:3

ラッセ・ハルストレム監督作品を中心とした映画批評&スウェーデンを中心とした北欧文化・家具を愛でるサイトです(嘘)

Razoaavel

2016-07-04 | Primera


Nolito jugará en el Manchester City
Nolito se despide del RC Celta
Manchester City sign Nolito
シティがノリートとのX年契約に合意し、今年夏2人目の獲得選手となった。
新加入ノリートのここまでのキャリア・名場面を写真で振り返る
覚えておくべき情報: ノリート


FCバルセロナのファンは世界中にいて、
その多くがセルタとの一戦を注視していたはずなので、
ほとんど世界中で質問が可能だ

バルセロナのフットボール、により相応しい選手を選ぶとして、
たとえばあの類稀なNeymarとどちらがより相応しいか
という質問をすれば、5割の人がネイマールと答えるだろう。
そう答えた人にもうひとつ加えて、
華麗さを忘れもらい
サイドに訪れる数少ない局面での対応を
頭に浮かべてもらいながら
同じ質問に答えてもらえるならば、
相応しいと答えるひとの割合は7割を満たすはずだ。

ウィンガーはサイドライン脇まで目一杯に広くグラウンドを使い、
可能な限り高い位置で相手のサイドバックをけん制し、
ボールを相手ゴール方向に押し進める。

Josep Guardiola監督は
「バルセロナのフットボール」を実践する人物で、
セルタの10番;Manuel Agudo Durán
「バルセロナのフットボール」を
はっきりとわかるかたちで体現する選手のひとりだ。
マンチェスター・シティの抱える事情はまったくわからないが、
外向けの釣り込みも多少は考慮して
獲得にいたったのかもしれない

Luis Enrique監督とRafael Alcântara“Rafinha”の両名は
セルタでのNolitoをかたちづくるうえで、
除くことの難しい要素のように思われる。※1
3名はともに、
2013年の夏にセルタ・デ・ヴィゴに加入した。

RafinhaNolito
Luis Enrique監督の入団後に獲得が決まったようなイメージだが、
Nolitoのほうは
2012-13シーズンの冬に獲得の噂が流れていたようだ。※2
S.L. Benficaという格上のクラブからやってくる選手ではあったが、※3
話題はバルセロナからレンタルで戻ってきた、
ナシメント家の次男坊がさらっていたように記憶している。

加入から1シーズンを経た2014年の夏に(たったの1シーズンで!)
Luis Enrique監督
FCバルセロナにトップチームの監督として招かれた際、
ひとつの話題が紙面を小さく賑わせている。
「セルタのエース、監督とともにバルセロナ復帰?!」
といった見出しが幾たびか躍ったが、
実現はしなかった

その当時、バルセロナ行きが実現にいたらなかったのは
アタッカーとして物足りなかったというわけではないだろう。
現在と比べて、
Aspas Filmers氏の製作されたゴール集などに
限れば見劣りしない。
あるいは監督が、
(当時)前年度のシーズンを最終節でどうにか残留にこぎつけ、
今季ようやく9位まで登りつめたチームから
得点源までも引き抜くことを見送ったのかもしれない。

ただ仮にNolitoが
Luis Enrique監督が率いた1シーズン中に、
2015-2016シーズンのようなプレーをみせていたならば
監督は躊躇無くNolitoをバルセロナへ連れて行っただろう。

アタッカーとして物足りなかったというわけではない。
そして現在のフットボールが
各々のポジションに要求する項目は増加の傾向にある。
セルタでの3シーズンを経てNolitoは、
一層のこと「(今現在の)バルセロナのフットボール」を
体現する選手に成長した。
Bチーム時代のLuis Enrique監督の薫陶はもちろんのこと、
初耳だったがはじめてAチームに引き揚げたJosep Guardiola監督の
期待もあっただろうが、
それらに並べて劣ることなく
アムステルダムで開花し、ロサリオで品種改良された
フットボールを信奉する
エドゥアルド・ベリッソ監督の方針も
Nolitoをより一層すぐれたウィンガーへと変貌させる
一助となったように思われる。
なにより本人の向上心がもっとも大きな要因であることは
疑いの余地が無い

帳簿がきれいになるという額の違約金が動いたと噂される
今回の移籍は、
Nolitoのプレーが1シーズン目と比べて
まったく同じであったならば
喜びしかないが、
実際はそうではない。
大いに残念であるというのが
多くのセルタ贔屓の心情であるに違いない。

3シーズン前と比べて、別人になったという印象を受ける

ペップ・グアルディオラ監督のもとで、
選りに選って「バルセロナのフットボール」の伝道師として、
ノリートはマンチェスターへ渡る。
大きな怪我に見舞われることがなければ、
マンチェスターでもヴィゴと同じく
どれほど厚い装甲であっても潰れることのない弾丸のような、
こじ開けるといった力強いたとえのふさわしい活躍で
サイドから歓声を生み出してくれるはずだ。
成功を大いに祈りたい。







※1 不可欠であるもののJonnyはのぞいておく
※2 その時点ですでにエンリケ監督のほうにも打診があったかもしれない
※3 Nolito - Granada


コメント    この記事についてブログを書く
« Moldagem | トップ | corretamente »

コメントを投稿

Primera」カテゴリの最新記事