◇ 日銀の株式保有高は17兆円超す = 日銀の発表によると、1-6月中に市場から買い入れたETF(上場投資信託)は2兆9445億円だった。これで13年4月から始まった量的金融緩和政策によるETFの購入総額は、とうとう17兆円を突破した。これまでに発行されたETFの約6割を、日銀が保有していることになる。いまや日銀は、多数の上場企業の大株主だ。
この結果、日経新聞の調査によると、日銀は上場企業833社について上位10位以内の大株主になった。うち3社に関しては、筆頭株主だという。しかも、この大株主は絶対に売ることがない。株主総会に出席して、発言することもない。企業にとってはまことに有難い存在と言えるが、実に異常な状態であることは否定できない。
日銀はこのところ、日経平均が2万円を割り込みそうになると、買いに出動しているようだ。したがって多くの投資家は、2万円を下回りそうなところで買いに入る。株価が2万0200円ぐらいに上がると、日銀は買いに出ない。だから投資家は、そこで売ってしまう。値幅は小さくても、きわめて安全な取り引きである。
市場は本来、自由な売り買いがあって成立するもの。それが売らない大株主の参入で、麻痺してきたのではないか。すでに国債市場は日銀の買い入れで、相場が動かなくなってしまった。半身不随の状態と言ってもいい。株式市場はまだそこまで行かないが、こういう状況が今後も続けば、いずれは全身が麻痺するだろう。政府や日銀は、どう考えているのだろう。
≪24日の日経平均 = 下げ -124.08円≫
≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
この結果、日経新聞の調査によると、日銀は上場企業833社について上位10位以内の大株主になった。うち3社に関しては、筆頭株主だという。しかも、この大株主は絶対に売ることがない。株主総会に出席して、発言することもない。企業にとってはまことに有難い存在と言えるが、実に異常な状態であることは否定できない。
日銀はこのところ、日経平均が2万円を割り込みそうになると、買いに出動しているようだ。したがって多くの投資家は、2万円を下回りそうなところで買いに入る。株価が2万0200円ぐらいに上がると、日銀は買いに出ない。だから投資家は、そこで売ってしまう。値幅は小さくても、きわめて安全な取り引きである。
市場は本来、自由な売り買いがあって成立するもの。それが売らない大株主の参入で、麻痺してきたのではないか。すでに国債市場は日銀の買い入れで、相場が動かなくなってしまった。半身不随の状態と言ってもいい。株式市場はまだそこまで行かないが、こういう状況が今後も続けば、いずれは全身が麻痺するだろう。政府や日銀は、どう考えているのだろう。
≪24日の日経平均 = 下げ -124.08円≫
≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ≫