流行しているパンデミックA(H1N1) 2009ウイルスが小児に感染を起こした場合の病態については、詳しくは判っていない。しかし、季節性インフルエンザでは、5歳以下の乳幼児および基礎疾患のある児では、インフルエンザウイルス感染を発端とする合併症の発生リスクが高いことが知られている。これを踏まえれば、これらに該当する児がパンデミックA(H1N1)2009ウイルスに罹患した場合には合併症をきたす可能性に注意が必要である。また、これまで流行のみられた欧米では5歳以下での入院率が他の年齢群よりも高いことが報告されている。 . . . 本文を読む
2009年8月28日ジュネーブ-世界各地から報告される新型インフルエンザのアウトブレイクの調査結果は、今後パンデミックインフルエンザがどのような動きをするかということを予測する上で、貴重な情報を提供してくれる。WHOは北半球各国に対し、第二波への準備を行うように助言している。ほかの地域より遅れてパンデミックインフルエンザウイルスの流行が始まった熱帯地域の国々も、今後予想される患者の増加に対応する準備が必要である。 . . . 本文を読む