「歌謡新詩壇」紹介ブログ

歌謡詩の全国同人誌「歌謡新詩壇」の紹介

「歌謡新詩壇」第142号

2014年02月01日 | 歌謡詩
 「歌謡新詩壇」は歌謡詩の全国同人誌です。主宰は広島市在住の作詞家、三宅立美先生です。隔月発行で年に6号発行されています。そろそろ新刊が発行される頃です。首を長くして待っている今日この頃です。
 新しい年が明けて早くも一月が過ぎました。時間の流れが速く感じるのは年齢のためだけでしょうか?変化のない生活も時間の流れを早く感じさせる原因でもあるようです。とは言えほとんどの人は毎日決まったような生活を送っているでしょうから、ときに旅に出たりするのでしょうね?上州は空っ風の吹く日がとても多くて散歩も大変ですが、これも冬のパターンで変化がありません。でもこの頃少し暖かな日もあり春の兆しが見えてきました。今日は穏やか。明日は雨かも?そして節分、立春と時は過ぎていきます。あれ?
 「歌謡新詩壇」142号は平成19年9月に発行されました。142号からは貴船さんの作品を紹介します。以前にも紹介しましたが貴船さんは歌手で、詩吟がお得意です。

         ザンギリ奮戦記

                    作詩 貴船 翠風(特別同人)

       やれと言われちゃ 後へは退(ひ)けぬ
       生まれ長州 国興し
       伊達の大刀 ザンギリ頭
       姓は高杉 名は晋作が
       華と押し出す オー!
       奇兵隊…

       恥の恭順 俗論党(ぞくろんとう)は
       春の息吹を 冬にする
       俺と征(ゆ)く者 この指止まれ
       呼べば応(こた)えて 七十余騎が
       雪の決起の オー!
       功山寺(こうざんじ)…

       江戸の八万 烏合の衆ぞ
       受けて四境(しきょう)の 露と消せ
       挙がる勝鬨 笑って聞いて
       閉じる瞼は 二十と七の
       維新魁 オー!
       垂(しだ)れ梅…

 幕末の長州藩士、高杉晋作を歌った作品です。私の子供の頃テレビドラマで高杉晋作をやっていました。確か晋作は宗方勝巳さんだったと思います(違ったかな?)。三波春夫さんの主題歌は今でも覚えています。「天をつらぬく 巨木のように ひとり天下を 見下ろす男…」こんなフレーズがあったように記憶しています。この詩も、藩論を倒幕へと主導した晋作の活躍が目に浮かぶようです。