禁煙と挫折と政治と

禁煙を目指すブログのはすが、政治の話が多くなってます。禁煙は失敗と再チャレンジを繰り返し継続中。。

菅政権に期待すること

2020-09-26 13:51:36 | 日記
前記事でさんざん菅政権を批判しましたが、結局のところ大勢が菅政権に期待していることは

経済の活性化

だと思います。



少子高齢化も、待機児童も、介護問題も、行政改革もみんな経済がもっと良くなれば解決する、もしくは目をつぶる事ができる。だからこそ安倍政権は支持されたのだと思います。


アベノミクスを引き継ぐ「スガノミクス」はどうなるのか。。

これについてとてもわかりやすく、説得力のある記事がありました。




タイトル以上に「アベノミクスはどんなものだったのか」、「アベノミクス後はどうなるのか」ということを詳しく説明しています。


アベノミクスについては「成功したと思わせる事に成功した」政策で、実際の経済と乖離してバブルを生み出したとし、この先の最善の道は

「このバブルをなるべく緩やかな形で崩壊させ軟着陸させる」

ことであり、最悪の道は

「日銀または日本国が経済破綻する」

と解説しています。




「本来はスガノミクスは『アベノミクスの幕引き』をして金融の軟着陸を目指すすべきだが、恐らく出来ないだろう」


「バブル崩壊を免れるにはさらにバブルを膨らませ続けるしかない」

「菅政権がアベノミクスを継承し、バブルを膨らませ続けるほどに次の政権でのバブル崩壊はひどいものになる」

と警鐘しています。

この記事は安倍政権や菅政権を批判するわけではなく、日本経済と金融の事をただ淡々と色目なく書いていると思います。

経済や金融がどうなるかなど誰にも未来はわかりませんが、「こういう可能性が高い」という予測としてとても説得力があります。大手新聞もこのような記事を書いて欲しいものです。ぜひ読んで見てください。

改めてリンク貼っておきます。




今、菅政権が気勢を上げている「規制緩和」についても、とてもわかりやすく解説があり勉強になります。

「規制緩和は100%間違い」と主張する、その理由に納得!


新内閣を見ていて思うこと

2020-09-26 12:23:37 | 日記
自民党の総裁選からこっち、ずっと政治は気にしていましたがあまりの「ズレっぷり」にブログを書く気も起こらず。。


派閥政治の復活、新内閣のあまりの高齢、女性の少なさ、「自助・共助・公助」スローガンの不可解さ。


このコロナ禍の中、感染防止を国民ひとりひとりの努力に依存して有効な対策を打てない(打たない)政府が、「まず自助」などとよく言えるな、と思いますし、それを当たり前のように受け入れている国民側にも失望を感じます。


そして「共助」とは何を指すのか?

こども食堂などは「行政が対応しないから」個人や民間が善意で行っているだけで、行政がしっかりしていればそもそも必要のないものです。

逆にいえば行政の怠慢を個人が負担しているだけ。これが「共助」なのでしょうか?

おそらく「共助」には家庭内での助け合いも含まれていると思います。家庭内の介護負担が問題となって久しいのに、なぜ負担を正当化するようなスローガンを出し、それを受け入れてしまうのか。。


「縦割り打破」や「改革」なども盛んに叫ばれていますが、なぜ一大臣の個人ホームページ上で「縦割り110番」などという公(おおやけ)の問題を扱うのか。これは公私混同では?

以前アメリカ大統領選で、ヒラリー候補が個人メールアドレスを使用しただけでが大問題になったのに。

小さな事ですが、こういう小さい事の積み重ねが大きな歪みを生み出す事が分かっているからこそ、ヒラリー候補はあれだけ叩かれたのだと思います。


「縦割り行政」「慣例主義」にしても、縦割りにして慣例主義とすることで行政の根幹である「絶対に間違えない」業務を可能にしていた面もあるはずです。

行政は民間企業とは違います。たとえ時間がかかっても、無駄と思える手続きが多くても日常業務では「絶対に間違えない」事を第一にするべきだと思います。

その上で効率を上げるための方法を真剣に議論するべきなのに、時の一大臣の判断で議論なく進められてしまう事に恐怖すら感じます。



「既得権益の打破」ともうたっていますが、既得権益を得ている側の人が「自分たち以外の既得権益を打破」するための改革しかしていません。そしてその既得権益を自分の物にするために頭をひねっているだけではないか??



これまで、政府が「改革」を叫んで良くなった事があったでしょうか?

良くなったのは大企業や成功したお金持ちの人達だけ。それすら菅さんに言わせれば、

「私のように裸一貫からでも、努力すれば成功できる」

ということなのでしょう。その裏には

「努力しない人の事は知らないよ」

というメッセージがあり、実際そのようにやっているな、と感じます。



もし国民全員が「努力」したら、みんながみんなイチローの様なヒーローになれるとでも思っているのでしょうか??

プロ野球選手になった人は皆尋常でない努力をしてますが、成功するのはその中でほんのひと握り。

そんな弱肉強食が通用するのは「プロスポーツ」だからです。社会全体をそんな弱肉強食の世界にして、本当に良いのでしょうか。






敵基地攻撃能力を持つ意味

2020-09-13 22:18:24 | 日記
安倍総理の退任会見の際に「おまけ」のように語られた「敵基地攻撃能力の保有」。

退任会見を聞いてすぐに「安倍総理の退任などよりよっぽど問題じゃないか」とブログで書きました。

そのことが地味にですが問題として取り上げられ始めています。

※もうひとつおまけの様に語られた「コロナのワクチンを全国民分確保」も、治験中断などのニュースとともに問題提起されていますが、それはまた後ほど。




「ミサイル攻撃されることをただ待っていて、本当に国土を守れるのか」という主張が、敵基地攻撃能力の保有の根拠です。

聞く分には力強いし、日本を守るための必要な話にも聞こえますが、はたして本当にそうでしょうか?


本当に有事が迫っている時に、「攻撃されることを甘んじて待つ」というのは確かに馬鹿げているかもしれません。


でも実際に「敵基地を先に攻撃」することができるものでしょうか。


どんなに相手が攻撃準備を整えていたとしても、戦争というのは「先に攻撃した方が開戦」することになるのは歴史が証明しています(先に攻撃するには「宣戦布告」する必要があるから。しなければ真珠湾と同じただの奇襲攻撃)。




例えば北朝鮮がミサイル発射準備を整え、いつ発射するかわからない状況の時に

「撃たれる前に撃たないと間に合わない」

と言って先に北朝鮮基地に攻撃したら、間違いなく「日本が先制攻撃した」ことになりますよね?

※真珠湾も、日本との開戦に備えて太平洋艦隊を集結させていました。ABCD包囲網で行き場のない日本は「このままでは日本は破滅する」と言って真珠湾のアメリカ海軍基地を攻撃しました。まさしく「敵基地攻撃」です。



先制攻撃された北朝鮮は「攻撃を受けた」と大義名分を得ます。私が金正恩だったら複数箇所で攻撃準備を整えておいて、先に日本から攻撃を受けた後に大手を振って「防衛攻撃」として別基地からミサイル攻撃するでしょう。

そうすれば北朝鮮は他国から何も非難されることなく日本を攻撃できます。

※真珠湾を攻撃されたアメリカは、実は日本の攻撃を予想して空母艦隊は別基地に避難していました。その後温存していた空母艦隊が日本艦隊を壊滅させたのは歴史の通り。



そうなれば、明らかに悪いのは先に攻撃した日本です。

※もし開戦せずに相手基地を攻撃できる方法、根拠があれば、ぜひ教えて下さい。
その方法や根拠が明示できないなら、敵基地攻撃能力の保有はただの絵空事でしかありません。





その上、そもそも北朝鮮(あるいは中国)が「日本をミサイル攻撃」する理由が見当たりません。


もし北朝鮮などが日本をミサイル攻撃したら、アメリカに報復攻撃の根拠を与えてしまうことになります。

それを考えれば、北朝鮮などが直接ミサイル攻撃するとすれば「アメリカ各地のミサイル拠点を複数同時攻撃」してアメリカの反撃能力を最初の一撃で奪うしか方法はありません(その攻撃に日本も含まれる可能性はありますが)。


日本が敵基地攻撃能力を保有したとしても、そのような大規模攻撃を全て阻止できるほどの攻撃能力は持てないはずです。

※これは北朝鮮や中国にも言えることです。アメリカのミサイル拠点を全て同時撃破できない以上、先制攻撃は絶対にできません。これが「抑止力」という考え方のはずです。



「先に撃ったほうが負け」の世界で、なぜ「ウチは先に撃ちますよ」という敵基地攻撃能力という戦術をとるのでしょう?

※つまり日本の「敵基地攻撃能力」は抑止力ではなく、逆に抑止力を壊すものになる可能性が極めて高いと思います。



逆に言えばそれだけの大規模能力を備えなければ「敵基地攻撃能力」など意味ないわけで、それだけの大規模能力を保有したら「専守防衛」の範囲などはるかに超えてしまいます。






そして日本には戦略、戦術の以前に考えることがあるはずです。

どんなに正義を主張しても、自国の権利を守るためでも、攻撃地点を限定したとしても、

「先に攻撃する」

ことは日本には許されないと私は思います。


それが先の大戦で太平洋全域に多大な被害を与えた日本の決意だったはずです。

そしてその決意を守ることが日本人の誇りであり、消えることのない責任ではないでしょうか?


その決意を、一内閣が勝手に変えていいはずがありません。そもそも「憲法擁護義務」がある国会議員が「先制攻撃」を提案するなど憲法違反のはずです。

※先に書いたとおり、敵基地攻撃が「先制攻撃」にならない方法、根拠があるならその限りではありません。「敵基地攻撃能力保有」を支持する方はぜひその点ご教示下さい。



敵基地攻撃が先制攻撃であるならば、まず憲法9条を改正し「専守防衛」を破棄してからのはずです。


「敵基地攻撃」が先制攻撃にならない根拠があるか、もしくは憲法9条改正。これが「敵基地攻撃能力の保有」の最低条件であることは明白だと思います。