goo blog サービス終了のお知らせ 

Mr.O2's Blog "Eyes"

野球のみかた

プロ野球戦力分析2009 ⑤東京ヤクルト・スワローズ

2009年01月14日 | ■プロ野球
【スポーツ:プロ野球】 高田新監督のもとでリーグ5位と成績は振るわなかったものの、新鮮力が台頭して中々魅力的なチームになったと感じます。またこのオフは積極的な補強で、チームの立て直しに邁進しています。新生高田スワローズ2年目の今年の戦力をみてみましょう。

◇戦力移動 : 渡会、真中、小野というベテランが現役を引退し、リグス、リオスといった外国人も退団。MLBから新外人2名を獲得し、韓国リーグからも有望投手を獲得、さらにドラゴンズから内野のスペシャリスト森岡を、そしてソフトバンクからも小久保2世といわれた好打者吉本をトライアウトで獲得するなど、補強はてんこ盛り。まさにチーム改革真只中という感じです。

◇投手陣 : チーム成績はさびしいものがありますが、選手の成績は実に立派です。先発は石川、館山、増渕に新加入した韓国の李、さらに川島、村中、由規と頭数は揃いました。しかも日本球界での活躍が未知数の李は別として、石川、館山はWBC代表級で、Gグライシンガー、D山本昌と互角の内容です。さらに中継ぎ・抑えも、押本、松岡、五十嵐、そしてストッパー林と完璧です。特に松岡の去年の出来は素晴らしかったと思います。それでもチームの勝ち星に繋がらなかったのは・・・。

◇野手陣 : 捕手福川、2塁田中、遊撃宮本、左翼飯原、中撃青木、右翼福地は決まりです。1塁畠山は新外国人が内野手なので今年は3塁ということでしょうか。打撃では青木、福地の活躍は群を抜いていました。特に福地は個人的に馴染みがなかったので、こんな選手がいたのかと驚きました。前籍のライオンズでは年間300打席ほどだったものが、去年はレギュラーとして532打席をこなして155安打、盗塁47はリーグトップと立派な成績をあげました。WBCでもイチローの控えで召集されるものと私は確信していました。
 しかしそれ以外の選手の打撃はさびしい限りです。4番に定着した畠山も、長打率は何とか4割を超えましたが、3番の青木は5割超えで実質打線を支えていたのは1番の福地と3番の青木でした。打てない分は足で…ということでチーム盗塁数が148と両リーグ合わせてもダントツだったものの、福地、青木、飯原、川島の4人で128ですからね。

◇総評 : 選手の個人成績だけをみれば、投打ともにAクラスの選手はいます。では何故成績が伴わなかったのでしょうか。理由は簡単です。控えの層が薄過ぎるのです。年間140試合以上を戦うのに野手8人では無理です。レギュラー全員が全試合全打席を全うするなんてあり得ません。投手も頭数はいますがローテーション投手だけで回せるものでもありません。いかにレギュラーが固定されているからといっても、調子の良し悪しや、相手チームとの相性などもあります。そこで今年のような大補強が必要になってくるのです。昨年引退したベテラン勢の衰えは顕著でした。代役起用も時には機能しても、いつも頑張れるものでもありません。そんなチーム事情だからこそ、まだ働けるのではないかという森岡や吉本の加入は意味があります。野手では川本、武内、ユウイチ、川島などの控え陣のレベルアップがこのオフ最大の課題で、新加入の選手も含めて控え選手が充実してくれば、十分優勝候補といってもよいかもしれません。
 さらに言えば、久しぶりの現場復帰した高田監督自身の采配にもキレがなかったかもしれません。GMとして戦力バランスを整え、チーム作りには長けていたものの、実戦感覚が錆び付いていたのかもしれません。昨年一年間ペナントレースを経験して勝負の勘が戻ったところで、今年は勝負にこだわった采配がみられるでしょうか。今年のSは要注意です。今日はこんなところで☆。

【追記】2009/01/25
 かねてから話題になっていたベイスターズの相川捕手のFA入団が正式に発表されました。これでレギュラー捕手は相川に決まりかな???。少なくとも福川との併用になるので、捕手はこれで万全といえるでしょう。しかし人的補償による選手の移籍の可能性もまだ残っているので、その影響があるかもといったところです。チーム力の底上げという課題はまだまだ残っています。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。