路傍の露草 ~徒然なる儘、読書日記。時々、映画。~

“夏の朝の野に咲く、清廉な縹色の小花”
そう言うに値する小説や映画等の作品評。
及び生活の単なる備忘録。

瀬戸内晴美『花芯』

2007年12月31日 | Book[小説]
瀬戸内寂聴『花芯』 2005年2月15日第1刷発行 講談社文庫 ≪裏表紙より≫ 「きみという女は、からだじゅうのホックが外れている感じだ」。 親の決めた許婚と結婚した園子は、ある日突然、恋を知った。 相手は、夫の上司。そして……。 発表当時、著者に「子宮作家」のレッテルが貼られ、以後、長く文壇的沈黙を余儀なくされた表題作ほか、瀬戸内晴美時代の幻の傑作五編を収録。 ************** . . . 本文を読む