きまま通り

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私(rarupapa)のブログ

呪縛からの解放(その1)

2004-05-09 13:08:09 | 私にとっての禁煙
私は20年近くタバコを吸ってきて、この禁煙を始めるまで、本当に禁煙をしようなんて思ってもいませんでした。絶望的に禁煙なんて無理だという思いがありました。今、タバコは吸わなくてもすんでいます。今の私にとって全く必要のないものです。「禁煙が無理だ」と思っていたのは、一体なんだったのだろう。これまで、タバコに縛られていてまるで呪縛から解放されたような気がします。

本当は、タバコをやめるというのは、それほど難しいことではなかったのかもと、ふっと思ったりします。タバコがなければ、精神的に安定しない、これがないと保たない。イライラして気が狂いそうだ。禁煙するのは、無理だ。自分でそういう暗示をかけてより難しくしているのではないか。

もともと人間の脳は、アセチルコリンにしても、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどの脳内伝達物質をうまく体の中で調節して、イライラを抑えたり、精神的に安定させたり、やる気を出させたり、幸福感を感じたりと実にうまくできているものなのです。そこへ、もともと体の中にないニコチンを人工的に取り入れて、本来の脳内伝達物質の代わりに働かせたおかげで、ニコチンありきで脳が調整されていったのです。そこで、禁煙だといってニコチンを抜いてしまうと、脳がパニックをおこすのは当たり前です。ニコチンに助けられていて、さぼっていた働きを昔のように働かなければならないのですから。それでも、ニコチンが無いならないで、徐々に昔の働きを取り戻そうと、脳の機能が再生してくる。その過程で退薬症状が生じる。脳が元の機能を取り戻せば、ニコチンはいらない。それだけのこと。

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