「歌謡新詩壇」紹介ブログ

歌謡詩の全国同人誌「歌謡新詩壇」の紹介

「歌謡新詩壇」第151号

2014年11月08日 | 歌謡詩
 歌謡新詩壇は広島市在住の作詞家、三宅立美先生が主宰する歌謡詩の全国同人誌です。書き出しはいつもこのような紹介からです。ワンパターンきわまりないと言われそうですが、このブログを初めて覗いてくださった方に「歌謡新詩壇」を理解していただくためには必要なことのように思うからです。天候のことは、毎年異常気象が続いて災害がとても多いので、ついつい書いてしまい、我ながら文章力のなさにあきれています。

 それはともかく、「歌謡新詩壇」の紹介です。第151号は平成21年6月に発行されました。151号からは河添さんの作品を紹介します。

       四谷・坂町・日暮どき

                       作詞 河添 流(特別同人)

              新宿通り 右に曲がって
              細い坂道 続くこの町
              出口に見えない 迷路ばかりで
              まるで若い日の 心に似ている
              あなたと私 ケンカもしたけど
              日当たりの悪い 部屋で暮らしたね
              少しボヤケた 想い出だけど
              今日 たずねて 上京しました
              四谷・坂町・昼下り
              どこにもあるよな 二人のあの頃

              靖国通り 見えてきたから
              狭い石段 隣りて{降りての誤植?}その奥
              青春送った 古いアパート
              今は跡もなく 空き地になってる
              あなたは夢を あれから叶えて
              外国で仕事 してるでしょうか
              親のすすめる 故郷(いなか)のひとと
              そして 私は 結婚しました
              四谷・坂町・日暮れ前
              どこにもあるよな 二人のあの頃

              四谷・坂町・日暮れどき
              さよなら遙かな 二人のあの頃

 河添さんは、私と同世代の方のようです。この詩のような、青春を歌ったものが多く見受けられます。布施明か中村雅俊が歌った世界のようです。私もフォーク調の作品を書いたことがありますが、長くなってまとめるのに苦労したものです。具体性を織り込むのが難しいのです。河添さんは6行詩が主流の歌謡詩に戸惑ったと言っています。要は慣れなのでしょうか。