経済なんでも研究会

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垣間見えた NY市場の混迷

2023-04-11 07:35:56 | 株価
◇ グッド・フライデーのいたずら = 先週のダウ平均は211ドルの上昇。しかし水曜日は80ドル、木曜日は3ドルの値上がりにとどまった。これは金曜日に、3月の雇用統計が発表されるため。加えてこの日、株式市場はグッド・フライデーでお休み。どうなるか見当が付かないので売りと買いが拮抗、出来高も目立って縮小した。

グッド・フライデーはキリスト教の祝日。だが一般人は休まない。だから官公庁は普段通りで、雇用統計も発表される。そして不思議なことに為替市場は開かれるのに、株式市場は休む。いま雇用統計には大きな注目が集まっている。その結果しだいで、FRBの引き締め政策が変わると考えられているからだ。だが事前の予測は定まらず、市場は混迷した。

その金曜日に発表された3月の雇用統計。非農業雇用者の増加数は、前月比23万6000人の増加だった。2月の32万6000人よりは増加数が縮小しており、雇用情勢はやや緩んだとも考えられる。しかし失業率は3.5%で、前月より0.1ポイント低下。また平均時給も前月比0.3%増で、前月を0.1ポイント上回った。全体として雇用情勢はまだ強く、FRBが当面は引き締め政策を緩める可能性は少ないとみられている。

次回のFRB政策決定会合は、5月2-3日の予定。4月の雇用統計はまだ出ないが、それまでに物価や消費、それに景況感に関する統計が、いくつも発表される。それがFRBの引き締め緩和に繋がり、株価は買いなのか。それとも引き締め緩和は期待できずに売りなのか。景気後退の可能性が強まり、株は売りなのか。NY市場の混迷は、まだ続きそうだ。

        ≪10日の日経平均 = 上げ +115.35円≫

        ≪11日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

Zenback

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