大泉の仲間たち

大泉高校15期生の交流/親睦のためのブログです。

灯台

2024-02-19 09:30:00 | 日記

 子供の頃「灯台下暗し」とは、岬に設置されて
いる灯台のことを指していると思っていました。
確かに、夜に灯台を見ると、天辺がが光っている
のに比べて、台の下の方が暗いので、それのこと
なのかな?と勘違いしていました。^^; 
 その灯台とは英語で言うところのライトハウス
(Lighthouse)は、沿岸を航海する船のために、
夜間に光を点滅させている(点滅の仕方が灯台に
より異なるので区別できる)ものを指します。

 しかし、この「灯台下暗し」の”灯台”は、三尺
ほどの高さの上に、油を入れた皿を置いて、縁に
置いた糸の先に火をともして明かりとしたものを
指します。台の下は台や皿の影によって暗くなる
ので、このような語句が生まれたのでしょうね。
 この皿に入れた油は菜種油なので、燃えると油
の一部が不完全燃焼して、煤となって天井などに
溜ります。
 貧しい家では菜種油が高銀風できなくて代わり
に魚の油を使用したため、匂いがきつかったとか
の話があります。^^; なんの魚の油なのでしょう
かね?
 灯火によって溜まった煤を年末に払い除くのが
「煤払い」です。

 私が子供の頃の掃除道具としては「はたき」と
言う物があって、まずはこの「はたき」で戸棚や
障子の桟に溜まったゴミをはたき落とし、床を箒
で履いたものです。小学生の頃の掃除の時間は、
男の子にははたきが人気でしたね。箒ではくより
も、雑巾で床を拭くよりも、格段に楽でしたから
ね。^^;
 今は、菜種油を燃やした灯台や行灯などは用い
ませんので、今の家庭では「はたき」などは存在
しないものと思います。

 今でも、お寺の本堂では読経の際にろうそくを
灯しますので、煤が天井に溜ります。それで年末
には、先のみ葉を残した笹を使い、天井た敷居に
溜まった煤を落とすので「煤払い」ですね。
 今は人の出入りなどで舞い上がった塵埃を取り
除くのが主な目的になっています。
 パラフィンろうそくは燃やしても煤が少ないと
思いますので、”煤”はほとんど出ません。

 書道などで使う墨は、納戸などの中で菜種油を
燃やし、天井に溜まった煤を集め、膠(にかわ)
で固めたものだそうです。今は石油を燃焼させた
ブラックカーボンを原料としているようです。

 しかし、なぜ「灯台」や「煤」のことを書こう
と思ったのか、不思議です。^^; 年末にでも書く
べき話題ですよね。^^; 

PS.
 「燭台」とは、火を灯したろうそくを載せて、
移動の際に使うもの。

          prairie@mbh.nifty.com

 



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