【写真:母と子の絆通りと「会津磐梯山」】
今日は朝から快晴の会津地方です。職場で人足を予定していたので、動きやすい格好をして出勤しました。館館準備を終えると、すぐに掘り上げの準備に取りかかりました。大小のスコップや鋤廉(ジョレン)、細かい作業には移植ベラも使います。毎年、敷地の東側にある水路は館で掘り上げをしています。
【写真:収蔵庫の前には採りきれないほどの「フキノトウ」です】
総延長は約72m(40間)あり、農業用水路として使われています。U字溝が敷設されていますが、これは、国指定重要有形民俗文化財の収蔵庫を建設する時に地元農事組合から要請があり、館が工事費を負担して完成させました。それまでは素掘りの水路でしたから、実は掘り上げが大変でした。(T_T)/~~~
【写真:U字溝の縁に溜まった土を除去しておきます】
秋から冬にかけて落葉した周辺の葉っぱが、西風に乗って水路まで運ばれてきます。これと堆積した土の下にはドジョウなどの小動物が越冬しています。中には小さなエビを発見することがあります。U字溝の縁には水といっしょに運ばれてきた土砂が残っていて、これを先ず掻き落とします。
【写真:竹を切り出す作業中です】
そして、竹林からはみ出した若い竹を伐採して運び出します。こうしておかないと、農作業の時に垂れ下がった竹がじゃまになるのです。農道や田んぼに少しでもかかっていればアウトですから、折りたたみの鋸で切っていきます。ある程度下準備が終ると、今度は本格的な掘り上げ作業になります。(*^^)v
【写真:切りのいい時間にお昼になりました】
スコップなどで掘り上げが始まると、すぐにカラスがやってきます。田んぼの畦に上げた土砂の中には小動物がいますから、これをエサにするためです。なかなかカラスも賢くて、背中方向に飛んできてエサを探します。つまり、進行方向には、まだ食べたいエサがないことを知ってるのです。
【写真:今日の掘り上げ中に発見したエビです】
水路の勾配があまりないため、水が溜まっていて、土砂だけを取り除くには苦労します。底の方をある程度スコップで掬ってから、今度は水が切れる鋤廉で残った土砂や落ち葉を掬い上げます。往復3回程度やるときれいになります。乾いていれば楽なのですが、この時期はどうしても水が残っています。(*_*)
【写真:橋の下もきれいに土砂を上げます】
最後にコンクリート橋の下を掘り上げするのですが、この延長6mある橋の下を例年は潜っていました。今回は、鉄製のフタ2カ所を始めて外してみました。すると、作業が簡単に進みます。なぜ今まで気が付かなかったのでしょうか。
身体を動かした後の冷たいお茶がなんとも美味しいですね。
【写真:「福島県歴史資料館」収蔵資料展の案内とパンフレット】
今日予定していた作業を終えて事務所に戻りました。すると、今日のメール便で4月20日(土)から福島県歴史資料館ではじまる「収蔵資料展」の案内が届いていました。「江戸時代の農業」というタイトルで、7月21日まで開催中です。「会津農書」や「養蚕書」も紹介されますから是非この機会にお出かけくださいませ。(@^^)/~~~
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます