「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

Belfastで髪を切る

2016-11-10 | 雑記
海外で髪を切るのは、色々な意味で、一つの難関です。
言葉の違い、文化の違い、ヘアースタイルに対する感性の違い、髪質の違い……、その全てを乗り越えて、スタイリストさんに的確に髪を切ってもらわなければならないからです。私の知る日本人留学生の中には「不切の誓い」を掲げた人さえいます。やはり、出来れば行きたくない、避けて通りたいのが、床屋さんであり、美容院さんであります。
私もそろそろ隠しようがないほど髪がボサボサになってきて、先日も友だちから「床屋の場所を知っているか? 俺は毎月行くけどね」と露骨に(そろそろ行きなさい)というプレッシャーをかけられ、もはや進退窮まったので、しぶしぶ髪を切りに行きました。正直、ホント、気が進まなかったですね。なにしろBelfastに来てから初めてですから。ドキドキしました。

しかし、結論から言うと、割と簡単でした。
男女ともに利用できる理容室が私の研究センターの近くにあるのですが、昼時にそこに行ったらガラガラで、

Is this avaiable today?
(今日、ここ、やってます?)

と、思わず失礼なことを聞いてしまいました。
対応してくれた綺麗な若いお姉さんが笑顔で「すぐ大丈夫よ」と言ってくれて、そのまま席に案内してくれて、そして切ってくれたのでした。私の下手くそな英語から意図を的確に拾ってくれたので助かりました。「おお、やはり来てよかった」と思いました。

彼女「何をしているの?」
私「クイーンズで研究をしています」
彼女「へえ、何年の予定?」
私「たぶん、3年かな」
彼女「そう、あっという間ね、きっと」

20分程度のカットで£10(約1300円)でした。
正直、想像していたよりも遥かに、彼女は上手かったです。チップとラブレターと真心をあげてもいいかなと思ったくらい(残念ながら、あげる機会はありませんでしたが)。仙台に居た頃よりも遥かに安い頭になってしまいましたが、自分としては悪くないと感じています。
あとで知人から「へえ、若返ったじゃん。でも、クイーンズ大のIDカードを見せればもっと安くなる床屋さんがあるのだよ」と教えもらいましたが、とんでもない。私はまた彼女に切ってもらうつもりですから。