「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

恋は落ちるもの、愛は育むもの

2018-11-29 | 雑記
日本と英国では恋愛の在り方が違うかというと、私の知る限り、あまり変わらない気がします。同じ人間ですから。文化的背景に多少の差異こそあれ、人間の本質的な部分は同じということでしょう。
Love begets love.
という表現が英語にありますが、つまり、愛とは互いに育むものであるという理解が英国にもあるのですね。

私が独り身でフラフラしているのを知ると、ある程度の割合で「お嫁さんになってくれそうな人を探してあげるね」と仰ってくれる、とても親切な(?)方々で出てきます。それは、ここ英国であっても、です。もちろん、喜んで「是非宜しくお願いします」と言うべきなのかもしれませんが、ロマンチストを拗らせている私は昔から「落ちるような恋」にも憧れていました。「白馬の王子様」のような男性を待っている女性みたいなものですね。だから、とくに期待はせずに、「そうですか、じゃあ、お願いいたしますね」と。すこし投げやりな感じで今まで頼んでいたものです。

しかし、当たり前ですが、現実は厳しい。
私のように内面も外面もイケメンからほど遠い者はあまりモテないということもありますが、真の意味で「共に愛を育めそうな方」はなかなか見つからないものだということに、私もいつからか気付いてはいました。また、今は一生独身だとしてもそれほど困らない時代です。私が伴侶を選ばなかったとしても、それはそれで別にいいのではないかと思っていました。それに、研究者として一生懸命に研究に没頭することは、売れないミュージシャンがいつまでも夢を追いかけてギターを弾いているように、あまり家庭を省みない面もあるのです。だから、誰かを不幸にするくらいならば、誰も選ばない方が良いのではないかという臆病な気持ちもありました。つまり、現実を前にして、私の中には真剣に恋愛する気がなかったのでした。

とはいえ、最近、すこし気持ちの変化が起きています。
ある種の期待感というか、そろそろ真剣に「誰かを愛すること」が、自分にも出来るような気がなんとなくしてきました。原因について自分でもよく判らないというか、もちろん薄々とは判ってはいますが、まだ確信はありません。錯覚かもしれません。留学中に自分にこのような心境の変化が起きるとは思わなかった。もしかしたら、ハリー・ポッターにでも魔法をかけられたのでしょうか。
つまり、結局のところ何を言いたいのかというと、もう私のためにお嫁さん候補を探して下さらなくても大丈夫ということです。あとは自分でなんとかしますから。

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