防犯ボランティアグループ PRO-ACTIVE SECURITY 活動日記

ストーカー被害者の支援,体験型親子向け防犯セミナー,護身術セミナーなどを開催している長崎県の防犯ボランティアグループです

あるストーカー被害者の方からの相談 3

2006年11月16日 | 子供の防犯


以前のブログ記事でもご紹介しましたが、昨日、以前から相談を
頂いているストーカー被害の方から連絡があり、相談したい事が
あるということでしたので、お宅の方にお邪魔してきました。

お話を伺うとここ数日、ストーカー男性から携帯に連絡が入っている
との事でした。男性の逮捕以降も相談者は携帯は変えていませんで
したので当然の事だと思います(私は携帯番号の変更を依頼しましたが)。
実は単純に携帯を変えるだけでは済まない事情もあります。その事情と
はそのストーカー男性が相談者の元夫という事です。相談者の元には彼と
の間の子供もいます。

男性は出所後、現在、他県で仕事をしています。そして自分との子供と
相談者自身の事を理由に復縁を迫っている訳です。それで私に相談する事に
したそうです。

男性本人は『「今月中」に復縁をしたい、心を入れ替えて「子供の為」
に頑張る。一緒に住もう』と必死のようです。相手の余りの熱心ぶりに、相談者も
かなり復縁する事に傾いたような口ぶりでした。

私は一通り話しを聞いてから、「最終的には決定権はあなた自身にあり
ますが・・」とお断りした上で自分の考えを述べさせて頂きました。


私  「あなたは今迄何度も彼(ストーカー男性)に裏切られています。今回の
    彼の発言が間違いないという保証はありますか?」

相談者「・・・・いや、それはありません・・・」

私  「そうです、彼は自分の言い分を電話で一方的に言っているだけです。
    電話の言葉だけで相手を信用するのは危険だと思います。ちょうど
    オレオレ詐欺と同じようなものです。それから彼は電話で「今月中」
    に復縁をしたいと言っていますが、その期限について彼は何か言って
    いましたか?」

相談者「具体的な事は何も・・ただお前が心配だからと・・・」

私  「あなた自身には今月中に復縁しなければならない理由はありますか?」

相談者「別にありません」

私  「それでは将来的な復縁は別としても、今月中に復縁する必要はないと
    思います。単純にデッドライン(期限)を設定することで、あなたとの
    交渉を有利にすすめようとしているだけだと思います。また電話の中で
    彼は「子供のために」というキーワードを多様しているようですが、
    それも電話だけでは信用できません。彼は実際に警察に逮捕される前、
    あなたの自宅に不法侵入した時に自分の子供にも怪我を負わせています。

    私は最低でも3ヶ月以上は彼の状況を観察する期間を設けるべきだと思い
    ます。その間にいくつかの約束事を決めて、その実行状況をチェックする
    べきです。それらの約束事は男性本人に必ず了解させて下さい。

    例えば・・・・

     ①毎月決まった日の養育費の振込み
     (金額も男性が決める、ただし額が低すぎては駄目)

     ②子供への定期的な電話(例えば週一回)
 
     ③他に相談者が望む約束事 ・・・などです」

私  「現在、あなたの現住所を相手は知りません。これはあなた自身と
    お子さんの安全を守る上で非常に重要なことです。
    今、慎重に考えて判断しなければ、彼を迎え入れてから「やはり
    以前と変わらなかった」では取り返しがききません。
    ですから今は判断を急がず、彼が約束事をいかに守るのかを見る
    べきだと思います。」

相談者「はい、分かりました」

私  「最初に申しましたように、最終的にはあなた自身が決めることです。
    お子さんのためにも判断を急がないで下さい。
    それから、もし、あなたが私の言う通りにしたとして、彼から12月末
    にはクリスマスプレゼントの郵送の話が出るでしょう。その時はプレゼ
    ントを郵送で貰わないようにして下さい。相手にこちらの住所が分かって
    しまいます。どうしてもという時は、プレゼント代金を銀行振込みで貰
    って下さい。」


他にも色々とお話をして、相談者の自宅をあとにしました。
これも立派なボランティア活動です。私に相談されることで、少しでも
相手が「安心」されるのならば、それは意味のある事だと思います。



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