ここ数日忙しくてブログも更新出来ませんでしたが、その間に
検察庁法改正法案が今国会での成立見送りになりました。
、、これ正しくない表現です。
正しくは
「国家公務員法改正法案のまとめ法案」
が見送られた、というのが正しいはず。
なんで法案全部が見送られるのですか?
国家公務員の定年延長は
長年の議論の結果で、すみやかに成立・施行する必要がある
と安倍総理やその支持者は皆そう言っていたではないですか?
ツイッターを中心に高まっていた国民世論はあくまで「検察庁法改正法案」の一部です。
反対するほとんどの人が
国家公務員と検察官の定年を65歳に延長すること
には反対していませんでした。
「検事総長68歳まで延長可能、検察幹部は内閣が一年ごとに審査」
という部分だけに反対していました。
それなのに今回、
「国家公務員法改正法案」
の全体を
「国民の反対によって」
見送ることにした、と安倍総理は会見で言いました。
それは違うとはっきりと言いたい。
政府が勝手に「まとめ法案」にして、誰も反対していない重要法案まで道連れにしたんですよ!と。
「まとめ法案」というやり方は安倍内閣の得意技です。
「安保法案」の時も、「働き方改革法案」の時も、このまとめ法案でした。
このまとめ法案の活用法のキモは、
本当に重要な法案の中に批判を浴びそうな法案を紛れ込ませる
ということ。
批判を浴びそうな法案が本当に批判を浴びた時は
「全体として必要な法案なんです」
と他の重要な法案を人質にとって無理やり成立させる。
今回は本当に批判が強まったために、
重要なはずの法案も道連れに成立を見送った
わけです。
既定路線であった国家公務員の定年延長が延期となり、恐らく現場では進めるはずの対応が進められず実害があるはずなのに。
安倍政権でこの「まとめ法案」という言葉が出たら危険のサインです。
今回の件でその事が広く知れ渡ってほしいと強く思います。