◇ 東京の株価は反応せず = アメリカ企業の4-6月期決算発表が、ピークを過ぎた。トムソン・ロイター社の推計によると、主要500社の純利益は前年同期比で8.5%の増加になる見通し。4四半期連続の増益となって、利益の水準は過去最高。1株当たりの利益も140ドル近くに達するという。このためニューヨーク市場の株価は、連日のように史上最高値を更新している。
日本の決算発表は、ピークを迎えた段階。日経新聞がこれまでの発表分を集計したところ、売り上げは前年比7.7%増、純利益は43.3%の増加となった。また製造業を中心に、18年3月期の見通しを上方修正した企業も少なくない。これまでに決算を発表した企業の7.8%が上方修正。下方修正した企業は0.6%にとどまっている。
ニューヨーク株式市場はこの好決算を素直に受け入れ、ダウ平均は2万2000ドルを突破した。ところが日経平均は2万円を軸に、小浮動を繰り返すばかり。もちろん好決算を受けて急伸した銘柄もないではないが、全体としての株価はほとんど上昇しない。
数字のうえからみると、アメリカの増益率は前1-3月期の半分に縮小している。一方、日本企業の増益率はきわめて高い。加えて通期の見通しも好転している。それなのに株価が動かないのは、なぜなのだろう。その答えが出ないうちに、9日の東京市場は北朝鮮問題の緊迫化を受けて大きく下落した。
≪9日の日経平均 = 下げ -257.30円≫
≪10日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日本の決算発表は、ピークを迎えた段階。日経新聞がこれまでの発表分を集計したところ、売り上げは前年比7.7%増、純利益は43.3%の増加となった。また製造業を中心に、18年3月期の見通しを上方修正した企業も少なくない。これまでに決算を発表した企業の7.8%が上方修正。下方修正した企業は0.6%にとどまっている。
ニューヨーク株式市場はこの好決算を素直に受け入れ、ダウ平均は2万2000ドルを突破した。ところが日経平均は2万円を軸に、小浮動を繰り返すばかり。もちろん好決算を受けて急伸した銘柄もないではないが、全体としての株価はほとんど上昇しない。
数字のうえからみると、アメリカの増益率は前1-3月期の半分に縮小している。一方、日本企業の増益率はきわめて高い。加えて通期の見通しも好転している。それなのに株価が動かないのは、なぜなのだろう。その答えが出ないうちに、9日の東京市場は北朝鮮問題の緊迫化を受けて大きく下落した。
≪9日の日経平均 = 下げ -257.30円≫
≪10日の日経平均は? 予想 = 上げ≫