「歌謡新詩壇」紹介ブログ

歌謡詩の全国同人誌「歌謡新詩壇」の紹介

「歌謡新詩壇」最終号その7

2018年05月03日 | 歌謡詩
 ゴールデンウイークだそうです。私は素浪人ですので、関係ないと言えば関係ありません。それでも、いつの間にか春は去り、夏のような気温になって家庭菜園が慌ただしく、毎日わずかな時間ですが、汗を流しています。扁平足で足が痛いのですが、とりあえず動きますので?
 「歌謡新詩壇」の紹介、今回は、風さんの作品を紹介します。

                          男の手鞠歌

                                    作詞 風 雅也(特別同人)

                             てんてんてんまり てんてまり
                             てんてん手鞠の 手がそれて
                             ぽんと跳ねれば 屋根の上
                             下へ落ちれば 池の端
                             男惑わす 手鞠唄
                             弾むこの恋 どこへゆく

てんてんてんまり てんころり
                             てんてんお前は 腕の中
                             燃える心に 髪乱し
                             肩を震わせ 嬉し泣き
                             男せつない 手鞠歌
                             抱いてやりたい もう一度

                             てんてんてんまり てんてまり
                             てんてん纏(まと)うは 恋衣
                             白い襦袢が 雪洞(ぼんぼり)に
                             溶けてしまえば また濡れる
                             男未練な 手鞠歌
                             眠れられない 夜が明ける

 風さんは目の付け所がユニークです。この詩どきっとしました。盗作?いえいえ全く新しい作品になっています。有名な童謡のフレーズが使用されていますから、風さんには何か意図があってのことだと思います。同じように有名な童謡のフレーズが使用されている作品に「雨雨ふれふれもっとふれ私のいいひと連れて来い…」なんて大ヒット曲もあります。これは童謡の「雨雨ふれふれ母さんが…」のフレーズが浮かびます。作詞の阿久先生はどのような想いで作られたのか知れませんけれど。勿論、偶然同じフレーズが使われることは当然あるのだろうと思います。その作品が盗作かどうかは、その作品が新しい違う作品かどうかにあるような気がします。   

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