を出すかということはほどほどに、どうやって売るかに注力することだと私は思います。お客様が満足するような商品やサービスを提供する…これが本来の姿です。景気が悪くなると売上は減ります。しかし売り上げが減る原因は景気にあるのではなく、業績が悪くなったから売り上げが減っただけなのです。どんなに景気が良くても、質の悪い商品やサービスしかお客様に提供できなければ業績は悪化して売上は下がります。景気の良し悪しは、実は売上とは別次元の問題なのだと認識するのが正しいと思います。確かに不景気になればお客様の財布の紐も縛られ、なかなか買ってくれなくなります。しかしそれは決してお客様の財布の中味が無くなったのではないのです。絶対に必要なものは、お客様は必ず買うのです。しかも、同じお金を出すのなら、より良い品質のものをより安く買いたいという意識が強く働き、商品やサービスの質を厳しく吟味するようになるのです。…商売の真理はここにあると私は思います。金融屋の暴走が引き起こした今の世界的な経済不振の状況から、せめて自分たちの会社の業績を向上させるための決め手もここにあると思います。
日本経済が輸出と金融部門に依存し過ぎていたために今の不振があります。行き場を失った大量の資金は、今は為替市場に流れ込み、ドルと比べて(あくまで比較のうえだけで)価値があると判断されちゃった円を買いまくり、おかげで過去最高の水準にまで円が高騰しています。今まで1ドル=105円くらいだった為替レートが一時80円を割り込む勢いで推移しました。自動車や家電という輸出(外需)に頼っていた産業が、外国で1ドルで売れて日本で105円になったものが、金融屋のおかげで80円にもならないという事態になったのです。輸出で儲けられなくなったのなら輸入で儲ける…今まで1ドルの商品を買うのに105円必要だったのに、今では80円出せば買えるのですから…そう考えるのが良いですよね。まるで悪性腫瘍のように、あちこち転移するように迷惑をかけまくる金融市場からは資金を撤退させてその活動を収縮させて、実需をともなう実態経済中心の経済構造に転換を図ることこそが、今の経済不振を乗り越える唯一の道だと思うのです。先の日曜朝のテレビ番組で、日本総合研究所の寺島実郎さんが同じ意見を述べていました。情報番組での評論家・識者のコメントに対して、久しぶりに大きな拍手をしてしまいました。
経済活動の中で、金融はガソリンみたいなものだと思います。しかし経済活動を実際に動かすエンジンは産業そのもの=モノを作って売る(サービスを提供する)ことです。企業は「収益組織で利益を上げることが目的だ」とも教わった記憶があります。しかし利益を上げるためには、実態としての商売が成り立たなければなりません。先にも述べたように、利益優先で実態を蔑ろにしては本末転倒です。外需がダメなら内需へ、金融依存で見せかけだけ膨らんでいたのなら、実態に合わせた規模に戻す…こうした構造転換を図る良いチャンスだと思います。折しも地球環境保護ブームに沸く昨今、フードマイレージなどと言って地産地消が奨励される中で、建設業界にだけ手厚い保護政策をする施策も転換して、環境保護のためや、農産・畜産・水産物の生産量を増やすための実務に資金や労働力をシフトさせることも良いでしょう。荒れ放題になっている里山の復活、農薬に頼らない農作業のためなど、労働力を必要としている分野は目の前にあります。高齢化が進む中で医療事業や福祉サービスなどにも多くの雇用機会はあるはずです。公共事業だと道路を掘り起こすことだけに税金を使うのではなく、こうした分野にこそ税金をつかったほしいものだとも思います。
あれこれと話が飛びまくりましたが、要は不景気だからと言って慌てるのではなく実態のある経済活動を正しく行うべきだということと、輸入と輸出、金融と産業、それぞれのバランスが大事だということです。今回は長文大変失礼いたしました(謝)。
今の世界的な経済不振は、アメリカのサブプライムローンの破綻が原因だと言われています。金融市場の暴走が実態経済にも影響を及ぼしたとも言われています。経済学の知識に乏しい私の認識からすれば、物の値段は需要と供給のバランスで決まるものだと思っています。モノが少なくて買い手が多ければ値段が上がります。モノだけあっても誰も買わなければ値段はどんどん下がります。安くするから誰か買って…ということです。ところが今年の夏は、石油は十分生産供給されているのにガソリン価格はかつて見たことのない1リットル200円に届くかの勢いで高騰しました。先に述べた私の経済理論(苦笑)からすれば、産油国が増産すればそれでOKのはずです。ところが産油国の王様達は増産しませんでした。理由は簡単です。世界中に十分な量の石油は供給されていたからです。では何故、ガソリン価格が高騰したのでしょうか。理由は、サブプライムローンというアメリカの低所得者向け住宅ローンの債権を証券化して、その証券を売った買ったと機関投資家といわれるアホどもが大騒ぎして値段を吊り上げ、挙句の果てにその債務が回収不可能となったため価値がなくなり大量の損失を被ったため、その穴埋めをしようと石油市場に資金を大量投下したために、石油の先物市場の価格が高騰して、その影響がでた…ということかと私は思っています。かなり乱暴な解釈だということは十分に認識しているものの、要はそういうことですよね、きっと。
冒頭にお話した「業績」とは、実際に私たちが日々行っている経済活動の実態を表しているものです。市場で80円で仕入れてきた野菜を、近所のおばちゃんに100円で売って、お店の利益が20円…そんな行為の積み重ねのことです。ほとんどの人は、こうしたことで日々の糧を得ています。ところが機関投資家といわれている銀行や保険会社など、人様からのお金を大量に預かり、それに金利を付けるために、お金でお金を生む活動をしている人たちの暴挙のおかげで、モノの値段が異常なほど値上がりしていったということなのです。モノの値段が上がり過ぎると、それを使って商売していた人の経費がかかり、利益が薄くなってしまいます。利益が薄くなっては困るので、売値を上げるか、他の経費を削るか…そんな作業が繰り返されることになり、本来どうやって売るかということよりも、どうやって利益を出すかという方にエネルギーを取られてしまうということになります。業績とは、いくら売れたかの総和です。本来の経済活動とは、どうやって利益を出すかということはほどほどに、どうやって売るかに注力することだと私は思います。お客様が満足するような商品やサービスを提供する…これが本来の姿です。景気が悪くなると売上は減ります。しかし売り上げが減る原因は景気にあるのではなく、業績が悪くなったから売り上げが減っただけなのです。どんなに景気が良くても、質の悪い商品やサービスしかお客様に提供できなければ業績は悪化して売上は下がります。景気の良し悪しは、実は売上とは別次元の問題なのだと認識するのが正しいと思います。確かに不景気になればお客様の財布の紐も縛られ、なかなか買ってくれなくなります。しかしそれは決してお客様の財布の中味が無くなったのではないのです。絶対に必要なものは、お客様は必ず買うのです。しかも、同じお金を出すのなら、より良い品質のものをより安く買いたいという意識が強く働き、商品やサービスの質を厳しく吟味するようになるのです。…商売の真理はここにあると私は思います。金融屋の暴走が引き起こした今の世界的な経済不振の状況から、せめて自分たちの会社の業績を向上させるための決め手もここにあると思います。
日本経済が輸出と金融部門に依存し過ぎていたために今の不振があります。行き場を失った大量の資金は、今は為替市場に流れ込み、ドルと比べて(あくまで比較のうえだけで)価値があると判断されちゃった円を買いまくり、おかげで過去最高の水準にまで円が高騰しています。今まで1ドル=105円くらいだった為替レートが一時80円を割り込む勢いで推移しました。自動車や家電という輸出(外需)に頼っていた産業が、外国で1ドルで売れて日本で105円になったものが、金融屋のおかげで80円にもならないという事態になったのです。輸出で儲けられなくなったのなら輸入で儲ける…今まで1ドルの商品を買うのに105円必要だったのに、今では80円出せば買えるのですから…そう考えるのが良いですよね。まるで悪性腫瘍のように、あちこち転移するように迷惑をかけまくる金融市場からは資金を撤退させてその活動を収縮させて、実需をともなう実態経済中心の経済構造に転換を図ることこそが、今の経済不振を乗り越える唯一の道だと思うのです。先の日曜朝のテレビ番組で、日本総合研究所の寺島実郎さんが同じ意見を述べていました。情報番組での評論家・識者のコメントに対して、久しぶりに大きな拍手をしてしまいました。
経済活動の中で、金融はガソリンみたいなものだと思います。しかし経済活動を実際に動かすエンジンは産業そのもの=モノを作って売る(サービスを提供する)ことです。企業は「収益組織で利益を上げることが目的だ」とも教わった記憶があります。しかし利益を上げるためには、実態としての商売が成り立たなければなりません。先にも述べたように、利益優先で実態を蔑ろにしては本末転倒です。外需がダメなら内需へ、金融依存で見せかけだけ膨らんでいたのなら、実態に合わせた規模に戻す…こうした構造転換を図る良いチャンスだと思います。折しも地球環境保護ブームに沸く昨今、フードマイレージなどと言って地産地消が奨励される中で、建設業界にだけ手厚い保護政策をする施策も転換して、環境保護のためや、農産・畜産・水産物の生産量を増やすための実務に資金や労働力をシフトさせることも良いでしょう。荒れ放題になっている里山の復活、農薬に頼らない農作業のためなど、労働力を必要としている分野は目の前にあります。高齢化が進む中で医療事業や福祉サービスなどにも多くの雇用機会はあるはずです。公共事業だと道路を掘り起こすことだけに税金を使うのではなく、こうした分野にこそ税金をつかったほしいものだとも思います。
あれこれと話が飛びまくりましたが、要は不景気だからと言って慌てるのではなく実態のある経済活動を正しく行うべきだということと、輸入と輸出、金融と産業、それぞれのバランスが大事だということです。今回は長文大変失礼いたしました(謝)。
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