禁煙と挫折と政治と

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2020/05/23 黒川さんの人物像について考察する

2020-05-23 14:43:16 | 日記
黒川さんの賭けマージャン問題が引き続き話題となっています。

私もこの話題について度々投稿してきました。



今回は黒川さん個人について、私なりに過去のニュースからどんな人物なのかを考察してみたいと思います。




まずは今年1月の黒川さんの定年延長が閣議決定された頃。



週刊朝日 AERA dot.の記事です。




黒川さんが「官邸のお庭番」かどうかは賛否両論あるのでここでは考えませんが、この記事の中にこんなコメントがあります。


「2月5日に検察庁内で黒川氏の送別会をやることが決まっていた。こんなひどい人事はちょっとあり得ないでしょう」(現職検事)



このコメントから、検察内部では誰もが黒川さんは定年退職すると思っていたことがわかります。


黒川さん本人がどう思っていたかは本人のコメントが一切ないのではっきりと言えませんが、定年延長の決定以降、報道には時々関係者の発言として

黒川さんは「辞めたい」と言っている

という話が出ていました。


検察では定年退職後は「身分保障」としてしかるべき働き口が用意されるのが慣例ということなので(それが良いか悪いかは別として)、この話はある程度説得力があると思います。


検察庁法改正法案が見送りになった後のニュースの中でも「辞められるものなら辞めたい」と周囲に話した、という報道もあります。




また、検察の同期であった元検察官の弁護士 若狭 勝さんは黒川さんのことを「検察官らしからぬ愛すべき男」と評しています


この若狭さんはこんな発言もしています

普通の検察官は政治家から何か頼まれても「出来ません」と断るところを、人がいい黒川は「検討してみます」と言ってしまう

※この若狭 勝さんは元自民党議員でもあり、小池さんが都知事になる際に自民党を離れて支援に回り、「日本ファーストの会(その後希望の党)」の代表になった人です。
その後の衆院選で分裂した民主党議員を小池さんが「排除する」と発言し一気に勢いを失った「希望の党」。小池さんは他にも「リセットする」など過激発言してさらに勢いを失い、その後は見限ったかのように希望の党を放置。若狭さんは結局落選しました。


若狭さんの人柄や政治に対してのスタンスなどは抜きにして、黒川さん個人の人物評は信用していいかと思います。


これらの報道をまとめると、黒川さんは

・人がいい

・物腰がやわらかい

・「ダメ」と言えない、断れない

という、「良い人」であり「優柔不断」な人物であることがぼんやりと見えてきます。


こういう人物が「権力欲」を欲して政権を擁護すると思いますか?

私はそれはないと思います。



本人の意向とは関係なく定年延長が閣議決定され、検察庁法改正法案が提出され
、批判が膨らみ自分の処遇について日本全国で激しい議論が交わされる、、


私だったら耐えられません。


だからと言って賭けマージャンしていい訳ではもちろんありません。

ただ、定年延長されていなければ賭けマージャンしたとしてもこんな大問題にはならなかったでしょう。


緊急事態宣言下でもやめられないほどマージャン好きなら、「これで立場を気にせずマージャンできるぞ!」2月での退職を心待ちにしていたかもしれません。


有能だけれど人が良く、優柔不断気味な人間が権力に利用されたのだとすれば、やはり問題は政権側にあるのでは、、と思います。


これは全て私の想像なので、真相はわかりませんし、結果的に違法行為をした以上は同情の余地はありません。

特に訓告処分で退職が了承されたこと。


法を守る側の人間が法を侵した以上は厳格な処罰が必要だと思います。


この大元の処罰が緩いから、それを任命した大臣や総理大臣も許される、という構図が成り立ってしまうのでは?


個人としては同情出来る事だけど、それと社会的に必要な処罰をすることは別な話であるはず。

これだけ日本全体を揺るがせている以上、「テンピンだからOK」「情状酌量の余地がある」は通用しないと思うのですが。。


既に公式に決定が出ている以上、この処置は覆らないと思います。


それだけに私達国民がこの件を忘れず、次の選挙に意思を示す必要があるのだと思います。