◇ 有望な地域はアジア・アフリカ = 水ビジネスの規模を地域別にみると、15年時点では第1位が東アジア・大洋州で27兆5000億円。次いでヨーロッパ・旧ソ連が22兆円。そのあと北アメリカ、中東・アフリカ、中南米・カリブ海、南アジアという順。南アジアのビジネス規模は1兆9000億円だった。
20年の推計でも、この順位に変わりはない。第1位の東アジア・大洋州は33兆4000億円に増大する。最下位の南アジアは3兆5000億円と試算されている。だが伸び率でみると、第1位がこの南アジアで84%の拡大。次いで中東・アフリカの45%増、ヨーロッパ・旧ソ連は12.7%の伸びにとどまる見込みだ。
経産省が、なぜこのような地域割りをしたのかは不明。おそらく国連あたりの原データがそうなっているのだろう。ここで仮に南アジアを東アジア・大洋州に含めれば、水ビジネスの規模はアジアが断トツになる。第2位のアフリカと合わせれば、この両地域で全世界の半分近くを占めることになる。
世界のどの地域でも、水ビジネスは拡大して行く。だが、そのなかでも最も有望なのはアジアとアフリカ。人口増加と生活水準の向上が見込まれる地域だ。逆に言うと、アジアとアフリカの水ビジネスを制した企業が勝ち組になるだろう。そこで日本企業はどうなのか。答えは「残念ながら」と言わざるをえない。
(続きは来週サタデー)
≪30日の日経平均 = 下げ -186.87円≫
【今週の日経平均予想 = 5勝0敗】
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経産省が、なぜこのような地域割りをしたのかは不明。おそらく国連あたりの原データがそうなっているのだろう。ここで仮に南アジアを東アジア・大洋州に含めれば、水ビジネスの規模はアジアが断トツになる。第2位のアフリカと合わせれば、この両地域で全世界の半分近くを占めることになる。
世界のどの地域でも、水ビジネスは拡大して行く。だが、そのなかでも最も有望なのはアジアとアフリカ。人口増加と生活水準の向上が見込まれる地域だ。逆に言うと、アジアとアフリカの水ビジネスを制した企業が勝ち組になるだろう。そこで日本企業はどうなのか。答えは「残念ながら」と言わざるをえない。
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