防犯ボランティアグループ PRO-ACTIVE SECURITY 活動日記

ストーカー被害者の支援,体験型親子向け防犯セミナー,護身術セミナーなどを開催している長崎県の防犯ボランティアグループです

◆式の余韻、残るうちに…塚本花菜ちゃんの母◆ ~池田小事件より~

2006年03月13日 | 子供の防犯


児童殺傷被害の7人「卒業」、証書どこで…揺れる遺族 


2001年6月に児童殺傷事件が起きた大阪教育大付属池田小学校
(大阪府池田市)で15日、亡くなった児童8人のうち当時2年生
だった女児7人が、109人の同級生とともに「卒業の日」を迎え
る。

 「わが子の名を呼ばれても、姿がないのはつらすぎる」と式典に
は出席しない遺族もいる。その日を間近に控え、気持ちは揺れてい
るという。

 7人の学籍は残されており、学校側は、卒業証書をどのように贈
るのがいいか、遺族に意見を聞いた。

 「式典で、仲の良かった友達に代わりに受け取ってほしい」とい
う要望がある一方、「式典会場とは別の場所で渡してもらえたら」
という声もある。

 「会場にいるはずの子がいないことに耐える自信がない」「娘の
思い出が残る所で受け取りたい」などが主な理由。遺族の思いは様々
だが、学校側は、こうした要望にすべて沿いたいとしている。

 しかし、父親の一人は「どこで誰から証書を渡してもらうか決め
かねている。当日、気持ちがどうなるか分からないが、それを大事に
したい」と、複雑な心情を吐露した。

 ◆式の余韻、残るうちに…塚本花菜ちゃんの母◆

 犠牲になった塚本花菜ちゃん(当時7歳)の母、有紀さん(38)は、
読売新聞の取材に卒業を前にした胸の内を語った。

          ◇

 複雑な気持ちです。子供の名前が呼ばれても壇上に上がる姿は見られ
ません。入学式では、いすに座ったうれしそうな姿があったのに。それ
がつらいです。

 式を見届けてやりたいという気持ちはあります。しかし一方で、耐え
られないのではと不安が膨らんできます。「大丈夫?」と自問してみま
したが、だめでした。足がすくんで、会場には入れそうもありません。

 でも、せめて式の余韻が残っているうちに学校へ行き、卒業証書を受
け取ってやりたい、と思います。

 事件後、全国で「子供の安全を」という声が高まりましたが、心のど
こかに「娘は戻らないのに」という気持ちがありました。しかし勝手な
もので、2年後に長男が生まれると、そんな思いも消えました。子供が
犠牲になる事件が起きるたびに、不安と安全を願う気持ちが募っていき
ます。

 娘のことがあるので、遊具で遊ばせている時もすぐに飛んでいける場
所にいます。周囲の子供たちと関係なさそうな男の人を見ると、それだ
けで緊張します。凶器を持ってないか、男の人の手やポケットに目が行
きます。何かあったらかばってあげようと考えます。

 ですが、子供だけにしてしまう親が多いことに驚くことがあります。
連れ去られたら、刃物を振り回されたら……。無防備に見えて仕方がない
のです。何よりも大切にしていた子の命を奪われ、苦しい毎日を死ぬ
まで送らなければならない私のような人間を、これ以上、出したくないのに。

 同級生の子供たちにとっても先生方にとっても、とてもつらく、大変な
4年9か月だったはずです。そんな皆さんに折々にかけて頂いた言葉に、
慰められてきました。「花菜ちゃんのお母さん、こんにちは」。命日やお盆
に訪ねてくれる友達の姿に、救われる思いがしました。娘は友達の中に生き
続けているのだ、と思えるからです。

 花菜は、きっと、すてきな小学校生活を送ったに違いありません。

(読売新聞) - 3月13日15時38分更新

ヤフー!ニュース社会面


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本日、ヤフーニュースで池田小事件の被害に遭った8人の児童のうち、7人の
児童が3/15に卒業する予定との記事を見ました。

私も池田小事件は今でも特に心に強く残っています。このようなボランティア
活動を始めるきっかけになった事件でもあります。

記事の中で事件で亡くなられた塚本花菜ちゃんのお母様言葉が心に強く残りまし
た。

娘のことがあるので、遊具で遊ばせている時もすぐに飛んでいける場
所にいます。周囲の子供たちと関係なさそうな男の人を見ると、それだ
けで緊張します。凶器を持ってないか、男の人の手やポケットに目が行
きます。何かあったらかばってあげようと考えます。

 ですが、子供だけにしてしまう親が多いことに驚くことがあります。
連れ去られたら、刃物を振り回されたら……。無防備に見えて仕方がない
のです。何よりも大切にしていた子の命を奪われ、苦しい毎日を死ぬ
まで送らなければならない私のような人間を、これ以上、出したくないのに。


私もデパートや街中、公園などでよく見かけますが、やはり子供さんだけに
して、その場を離れてしまう親御さんが多い現実があります。

まずは「自分の子供は自分で守る」という意識が重要だと思います。

自分の子供が犯罪者の被害に遭ってからでは、例え様々な防犯対策を講じても
亡くなった子供が生き返る事はありません。

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