「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

こんなところで負けてたまるか

2017-10-23 | 雑記
ようやくホームに帰ってきました。

私のホームは、今はもう、英国Belfastです。
先週までメキシコで開催された放射線科学の国際学会では「Belfastにいます」と言えば、学会の偉い先生たちは皆「ああ、Kevinのところだね」とすぐに納得してくれました。私のボスのKevinは、米国主体の国際放射線学会で今年から会長を務める、世界屈指の放射線生物学者です。Belfastは私にとって必ずしも過ごしやすい場所ではありませんが、彼のような偉大な研究者が身近にいるという幸運を改めて感じています。

最近、研究の方は思うように進んでいません。
行き詰まっていると言うべきか、正直、停滞気味です。空回りしている部分もあります。これまでに得られた結果をまとめて論文化することはおそらく容易なのですが、やはり、どうせならば科学的な思索に富む論文としてまとめたいものです。そのためにはどうすればいいのか。色々と悩ましいものがあります。イライラしても仕方ないのですが、寒いBelfastの街中を日本語でブツブツと独り言を言いながら歩いたりしています。こんなところで負けてたまるかと。

何の為に英国まで来たのか。
誰の為に英国まで来たのか。

ちょっぴり泣きたい時もあります。