吉水園は、鉄山の経営で財を成した加計隅屋16代当主が、
江戸時代半ばに作った山荘です。
江戸期に、20年の歳月をかけて庭園改造修理が行われましたが、
それを手掛けたのが、京都の庭師・清水七郎右衛門でした。
清水七郎右衛門といえば、浅野家泉庭(縮景園)の改修も手掛けており、
その縁かどうか?、吉水園の改修が終わった1807年には、
当時の広島藩主が従者400人を率いて来園しているとか。
昔から、吉水園に来遊した著名な文人墨客は多く、
近年では、ノーベル物理学賞受賞者の湯川秀樹、画家の岸田劉生、東山魁夷や
内閣総理大臣の岸信介などが訪れているそうです。
明治39年には作家の鈴木三重吉が吉水亭に一週間滞在しています。
三重吉は22代当主と親友であり、共に夏目漱石門下だという事です。
吉水園入り口には、三重吉「山彦」の文学碑が建てられています。
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