「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

何処にいるやら、日本人

2017-09-29 | 雑記
今日、「ねえ、このあたりで日本人の知り合いはいないかしら?」と、同じ研究室の女性から尋ねられました。話を聞くと、彼女の知り合いのフランス人研究者が以前に日本に2年間滞在したことがあり、日本語を忘れないようにするためにも、日本人で友だちになってくれる方を探しているとのこと。
え? Youの目の前にcoolなJapanese guyがいますけど?
「ふ~ん、まあ、探してみるよ」と答えておきましたが。

基本的に、日本人学生はほとんどこの街Belfastにはいません。
東アジア系(いわゆる黄色人種)を見かけても、ほぼ間違いなく中国系です。知り合いの中国人留学生が言うには「日本人と中国人はすぐに見分けられるよ」というのですが、私には見分けるのがかなり厳しいですね。最近の中国の発展もあって、東アジア系の若者を服装や髪形などから出身国を判別するのはどんどん難しくなっています。したがって、私は東アジア系の人を見ても「きっと中国の方でしょう」と思って、スルーしています(以前にそうやって希少な日本人留学生を無視したという前科もあります)。
とはいえ、やはり日本人のネットワークもあることはありますので、他の日本人留学生の存在を風の噂で耳にすることはあります。今年も北アイルランドの大学ではクイーンズだけでも数名、アルスター大学の方にも数名いらっしゃるとは伺ってはいます。先日、北アイルランド日本人協会の集まりにも顔を出しましたが、その時は私以外の留学生による参加はありませんでしたので、詳細については全く判りませんが。
もともと日本人同士だけでつるむのもあまり好きではない性分ですし、特段、周囲に日本人がいなくても困らないという状態です。したがって、私はわざわざ日本人を探すこともしていません。ただでさえ、少ない日本人を探す努力も疎かにしているので、私は今はもうこの街には日本人の知り合いがほとんどいない状態です。

ときどきではありますが、今回のように突発的に、親日的(?)な方々から「日本人と交流したい」という要望を聞くことがあります。
私のような小汚い野郎にもそれなりにお声がかかるところ見ると、若い日本人女性の場合はきっとモテモテなのでしょう。しかし、今年1月にニュースにもなりましたが「トビタテ留学ジャパン」プログラムでフランス留学中だった日本人女性が行方不明になるなど、モテたり、ちやほやされることが必ずしも良いとは限りません。私自身、「ここは外国」ということを時折忘れそうになりますが(もちろん日本国内だって常に安全とは限りませんが)、やはり用心は欠かさないようにすべきなのだろうとも思います。外国の方々と身近に接することも社会勉強Social Studyの一環であり、留学の醍醐味ではありますが、やはり自分たちの身を守るという注意は必要でしょう。

たまに日本の方とお会いした時、日本語で会話できるとホッとするというか、楽な気持ちになることはあります。
しかし、例えば語学の勉強などを目的として留学にいらっしゃっている場合、もちろん、そればかりでは駄目でしょう。たしかに、留学中の日本人同士のお付き合いというのはどうしたらよいのか、色々と思うところもあります。あまり日本人同士でツルむのもいかがなものか。とはいえ、いかんせん、北アイルランドの首都Belfastには日本人学生なんてほとんどいないので、それらを懸念する必要なんてそもそもかもしれませんが。