防犯ボランティアグループ PRO-ACTIVE SECURITY 活動日記

ストーカー被害者の支援,体験型親子向け防犯セミナー,護身術セミナーなどを開催している長崎県の防犯ボランティアグループです

支援者ら凶行に衝撃 吉野川市・妻刺殺、DV接近禁止命令を無視

2006年12月25日 | 子供の防犯


支援者ら凶行に衝撃 吉野川市・妻刺殺、DV接近禁止命令を無視 


  吉野川市内で別居中の妻を夫が殺害した殺人事件で、逮捕された徳島
市国府町芝原の自営業木村輝彦容疑者(41)がドメスティックバイオレンス
(DV)防止法による保護命令(接近禁止命令)を無視して妻を殺害した凶行は、
DV被害女性の支援者や援助機関に衝撃を与えた。保護命令違反による凶悪
事件は県内では初めてで、関係者は「保護命令の申し立ては、もともと相手を
刺激するなどの理由で少なく、事件で一層ちゅうちょさせることにもなりかねない。
安心できる環境づくりが急務だ」と、遅れている被害者の支援態勢の整備を求め
る声が上がった。

 県こども未来課によると、県警本部や徳島地方法務局など関係七機関に
寄せられた配偶者からの暴力に関するDV相談件数は二〇〇四年度が六百
三十六件、〇五年度が四百六十二件。本年度(四-九月)は二百七十一件
で、形態(複数回答)は身体的暴力が二百十七件と最も多く、次いで精神
的暴力が百二十六件に上っている。

 しかし、徳島地裁への保護命令の申し立ては〇四年が十九件、〇五年は
十四件にとどまっている。今年(一-十月)も十一件で、申し立てを取り
下げた一人を除き、六人に接近禁止と退去の両命令、四人に接近禁止命令
が出されているだけ。

 保護命令の効力について、DV被害者の一時保護などを行う県女性支援
センターは「保護命令は一定の抑止力はあるが、命令に背く人もいるので
十分な安心材料にならない面もある」と指摘。このため、県内で支援活動
をする「ストップDV・サポートの会」の東條恭子代表は「保護命令によ
って、被害者に安心感を与えられる環境づくりを最優先しなければならな
い」と話す。

 一方、DVで悩む女性の電話相談を受けている徳島市内の女性グループ
「すいーぷ」の山橋潔子代表は「暴力をふるった認識が加害者にないこと
が最大の問題。保護命令には限界があり、加害者に自覚させる方策を考え
ないと根本解決につながらない」と言う。

 今回の事件を受け、保護命令が出された後の加害者の監視やカウンセリ
ングの必要性を訴える関係者も多い。「ウイメンズカウンセリング徳島」
の河野和代代表は「保護命令と同時に、加害者への積極的な司法の介入が
必要。被害者が申し立てをちゅうちょすることがないように関係機関の連
携を強めなければならない」と話した。

徳島新聞

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今回の事件の場合、法律的にはきちんと手続き等は行なわれていました。
しかし、それだけでは物理的に加害者からの凶行を阻止できるものでは
ありません。

当方への相談者の中でも保護命令を無視して接近を行なった事例はあります
し、結果的に保護命令によって手口が巧妙になった例もありました。
ですから単純に法的手続きが済んでいるから「安全」という訳にはいきません。

近年、ストーカー規制法の制定など法整備も進みましたが、警察の対応はまだ
まだ被害者の立場に立っているとは言いがたいというのが現場を見ての感想
です。
護身用具の携帯も「防犯ブザー」の携帯は警察署から勧められますが、「催涙
スプレー」の携行は加害者への身体的影響から「止めた方が良い」と言われる
場合が多いようです。
あとは最近でも「何かあったら連絡してくれ」の一点張りが多いという事もよく
耳にします。そしてやはり「子ども」が暴力などの被害に遭う確率も高いのが
現状です。

このような点はもっと被害者側の立場に立った対処が必要ですね。

このような背景から、我々のような防犯ボランティアグループや警備会社など
に相談や警備依頼が回ってくるのでしょう。



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