◇ 現状はまだ固いバブルだが = 日経平均株価は7日、大幅に上昇し2万2938円で取り引きを終えた。この水準は1992年1月以来、25年10か月ぶりの高さである。株価は10月に入ってから上げ足を速めており、この間の上げ幅は2582円に及んでいる。世界の投資資金が出遅れ気味の東京市場に殺到した形であり、明らかにバブルの様相を呈していると言っていい。
株価の上昇は、好調な企業業績に支えられている。92年当時、上場企業の経常利益は合計11兆円だった。それが現在では38兆7000億円に増大している。株価が行き過ぎかどうかをみるのに使われるPER(株価収益率)も、当時は50倍を超えていたが、現在は20倍に届いていない。ここから判断すると、現在のバブルは実体面の裏付けもあるようだ。
バブルには、皮膜の固いものと柔らかいものがあると考えられる。たとえば柔らかいバブルの典型は、08年にリーマン・ショックを惹き起こしたサブプライム・ローン。価値の低い住宅債券が引っ張りダコになり、高値で売買された。バブルは大きくなりと皮膜が伸びて柔らかくなり、いずれ自発的に崩壊する。
現在のバブルは、まだ小さく皮膜も固い状態だ。だが固いバブルでも、限度を超えた力が加われば崩壊する。たとえば北朝鮮による具体的な挑発行動、中国経済の急激な失速、あるいはアメリカやユーロ圏の金融引き締め。こうした問題で想定外の影響が発生すると、投資資金が一斉に引き揚げられ、固いバブルでも崩壊する可能性がある。
≪8日の日経平均 = 下げ -23.78円≫
≪9日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
株価の上昇は、好調な企業業績に支えられている。92年当時、上場企業の経常利益は合計11兆円だった。それが現在では38兆7000億円に増大している。株価が行き過ぎかどうかをみるのに使われるPER(株価収益率)も、当時は50倍を超えていたが、現在は20倍に届いていない。ここから判断すると、現在のバブルは実体面の裏付けもあるようだ。
バブルには、皮膜の固いものと柔らかいものがあると考えられる。たとえば柔らかいバブルの典型は、08年にリーマン・ショックを惹き起こしたサブプライム・ローン。価値の低い住宅債券が引っ張りダコになり、高値で売買された。バブルは大きくなりと皮膜が伸びて柔らかくなり、いずれ自発的に崩壊する。
現在のバブルは、まだ小さく皮膜も固い状態だ。だが固いバブルでも、限度を超えた力が加われば崩壊する。たとえば北朝鮮による具体的な挑発行動、中国経済の急激な失速、あるいはアメリカやユーロ圏の金融引き締め。こうした問題で想定外の影響が発生すると、投資資金が一斉に引き揚げられ、固いバブルでも崩壊する可能性がある。
≪8日の日経平均 = 下げ -23.78円≫
≪9日の日経平均は? 予想 = 上げ≫