防犯ボランティアグループ PRO-ACTIVE SECURITY 活動日記

ストーカー被害者の支援,体験型親子向け防犯セミナー,護身術セミナーなどを開催している長崎県の防犯ボランティアグループです

地域安全マップ実践セミナー参加!!

2006年11月21日 | 子供の防犯



地域安全マップ実践セミナー参加!!


昨日は地域安全マップ実践セミナーに参加してきました。

これは長崎県が推進する「長崎県犯罪のない安全・安心まちづくり行動
計画」に基づき地域の防犯能力を高めるための取り組みの1つとして
開催されました。このセミナーで地域安全マップ作製の指導者を養成
する目的です。

私自身、以前から地域安全マップの有効性については疑問を持ち続けて
いましたので、今回の実践セミナー受講でそれらの回答になるような
説明があるのではないかと思い参加させて頂きました。

私が考える疑問点(問題点)は以下の通りです。

①「時間の経過」による安全な場所、危険な場所の変化については対応出来ていない。

②「入りやすく見えにくい場所」以外の危険箇所が見落とされている。

③「場所のみ」に着目するため、子供たちへ不審者への具体的な対処方法について
は教えられていない。

④「場所のみ」に着目するため、犯罪者の様々な犯行手口(声掛け例、連れ去り
手段など)についても触れられていない。

⑤子供の知覚能力について教えられていない・・・・・など

参加者は学校の先生がほとんどで、他は我々のような防犯ボランティアや
市の職員や補導員、警察官の方もいらっしゃいました。

午前中は立正大学犯罪社会学の方の講義の後、5名1チームに分かれて
フィールドワークが行なわれました。

フィールドワークは、各自自己紹介などしながら、「入りやすく見えやすい」
場所について注意しながら指定された地域をまわりました。途中一緒にまわっ
た先生から地元の歴史などについてのお話もあり、本当に楽しかったです。
これだったら確かに子供たちも楽しいだろうなーと思いました。

ただあくまで「入りやすく見えにくい場所」が基本のため、コメントも「連れ
去りやすい」なんて「人」に起因するような言葉はNGでした。フィールドワ
ークをしながら、「人」によって起こる連れ去り犯罪を一生懸命「場所」に特定
する事で見ないように努力しているような奇異な感じを受けました。

フィールドワーク終了後、写真を現像に出し、その間に昼食です。
このあたりの時間配分は合理的で良いなと思いました。
昼食後はいよいよマップ作製です。

小学校の図工の時間のように地図を紙に手書きしたり、色紙を切ったり、マジック
で絵を描いたりと童心に返ったような楽しい時間を過ごせました。このあたりも
子供向けでは良い点です。

それから「マップ破りのデモ」で犯罪を教えるシーンも子供たちに理解しやすい
と思いますし、加害者意識の防止の効果も多少なりはあると感じました。

最後に各班でマップの説明と感想を述べて、立正大学犯罪社会学の方の総評と
続きました。

セミナー終了後、私たちの班で作製したマップを記念に頂いて参りました。
今後の我々の防犯教室でも子供たちに参考までに見てもらおうと思っています。

今回、セミナーに参加させて頂いて、私の疑問点の回答になるような説明は
ありませんでした(残念)。しかし、私自身、疑問は残るにしろ、「地域安全
マップ」は、子供向けの防犯教育の1つとしては「効果がある」ように感じま
した。ただ、これだけでやっていれば子供の防犯教育は大丈夫といった事はない
とは思いますが・・・。そのような点は我々の防犯教室などでも補完し合いながら
色々な方法で複合的に子供たちを守っていければ良いのだと思います。

立正大学犯罪社会学の学生の皆様、長崎大学の学生の皆様、本当におつかれさま
でした。



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