◇ いずれの道でも円高は進行する = アメリカでは6月の消費者物価が3.0%上昇まで鈍化、このため長期金利が3.75%前後に低下した。一方、日本では日銀が金利政策の修正を実施するのではないかという観測が強まり、日米間の金利差がぐっと縮小。為替市場ではこれまでの円安から、風向きが一気に円高へと変わった。そんななかで、FRBは来週25-26日に、日銀は27-28日に金融政策決定会合を開く。
そこでは①FRBが0.25%の利上げ、日銀は現状維持②FRBは0.25%の利上げ、日銀は政策の修正③FRB、日銀ともに現状維持④FRBは現状維持、日銀は修正--の4パターンが可能性として考えられる。日銀の政策修正というのは、長期金利の誘導ワクを広げること。昨年12月に0.25%から0.5%に拡大。今回もし実施すれば0.75%までの変動を容認、それだけ実質的には利上げすることになると考えていい。
最も可能性が大きいのは、①のパターン。しかしFRBが0.25%利上げし、これが最後という見通しが固まった場合、日銀は政策修正のチャンスを失ってしまう危険性がある。その場合は直前のFRBの決定を見て、日銀が修正に踏み切る可能性も小さくはない。またFRBが現状を維持する③④のケースでは、日米間の金利差は大きく縮まるに違いない。
つまり、いずれの道を進むことになっても、円の対ドル相場は上昇する可能性が大きい。唯一の例外は、パウエル議長が会見で「9月も利上げすること」を、かなり明確に示唆した場合だけだろう。そうでない場合は、ニューヨーク株式は上昇軌道に乗りやすい。半面、円は120円を超えて上昇するかもしれない。もちろん東京株式市場にとっては、重荷になるだろう。
≪18日の日経平均 = 上げ +102.63円≫
≪19日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
そこでは①FRBが0.25%の利上げ、日銀は現状維持②FRBは0.25%の利上げ、日銀は政策の修正③FRB、日銀ともに現状維持④FRBは現状維持、日銀は修正--の4パターンが可能性として考えられる。日銀の政策修正というのは、長期金利の誘導ワクを広げること。昨年12月に0.25%から0.5%に拡大。今回もし実施すれば0.75%までの変動を容認、それだけ実質的には利上げすることになると考えていい。
最も可能性が大きいのは、①のパターン。しかしFRBが0.25%利上げし、これが最後という見通しが固まった場合、日銀は政策修正のチャンスを失ってしまう危険性がある。その場合は直前のFRBの決定を見て、日銀が修正に踏み切る可能性も小さくはない。またFRBが現状を維持する③④のケースでは、日米間の金利差は大きく縮まるに違いない。
つまり、いずれの道を進むことになっても、円の対ドル相場は上昇する可能性が大きい。唯一の例外は、パウエル議長が会見で「9月も利上げすること」を、かなり明確に示唆した場合だけだろう。そうでない場合は、ニューヨーク株式は上昇軌道に乗りやすい。半面、円は120円を超えて上昇するかもしれない。もちろん東京株式市場にとっては、重荷になるだろう。
≪18日の日経平均 = 上げ +102.63円≫
≪19日の日経平均は? 予想 = 上げ≫