禁煙と挫折と政治と

禁煙を目指すブログのはすが、政治の話が多くなってます。禁煙は失敗と再チャレンジを繰り返し継続中。。

特措法改正について

2021-01-30 09:08:06 | 日記

迷走している特措法改正案ですが、懲役刑などの行政罰は無くすことで与野党合意しました。「過料」という前科の付かない罰則となったことでなんとなく「よかった」となっていますが、、

 

今回の騒ぎの中で、私は以下2点に強い疑問を感じていました。

 

①今回なぜ内閣は、反対される事が明白な「懲役刑」という過激な内容で提出したのか。

②そして、なぜ国会審議に入る前の与野党協議で「過料」とする訂正であっさりと合意したのか

 

あまりにお粗末な法案提出と訂正。本当にこんなお粗末な事をやるものなのか??

 

 

 

それについて、

 

「このハゲーッ!」

 

で一世を風靡した豊田真由子さんの記事がありました。

 

 

菅政権が「大迷走」…コロナ罰則論議で見えた「これだけの問題点」(豊田 真由子) @gendai_biz

 

 

キレまくるやばい人、というイメージだった豊田氏でしたが、最近は色々なメディアで鋭い論評をしています。

ご自身が議員として関わっていた厚生労働関係の話題に強く、今回も「入院拒否の罰則規定」について詳しく解説しています。

 

 

特に「なるほど」と思ったのは、今回の罰則規定が議員立法ではなく「閣法」として提出された点を問題視していること。

与野党協議により懲役刑や罰金などの「行政罰」が削除されて、ひとまず「よかったよかった」となったわけですが、豊田氏は

 

「閣法」として提出した物を国会審議前の与野党協議で訂正するなどありえない。

 

と指摘しています。

 

 

あまり馴染みのない「閣法」という言葉ですが、立法府である国会の議員が提出するのではなく、行政府である内閣が「行政上どうしても必要なもの」として提出する形なんだそうです。

行政側から提出するため、提出前に厳しくチェックする形をとっていて、

 

①各省が内容を練り上げて内閣に提出し、

②内閣で内容を精査し、

③内閣法制局で法的に問題がない事を確認する

 

と、それぞれの段階で偏りがないか、国民にとって本当に必要か、と何重にも審査された上で提出される物である、とのこと。

 

その閣法の最も重要な部分が、本番の国会審議前に変更されるのであれば、内閣は

「大して必要でないものをいい加減に提出した」

ということになります。

 

本当は必要でないのにやろうとしたのであれば、過剰な権力の行使ですし、本当は必要なのに撤回するのであれば、国民を守るつもりのない無責任ということになります。(本文ママ)

 

つまり今回のように「提出しておいて事前に撤回」というのは、どんな理由があるにせよその内閣には質的、能力的に大きな問題がある、と指摘しています。

 

 

 

また、与野党協議で「行政罰ではなく過料で」と合意した内容についても疑問を呈しています。

今回、「過料」という内容で与野党合意したことで、行政罰ではないにせよ「個人の行動を制限するための罰則」が成立することになる、と豊田氏は警鐘を鳴らしています。

 

現行の感染症法は、かつて結核やハンセン病等の患者が強制収容され終生隔離生活を強いられるなど、感染症のまん延防止の名目で、著しい人権侵害が行われてきたことへの深い反省の上に成立したものです。そして、現行の感染症法においては、エボラ出血熱やペストなど、非常に毒性の強いものも含め、入院や調査拒否に対する罰則は存在しません。こうしたことの理由や意味、重みを、どう考えるのでしょうか?

 

豊田氏は、今回の「過料」が今後、個人の自由の制限拡大への第一歩にならない事を強く願う、と記事を結んでいます。

 

 

この記事を読んだ上で、改めて冒頭の疑問点2つを挙げてみます。

 

今回なぜ内閣は、反対される事が明白な「懲役刑」という過激な内容で提出したのか。

そして、なぜ国会審議に入る前の与野党協議で訂正を合意したのか

 

 

閣法として提出したなら、安倍〜菅政権の性質からして無理矢理にでも押し通そうとするのが彼らのやり方です。それがあっけないほどの今回の幕切れ。

 

 

もしかしたら「過料」という個人の自由を制限する突破口を、内閣は元々狙っていたのではないか?

 

 

そんな心配が杞憂であることを強く願います。

 

 

 

 

 

 


1日500人の不思議

2021-01-26 08:26:24 | 日記

毎日聞いているTBSラジオ、今朝の「森本毅郎 スタンバイ」で

なるほど!

と思う事を言ってました。

 

 

先日、西村大臣が緊急事態宣言について「新規陽性者が1日500人を下回ったらただちに解除するわけではない」と発言したことを話題にしていて、森本さんは

 

「当初、政府は

『1週間平均で500人を下回ったら解除』

と言っていたが、西村大臣の発言にはこの

『1週間平均』

という言葉が抜けている」

 

と指摘。

 

「もし『1週間平均』という言葉を意図的に抜いたとしたら、3日4日くらい500人を下回ったらすぐに解除出来る下地を用意したんじゃないか」

 

「つまり西村大臣は宣言解除のハードルを上げたように見せて、実はハードルを下げようとしているのではないか」

 

と深読みされていました。

 

なるほど、今の自民党・政府のやりそうな手だな、と思いました。

 

もし西村大臣にハードルを下げる意思がなかったとしても、「その可能性」がある以上は追求しなければいけないのに、そこまで深読みするメディアはほとんどありません。

 

宣言解除の目標設定として『1週間平均』という言葉はとてつもなく重要なワードのはずです。この目標設定しだいで人生を左右される人がどれほどいることか。。

それを考えれば、「コロナ担当大臣」がその重要なワードを落としたことは、本来なら進退に関わるほどの問題なのではないでしょうか。

 

 

 

 


二階幹事長とは

2021-01-21 07:25:54 | 日記

自民党の影のボスキャラ、二階幹事長がまたすごいことを言いました。

 

 

二階幹事長“政府にケチつけるな”発言に「引退して」と批判殺到(女性自身) - Yahoo!ニュース

 

地上波の某報道番組にテレビ出演した二階氏。

 

好転しない新型コロナの状況について

 

「みんなやり場がない」

 

から与党・政府に不満をぶつけてるんだ、として、

 

「(政府のやることに)いちいちそんなケチつけるもんじゃないですよ。」

 

と持論を展開しました。

 

 

政府のトップが国民に対して

 

「文句いうな」

 

との発言はすごいですが、その点は多くの方が記事にしているのでそちらにお任せして。

ここでは「文句いうな」以外の発言にクローズアップしてみます。

 

(怒りや不満を)どこにぶつけていきますか。野党の某政党に『責任はお前の政党にあるよ』と言ってみたってしょうがないじゃないですか

 

なんでここで野党が出てくるの?政権担当してるのは自分達なのに。

しかもわざわざ見下した言い回しまでして。

 

 

ひどい態度はさらに続きます。

 

武田キャスターが「政府の対策は十分なのか。さらに手を打つことがあるとすれば何が必要か」と質問すると、二階幹事長は語気を強めながらこう答えた。

「それじゃあ、他の政党が何ができますか」

「与党になっていればいい時ばかりではないんですよ。いかなる時も与党は与党としての責務を果たさなければならない」

 

 

言っていることが自分本位過ぎて、まるで理解できません。

 

なぜまた他の政党の話になる?

「他の政党に何が出来ますか」って、今の自民党がやってる事くらいは多分他の政党でも出来るだろ、とみんな思うから批判されてるのでしょ。

 

「与党になっていればいい時ばかりではない」って、今は与党だろうが野党だろうがいい時じゃない。誰も「いい時」じゃないのに、まるで自分達だけが苦労しているような言い回し。

 

「与党の責務」って、どういうこと?それが果たされてないから批判されているのでしょう?

 

 

発言の中に見え隠れする、野党に対する見下した視線。

「自分達は他とは違う」という「選民意識」と言ってもおかしくないうぬぼれ。

 

 

そもそも質問は、

 

「政府の対策は十分なのか。さらに手を打つことがあるとすれば何が必要か」

 

というもの。極めて普通な質問です。

 

それに対して完全な無回答、ただの逆ギレです。

 

「悪い上司」「キレる年寄り」の完璧なお手本として覚えておこうと思います。

どうか皆さんも次の選挙まで覚えていて下さい。

この人に投票していいのか、和歌山3区の皆さんどうかよくお考えになって下さい。

 

 

 

 

 

 

 


完全にクロなサクラ

2021-01-20 09:20:09 | 日記

私の前記事

 

まともに答えない事が生み出すもの - 禁煙と挫折と政治と

 

で引用したハーバービジネスオンラインの赤信号話法を改めて読んみて、「なんでこれが許されるのだろう?」と改めて思ったので、それについて書いてみます。

 

 

 

通常国会開会。改めて見ておきたい、虚偽答弁訂正の場で嘘を重ねた安倍前総理(HARBOR BUSINESS Online) - Yahoo!ニュース

 

赤信号が実に8割を占めており、青信号は0%。つまり、(安倍氏は)質問には一言も答えていない。

 

田村議員の「ホテルとの契約主体は安倍氏の事務所ですね?」という非常にシンプルな質問に対して、安倍氏は全く回答できていない。

 

前日24日の記者会見では、「自分の預金から補填した」という完全な利益供与にあたる説明内容だったが、途中から「立て替えた」という表現に変わった

 

などなど、回答しないばかりか発言を勝手に変えたりなど、まさに「不誠実」のオンパレード。

 

 

極めつけはこれ。

 

安倍氏は立て替えたのは会場費であるという主旨のコメントをしているが、田村議員も最後に指摘している通り、公職選挙法199条の2(寄付の禁止)に則ると、この発言は墓穴を掘ったと言える。

饗応接待(酒や食事を振る舞うこと。接待すること)は例外に含まれないと条文にはっきりと明記されている。地元選挙区の有権者に対して費用を補填する形で宴会でもてなした安倍氏の行為は、日本語が読めれば100%疑いの余地が無いレベルで公職選挙法違反である

 

 

 

安倍さんが自ら「訂正の機会を」と欲して開いた説明の場で、明らかに違反と取れる発言を自らしているのです。

 

これでなぜ安倍さんはなんの責任も取らずにいられるのか?

 

私は安倍さんを嫌いな訳でも失脚させたい訳でもありません。ただ、自分がやった事や、自分に関連する組織や人がやったことについてはキッチリと責任を取る必要があるし、国会議員という公の職の場合は

「責任を取らせないといけない」

と思います。

 

今回の説明の場で、不誠実だとしても法律の隙間を巧みについて説明をかわし切ったならそれはアリだと思いますが、全くかわし切れていない。

そればかりか100人中99人は「アウト」と判断できるような説明をしているのに、「はい終わりー」とウヤムヤにしてしまう。

 

安倍さんも悪いのでしょうが、それを許してしまう周りこそが1番悪いのではないでしょうか。

 

 

 

・大臣室で現金を受け取った甘利さん

・河井夫妻に1億5000万円渡した二階さん

 

この人たちは、今も党の要職について偉そうな発言を続けています。それは私達国民含めて周りが許しているからです。

 

 

コロナにしても

 

・GO TOと感染拡大の関連性

・冬の感染拡大は最初から言われていたのに何も備えなかった政府

 

これらについてなんの説明もなく、「非常時だからしかたがない」と全てスルー。その上そういった自分達の政策について分析に時間を割くこともなく、

「人と会う事が政治家の仕事」

と会食をやめもうとしない。

 

飲食はじめ街のお店はコロナで客がこず、仕事が出来なくて困っているのに。。

 

 

 

でも結局は、そんな政治家たちを私達が許しているのだからしょうがないのです。

 

そして許された政治家たちはさらに限られた税金を使って利益供与に勤しむでしょう。

 

それで10年後、20年後にこの国はどうなっているんだろう。。

 

 

 


まともに答えない事が生み出すもの

2021-01-20 08:37:51 | 日記

 

杉尾氏の質問に時間稼ぎ答弁 優秀な官僚はトップと同質化|ファクトチェック・ニッポン!

 

「質問にまともに答えない」ことが当たり前になっている最近の国会。

 

的を得た質問であればあるほど「まともに答えない」ことが力を発揮します。

適当なことを言っておけば時間切れになり追求される事もない。

 

「正直者はバカを見る」という言葉は前からありますが、それを米国のトランプ大統領が具体化し、今では世界中で「不誠実」が大ブームです。

 

もちろん日本でも、安倍前総理〜菅総理のラインで徹底した不誠実対応を稼働中です。

 

世論に火を付けないよう気をつけておけばそのままウヤムヤにできる。

万一炎上しても、先日の前総理のように「答えた風に見せる」ことでかわせる。

 

通常国会開会。改めて見ておきたい、虚偽答弁訂正の場で嘘を重ねた安倍前総理(HARBOR BUSINESS Online) - Yahoo!ニュース

 

 

今の政治家は「いかに不誠実にやるか」に全集中しているように見えます。

 

日本では欧米のような「時間無制限の取材対応」も「記者の再質問」も許されていないので、ある意味トランプ大統領よりも不誠実さに磨きがかかっているようにも見えます。

 

 

国会中継を見ていると「ナントカ審議官」という肩書の人が答弁に立つことがあります。いわゆる官僚です。

基本的には淡々と事実のみ説明しているのですが、稀にですが「政権に不都合になる事実」でも淡々と発言することもあり、驚かされた事が何度かあります。

前総理の「モリカケ」問題で自殺された赤木さんと同じく、「国と国民の為に働く」という矜持を持つ官僚なのでしょう(国≠政府 です。政府は国の行政機関にすぎません)。

 

いまはどうでしょうか。記事で書かれているように、政治家のみならず総理大臣自らが(仮に無自覚だとしても)「不誠実にやる」ことを当たり前にしていたら、その下で働く官僚が「誠実に」働くことは出来ません。

その上「内閣人事局」に自分の将来を握られています。自分だけ「誠実に」働いても何も良いことはないのです。

その官僚に「誠実にやれ!」と言うのは無茶振りだと思います。

 

では何が悪いのか?

 

あなたは何が悪いと思いますか?