日曜日にあたしが 通っているセントマザーの
院長先生が 講師をされた
第7回 不妊治療の予防から最先端の治療までを探るセミナー
「パパ」と「ママ」になりたいあなたのために...
というセミナーに参加してきました
前回 院長先生に体外受精を考えているという話しをしたときに
「毎年 行っているこのセミナーに参加した患者さんの方が
不思議と卵が 良く採れるから参加してみたら良いよ
」
と薦められたのですぐに申し込みをして
ホントは だんな様と2人で参加したかったんだけど...
だんな様は 毎年恒例の職場の例会で土曜日から名古屋だったので
久しぶりに1人で懐かしい福岡に行って来ました
福岡を出て3年...
やっぱりちょっと浦島太郎的な気分でした
途中 昔あった”チャーミーグリーン”の宣伝のように
仲睦まじく手をつないだ70歳代くらいのご夫婦とすれ違って
あったか~い気持ちになってみたり
キャナルシティに寄り道してウィンドウショッピングしながら
久しぶりに博多駅からエルガーラホールまで
歩いてみました
エルガーラには 開場時間ちょうどに着いたので
受付もすんなり出来てホールの座席にもまだまだ余裕が ありました
係りの方が
「今日は たくさんの方が 参加される予定なので前からどんどん座ってください
」
って言ってくれたので...
どうせ座るなら見やすい前の方の真ん中あたりが 良いと思って
前から2列目の真ん中に座ることに...
セミナーが 始まるまで受付でもらったアンケートと資料に目を通していましたが
資料は セントマザーのパンフレットと
初診のときにいただく体外受精や男性不妊のの資料と
これまでのセントマザーにおける不妊治療の
研究結果や成果を記事にした新聞のコピー
そして院長先生が 監修された”かわいい赤ちゃんを望まれるお二人へ”という小冊子
まずは 一部で基調講演
「不妊症の予防から最先端の治療までを語る」ということで
院長先生が 一般的な女性不妊と男性不妊についてお話しをされて
現代医療での治療方法を簡単に分かりやすくお話しされました
基礎体温の見方や排卵時期の自己判断の誤りなど...
基礎体温が 上がったから排卵していると思うのは間違いで
基礎体温が 上がるのは ただホルモンが分泌されているということなので
病院や排卵検査薬での確認が いちばん大切だということで
あたしも目から鱗...
そういえばあたしもAIH後は 必ず排卵確認してもらってるよね
そして 二部では 不妊治療と出産を経験された方々を交えてのパネルディスカッション
無精子症で遠距離治療をされたご夫婦が 2組
体外胚移植で昨年出産された45歳の奥様
子宮内膜症を乗り越えられた奥様
原因不明の不妊を克服されて出産された奥様
の7名の方のお話しを聞くことが 出来ました
参加者から前もって受け付けていた質問の中から選ばれた質問内容を
パネラーの経験に合わせて振り分け事前に用意された答えを
司会者が 質問を読み上げたあとにパネラーが 答える
そしてそのあと院長先生が 専門的なことや治療に対するアドバイスを
してくださるという形式でした
院長先生のお話しでは 男性不妊の場合
現在はかなり技術も進歩していて5年前では 無理と言われていた
無精子症の方でも子供が 出来る可能性は あるということでした
乏精子症 精子無力症 精子不動症
これらは 技術の進歩で症状によって精子が 1匹でもあれば
AIHや体外受精で治療が すすめられます
無精子症は 子供をあきらめるかAID(非配偶者間人口受精)しかないと思っていた方にも
精巣内に成熟精子の前段階にあたる”後期精子細胞”が 見つかれば
子供を持てる可能性が あるということでした
ただ病院によっては 技術の差もあるし
技術のない場合も多いので
本人の症状にあった技術を持つ病院を選ぶことが 良いということでした
そして精子とは 非常にデリケートなものなので
精神的 肉体的疲労 環境などによっても状態が かなり違ってくるし
1度の精子検査の結果を鵜呑みにしないこと
ということでした
実際に子宮内膜症を乗り越えられた奥様の旦那様は
最初の病院で精子に問題が あるという診断をされたそうですが
2度目にセントマザーで検査したときには
何の問題もなかったそうです
男性不妊で治療をされていた2組のご夫婦
1組は 北海道から もう1組は 熊本からでした
北海道のご夫婦は 旦那様がエジプトの方で奥様は 日本の方
結婚して8年間 子供に恵まれず
旦那様が 奥様に内緒で検査に行って無精子症と診断され
どうしても信じられずに大阪の有名な病院に行かれたそうですが
そこでも結果は 変わらず
神様にもたくさんお祈りをされたそうです
そして他の男性となら子供を作れるんだからと
奥様のためにも離婚も考えたそうです
また旦那様の結果を知って ショックを受けていた奥様ですが
子供は 欲しいけど 旦那様の子供が 欲しいのだから
他の人の子供を産むなんて考えられないと思っていたので
離婚は 1度も考えなかったということでした
その後 セントマザーのことを知って
旦那様は セントマザーの名前から
「聖母マリア様が 私達に子供を授けてくださる」と思ったそうです
あたしもホントにそうかもしれない そうだったら良いなって思いました
そしてお2人で治療を進めていくのですが 北海道からの往復で
しかもお2人ともお仕事をされながらということだったので
お休みの取れる時期にイベントだと思って
楽しむつもりで臨んだということをおっしゃっていました
ただ奥様は 最初 生命の誕生は 人間の手を加えられない聖域なのに
そこに手を加えるようなことをしていいものか
とっても悩んでいて足踏み状態の時期もあったそうですが
旦那様の励ましと情熱に後押しされて
がんばれるようになったとおっしゃっていました
ホントにだんな様の子供が 欲しいだけなのに
あたしに原因が あるのにあたしも治療を始めた頃は
変な倫理感に囚われて体外受精なんて...
そこまでは しなくていいと思っていました
でもただだんな様の子供が欲しいだけ
ホントにただそれだけなんですよね
お互いを思い合って励ましあ合うことってとっても大切です
このご夫婦は 男性不妊が 原因でしたが 奥様も体外受精で
着床しないこともあったり OHSS(卵巣過剰刺激症候群)になってしまったりと
お2人でとても辛い経験を乗り越えていらっしゃいました
でもお話しから お2人ともお互いを思いやって
治療にも前向きに向き合っていたことが とても印象的でした
費用も総額150万くらいだったそうですが
今も2人目のためにお仕事をされているそうです
旦那様の「私達の子供が 150万でやってきたと思えば安いです」
という言葉も印象的でした
熊本のご夫婦も旦那様が 無精子症で
もう子供も持てないかもしれないと
奥様のために離婚も考えていたそうですが
セントマザーで”後期精子細胞”が 見つかれば
子供を持てる可能性が あると知って
「絶望と希望は こんなに近くにあったのか」と初めて実感して
「ほんの少しの可能性でもあるのならそれにかけてみようと強く思った」
ということでした
治療中 体外受精で奥様が 何度も着床しなかったり流産したりと
このお2人もホントに辛い経験を乗り越えていらっしゃいました
旦那様の「治療は 辛いだけじゃない 自分達の夢を叶える方法なんだ」
という言葉も印象的で 奥様とのお互いを思いやる気持ちも素敵だったし
何度も成功しない体外受精の中
「26回目でやっと子供を持てた人の存在を知って励まされたし がんばろうと思った」
という奥様の言葉
そして費用は 総額300万という言葉に衝撃も受けました
すぐに成功するとは 限らないし やっぱり費用は かなりの負担です
今の政府の対応や助成金の制度では
治療に足を踏み入れたくても踏み入れられないご夫婦や
途中であきらめてしまわざるを得ないご夫婦が
たくさんいらっしゃるのも当然です
また45歳で出産された奥様は
途中 あきらめそうになったときも
旦那様が 「夫婦2人でも良いんだよ」とか
「費用のことは 何も気にしなくて良いんだよ」と言って
励ましてくれたことが がんばろうという励みになったとおっしゃっていて
やっぱり不妊治療は 2人でがんばるものなんだなって思いました
子宮内膜症を乗り越えられた奥様は
子宮内膜症の治療をして 旦那様の精子にも異常が ないと分かって
安心して治療に臨んだそうですが
なかなか妊娠できずに旦那様にあったてみたり
イライラしてしまうことも多かったそうです
3回目の体外受精のときには
金銭的にも肉体的にも もう限界を感じていて
前回 採卵したときの良好だった受精卵が 残っていて
1つだけ凍結されていたので
もうこれを最後にしようと思って臨んだところ
妊娠されたそうです
それから原因不明の不妊を克服されて出産された奥様は
結婚して何年も子供が出来なかったけど
「自分は 不妊とは関係ない そんなにひどいはずはない」
と思い込んで治療に取り掛かるまでにとても時間が 掛かってしまったので
今 思えばどうして早く病院に行かなかったのかと後悔する
だから「悩んでいる人には 勇気を出して病院に言って欲しい」
という言葉が 印象的でした
この方も旦那様の優しさが 支えだったとおっしゃっていました
男性も女性もやっぱりこういう病院に行くのは
最初 とっても勇気が いるんですよね
でも健康診断のつもりで自分の身体を知るつもりで
早めに病院に行くのが 良いとあたしも思います
治療の技術は どんどん進んでいて
あたしたちの気持ちが 追いつかないことも多いけど
今は 治療しようと思えばいろんな方法が あって
治療をするかしないかは 自分のホントの身体を知ってからで良いと思えるから
分からないことを思い悩むほど辛いことは ないんじゃなかろうか
どのご夫婦も自分達の身体と向き合って 治療に向き合って
お互いを思いやりながら 励ましあいながら
あきらめずに前向きに治療をされていたからこそ
子供を授かることが 出来たんだろうなって思いました
最後に院長先生が 治療をするにあったっては
出来れば地元で何があっても対応できるような
そして患者さんたちと同じ気持ちで
子供を授かろうと思ってくれるような先生に
診てもらうのが いちばん良いが
本人の症状に合った技術を持った専門医に診てもらうことも
必要だとおっしゃっていました
また治療をしている間 2人とも大変な思いをすることも多いけど
不妊治療とは 他の病気と違って 唯一2人で治療するものだから
2人の気持ちが 同じレベルであることが 必要だし
自分たちで治すんだという強い気持ちも大切
そして以外にお互いの気持ちを細かく話し合っていない夫婦も多いので
是非 2人にとって どれほど子供が 重要なのか
2人の関係にとって どれほど子供が 重要なのか
夫婦のどちらかが 子供がいないということで悩んでいないか
子供が いない生活は どんなものになるのか
2人でお互いの気持ちを話し合って理解し合って欲しい
そして必要ならば献身的なカウンセラーも交えて
話し合うことも必要だとおっしゃっていました
そして院長先生の監修された小冊子には
女性が 負担を感じれば感じるほど
性腺刺激ホルモンを作る正常な機能が乱されてしまう可能性も高く
その結果 排卵が起こらなかったり
卵管から子宮への受精卵の輸送を妨げかねないし
男性の場合 心理的ストレスは
精子の質を一時的に低下させるので 精子の形成を阻害して
精子の運動性に悪影響を及ぼす可能性がある
だから夫婦ともに子供をほしいという強い思いそのものが
不妊の原因にもなり得る
少しでもストレスを和らげるためにも
2人でできるだけお互いの気持ちを隠さないで
話し合うことが必要
ときには 自分自身にとって大切で楽しいことに集中する時間をつくりましょう
日常生活 仕事 家庭内でどのようなことがストレスとなっているかを考え
どう対処するかを考えましょう
必ず 十分な睡眠をとりましょう
ときには 休養をとってリラックスしましょう
妊娠のための努力にも休みが 必要です
例えば ヨガのようなストレスを緩和するやさしい運動も良いでしょう
夫婦生活は ただ計画通りに実行するのではなく 気持ちを大切にしましょう
忍耐強くなりましょう
治療の結果が 良くても悪くても いつも受け入れるようにしましょう
などが書いてあります
セミナーを通じてあたしが 感じたのは
不妊症や不妊治療の正しい知識を身に付けることで
余計な心配や不安などは 解消されることもあるということ
そして夫婦2人の気持ちが 同じところにあること
もしまだ同じところに気持ちが なくても
話し合い 理解し合って お互いに励まし合い 支え合いながら
前向きに治療に取り組むことの大切さ...
それから 父父さんの
男から見た不妊治療今日から - livedoor Blog(ブログ) や
いろんな方のblogやお話しを通じて...
うちのだんな様は
ある程度あたしの治療や検査が進んだ段階で
もういつでも体外受精をしても良いって思ってたんじゃないかって
最近 やっと気付くことが出来ました
自分の身体や治療に前向きに向き合えなかったり
どんどん進む治療に気持ちが 付いていかなくて足踏みしていたりした
あたしの気持ちが 体外受精に向き合えるようになるまで
そう悟られることが ないように
あたしを励ましながら 支ええながら
ずっと待っていてくれてたんじゃないかって...
やっと体外受精に向き合えるようになった今でも
ときどき 金銭的にも肉体的にもちょっと不安になってしまうあたし...
そんなあたしに今でも
「変な責任感とか持っちゃダメだよ... poyonちゃんの気持ちがいちばん大事だから
もう1回AIHでも良いんだよ
」
と言ってくれるだんな様のすごさと大切さも改めて感じます
大好きな人から 大切な人から理解してもらえるって
とっても大切でありがたいことですね
ありがとう...