記憶のスクラップ・アンド・ビルド

当然ながら、その間にタイムラグがあり、
それを無視できなくなることこそ残念です。

LINEというツール

2013年07月20日 15時13分44秒 | Weblog
広島の少女が友だちを殺して山中に棄てた事件の発端はLINEで「死ね」と言われたことだった、とか。
若い人たちの間にLINEが広く用いられていて、彼らの行動や考え方にどんな風に影響しているか、われわれ高齢者は殆ど理解していなかったようです。

日経ビジネスに“女子大生が考える「LINE友人論」:LINEのメッセージは「掛け金」なのです”という記事が有りました。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20130718/251250/?n_cid=nbpnbo_rank_n
立派な卒業論文にもなりそうな、優れた、そして面白い論説でした。
LINEの象徴ともいえる部品に「スタンプ」というのが有り、イラストによりメッセージのやりとりを行うサービスだそうですが、それによってやりとりされるのはメッセージというよりも“気分”だと注釈を付けていました。

電車に乗ると座席の人々が一斉にスマホを捧げ持って集中している光景をよく見かけます。
ゲームをしているのかマンガをみているのかと思っていましたが、若しかしたら多くはLINEで友だちと繋がっているのかも知れません。
一度に何回も送受信し、メールのときにはあまり感じなかった「息苦しさ」「LINE疲れ」が有るようです。

そんな風に彼らの心が占領されていたら、今一番伸び盛りで、自分一人でしなければならないことを見つけ遂行するということが、全くなくなってしまうことでしょう。
われわれが子どもだった時に無かった沢山のツールに恵まれ、今の子たちはビックリするほど優秀に育っていますが、何故か落ちこぼれる人もあり、そうなると半端でないことが起きるようです。
ツールの使いすぎを制限すれば良いというものではなく、新しい使い道を開拓しないといけないのではないでしょうか。


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