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Mr.O2's Blog "Eyes"

野球のみかた

今日から仕事始め

2009年01月05日 | ■社会
【社会】 ほとんどの会社は今日が2009年の仕事始めかと思います。2009年は正直お先真っ暗な状況です。各界の識者たちが今年の展望を語る中で、明るい見通しをする人は皆無です。理由は簡単…日本は政治が機能していないからです。2代続いて政権を放り投げた自民党内閣の後を継いで、年内解散が必至といわれる中で選挙管理内閣となるべき麻生内閣が、何を血迷ったか「政局より政策」と正論を吐き、無策のまま3ヶ月も放置しているのですから堪ったものではありません。サブプライムローンの破綻をきっかけとした世界同時不況は、実態とかけ離れた額の取引を拡大し続けた金融界の暴走と崩壊が原因です。新春の経済番組の中で、某金融コンサルタント氏が語っていました。「この不況を乗り越えるのは簡単です。土地と株の価格を上げる政策をとればいいのです」だって。思わずテレビ画面に向かってバカモノ!と叫びたくなりました。彼は金融コンサルタントとして活発な金融商品の取引が行われればそれで良いかもしれませんが、そんな金融野郎の勝手な振る舞いの末の大不況だということが理解できていないようです。金融は経済の血液だと思います。価値の対価として流通し、利益は全てお金で計上されていきます。しかし経済には産業という実態が伴います。モノをつくる。モノを仕入れて、それを売る。何かしらのサービスを提供してその対価として手数料をいただくなど…。こうした実態を蔑ろにして経済は決して成り立ちません。金融主導型の経済運営は、その実態以上の利益を生むことが少なくありません。反面、その運営が破綻すると、そのツケも甚大です。今の不況は、まさにそのツケをまわされたのだと思います。
 この大不況の状況は、もともと実態以上の活動していたものを分相応の姿に戻すよい機会だと思います。経済・産業の分野においても、目先の利益にとらわれて放置してきた雇用問題や労働条件の問題などの課題が山積しています。失業者が増え続けている中で人手不足により労働条件が悪化するなど、どう考えても辻褄が合いません。食糧自給率が下がる中で農作物を生産調整するのもおかしな話です。こうした問題を原点に立ち返って、ひとつひとつ「あるべき姿」に戻していくことが、絶対に必要だと思うのです。
 そこで問題になるのが、では「あるべき姿」とは何なのかということです。世の中には様多種多様な価値観が存在します。そうした価値観をもつものが競争するのではなく、共存し共栄する社会こそが「あるべき姿」に近いのではと感じます。ひとつ所で共存するのが困難なのであれば棲み分ければよいのです。一度に解決できないことは順番に解決していけばよいのです。少なくとも「和をもって貴しと為す」という思想をDNAにもつ日本人には、それが出来るはずです。和するとは人と妥協することではなく、宇宙の摂理を尊重することだと言います。宇宙の摂理とは、聖徳太子の時代では儒教的な思想ということでしょうが、21世紀の今の時代では果たして…。
 こんな時代だからこそ政治が担う役割は重要です。「100年に一度の危機的状況」だと麻生総理は認識しているようです。しかし本当にそのような認識をもっているならば、3ヶ月間にも及ぶ政権維持のためとしか思えない政策立案・実行を放置している姿は理解不能です。本来は国が対応すべき派遣労働者の失業者対策を、市町村レベルの行政のみが緊急対応するのはおかしな話です。しかし政治や経済が悪いからと言っても、私たちは生活をしなければなりません。

 2009年の冒頭にあたり感じるのは、今年は身の程を知り、様々な事柄について自分自身で見つめ直して再構築をする「出直し(リセット)の年」にしなければならないということです。しかも待ったなしの状況の中で出来るだけすばやく是正する行動を起こして事態に立ち向かうことも求められます。先ほど「あるべき姿」ということを言いました。それがどのようなものかと堂々めぐりの考察をいつまでもしている場合ではありません。また、ある特定の声の大きい意見(視点)だけで進めるのもいただけません。すばやく、しかも多種多様な価値観を共存させ、共栄させていくことが大事なのだと思うのです。
 今年は確かに厳しい1年になるでしょう。しかし希望はあります。自分自身の、モノづくりやサービス提供の本質的な価値を見つめ直すことができれば、道は必ず開けると思います。しかも臆することなく、それをもとに行動できれば生き残れるはずです。環境に適応できなくなった生物は絶滅します。私たちは生き残らなければならないのです。希望をもって歩みを進めていきたいものです。…どこかの社長の年頭所感みたいになりましたね(苦笑)。でもこんなことを考えているのは私だけではないはずです。元気出していきましょう(笑)。


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