最近、こんな本を読んだ。
ロシアワールドカップ直前に解任されたハリルホジッチ監督を世界レベルの名監督と称え、JFAの迷走ぶりをこき下ろした本である。ワールドカップで日本が予想を上回る善戦をしたためJFAの決断が結果オーライになった感もあるが、こういう本を読んでしまうと、ハリル率いるジャパンをワールドカップで見てみたかったと思ってしまう。
で、森保ジャパンであるが、今アジアカップでUAEの地にある。アジアカップにおける日本の過去の戦績は92年以降7大会で4回優勝、過去の戦績から見れば格上、優勝の大本命ではある。
その日本は予選の3試合と決勝トーナメント1回戦を4連勝、実績通りの結果を出しているように見える。ところが実際はトルクメニスタンに3-2、オマーンに1-0、ウズベキスタンに2-1、サウジアラビアに1-0、いや、1点差の辛勝が問題なのではない、試合内容があれれ?なのである。
特に先制点を奪われながら逆転した2試合はまだしも、1-0で逃げ切ったオマーン戦の後半とサウジアラビア戦。いままでのアジアとの国々とのゲームでは、引いて守る相手のゴール前を崩すのに手こずるパターンがしばしば見られたが、この2試合は全然違った。
なんか、日本のストロングポイントが消されていたという印象で、長友らSBが駆け上がってクロスを上げるパターンがほとんど見られなかったし、中盤のボールの出所も的確に潰されている感じで、シュートに持ち込めないどころか、ボールを相手のバイタルエリアまで運べない。
サウジアラビア戦に至っては、身長差を生かしたセットプレーからの空中戦で1点先制したものの、あとは全員がゴール前でブロックを組んで守るしかなかった。シュート数もポゼッションも完全に劣勢、日本が格下で、番狂わせを演じた、そんな試合内容だった。
リードしたのだから守りを意識する、それは良い。でも、人数をかけずにボールを前に運び、カウンターを狙う、そういう仕掛けもなしにただクリアするだけなので、ボールを拾われて二次、三次の波状攻撃を受け続ける。日本の勝因はサウジのシュートの精度が低さ、そんな試合だった。
対戦相手の共通点は、監督がヨーロッパのサッカーを知る人だったこと。セルビア出身のハリルのサッカーの要諦はデュエルとタクティクス、従来の日本の美点といわれた運動量による局地的な数的優位と献身的な守備とは異質のものだった。アジアの下位チームがハリルっぽいサッカーをやってきた一方で、日本は昔帰り、そんな印象だった。
さて、次は明後日、準々決勝のベトナム戦、ワールドカップ出場なんて夢のまた夢の相手である。今度こそワールドカップ・ベスト16の底力を見せられるのか。
頑張れ、サムライブルー。
ロシアワールドカップ直前に解任されたハリルホジッチ監督を世界レベルの名監督と称え、JFAの迷走ぶりをこき下ろした本である。ワールドカップで日本が予想を上回る善戦をしたためJFAの決断が結果オーライになった感もあるが、こういう本を読んでしまうと、ハリル率いるジャパンをワールドカップで見てみたかったと思ってしまう。
で、森保ジャパンであるが、今アジアカップでUAEの地にある。アジアカップにおける日本の過去の戦績は92年以降7大会で4回優勝、過去の戦績から見れば格上、優勝の大本命ではある。
その日本は予選の3試合と決勝トーナメント1回戦を4連勝、実績通りの結果を出しているように見える。ところが実際はトルクメニスタンに3-2、オマーンに1-0、ウズベキスタンに2-1、サウジアラビアに1-0、いや、1点差の辛勝が問題なのではない、試合内容があれれ?なのである。
特に先制点を奪われながら逆転した2試合はまだしも、1-0で逃げ切ったオマーン戦の後半とサウジアラビア戦。いままでのアジアとの国々とのゲームでは、引いて守る相手のゴール前を崩すのに手こずるパターンがしばしば見られたが、この2試合は全然違った。
なんか、日本のストロングポイントが消されていたという印象で、長友らSBが駆け上がってクロスを上げるパターンがほとんど見られなかったし、中盤のボールの出所も的確に潰されている感じで、シュートに持ち込めないどころか、ボールを相手のバイタルエリアまで運べない。
サウジアラビア戦に至っては、身長差を生かしたセットプレーからの空中戦で1点先制したものの、あとは全員がゴール前でブロックを組んで守るしかなかった。シュート数もポゼッションも完全に劣勢、日本が格下で、番狂わせを演じた、そんな試合内容だった。
リードしたのだから守りを意識する、それは良い。でも、人数をかけずにボールを前に運び、カウンターを狙う、そういう仕掛けもなしにただクリアするだけなので、ボールを拾われて二次、三次の波状攻撃を受け続ける。日本の勝因はサウジのシュートの精度が低さ、そんな試合だった。
対戦相手の共通点は、監督がヨーロッパのサッカーを知る人だったこと。セルビア出身のハリルのサッカーの要諦はデュエルとタクティクス、従来の日本の美点といわれた運動量による局地的な数的優位と献身的な守備とは異質のものだった。アジアの下位チームがハリルっぽいサッカーをやってきた一方で、日本は昔帰り、そんな印象だった。
さて、次は明後日、準々決勝のベトナム戦、ワールドカップ出場なんて夢のまた夢の相手である。今度こそワールドカップ・ベスト16の底力を見せられるのか。
頑張れ、サムライブルー。
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