![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/81/5a754bac269e35ef9c3e59b5299afbf6.jpg)
SANTARIO de SAN IGNATIO(聖イグナティオの聖所)
スペイン・バスクの海岸から少し内陸の山地に入って行くと
アズペイチアという町のはずれに
ロヨラという聖地がある
中世から近世において
地元の小領主『ロヨラ家』の城があった場所に
17世紀にイエズス会が建立した聖所
15世紀末の城の模型がある
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/e2/32f3867d2b9b56a2929e328483981bfd.jpg)
そこで生を受けた一人の男子が
いろいろあって危機に瀕していたローマ・カトリックを
再生させることになる
その男子の名は
『イグナティオ』
1491年暮れの事であった
その彼が聖職に入り
修道士として出会った『フランシスコ・ザヴィエル』と
ローマ教会再生を近い
『イエズス会』を創設する
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/2b/81fb8b8506aa55027ed478eea364fd33.jpg)
神の啓示を得るイグナティオ
この場所は
彼の生家であるイグナティオ城を包み込むようにして
教会堂と
修道院と
資料館と
イエズス会事務局と
巡礼者の収容施設
からなる
広大な建造物だ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/82/d7159d7915b97409bf4f9905f4902794.jpg)
左右対称形の建物の
中央部が教会堂
正面入り口上部に
『バジリカ聖堂』
(教区を定めず世界中の信者を等しく受け入れる聖堂)
とあり
巡礼地であることがわかる
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/0b/f07266c6a92b240c44f3593185e82f9a.jpg)
内部は
円形の『バロック』の様式
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/10/ada32b87d5f8799e35b7b2b568098ba1.jpg)
本来は
世界に布教活動を行ったイエズス会独特の
『ジェジュイット(イエズス会)様式』
があるのだが
残念ながら17世紀の事ゆえ
バチカンは豪華なバロック様式で作った
聖人のために
祭壇は
左右がバロック独特の
大理石製のねじねじ円柱で飾られたている
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/1d/989ef9045a67e8673467157ff5517b66.jpg)
天井は
丸いクーポラで
天井画で飾られ
中央は明かりとりのランテルヌ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/5c/b445e8d05e4d89fcc8f329c3c8194554.jpg)
聖堂を出て
そのままつながる資料館の方に行ってみると
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/24/a6d27df1d23eed32a5d03c95c5eb9993.jpg)
見事な大階段があり
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/dd/feaf7c31c2a482690188506eab554cc6.jpg)
その複雑化構造設計に
目をみはる
ただし通常は奥までは行くことはできない
一旦中庭のような空間に出ると
そこには
嘗ての城が
そっくりそのまま保存されていた
その中が資料館
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/34/765b2b95483f02e9d635290b48094959.jpg)
相当の天井の高さであろう二階部分ほどまでが石積み
その上はレンガ構造担っている
レンガの部分は構成の再建であろう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/b6/b9e534e22f27abd89dbf70ad66f23290.jpg)
銃丸付きの矢狭間が見られることで
戦国の世の城塞であったことが
垣間見られる
中も
再建だと思われるが
往時の生活環境を理解できるように
家財などが置かれている
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/32/5c9fab88372df81ddd296d4c9f76381b.jpg)
地方の小領主の城塞である
絢爛豪華などとは縁がない質実剛健
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/03/a9f12a63fcf99bc98b1bdd6134985d05.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/44/312316ddb67fb7efe166e1cc99042f29.jpg)
イグナティオが
出家するため
家族と最後の時を過ごしたとされる部屋が
奥にある
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/dc/cacfaccddb54383175842c8ca7930576.jpg)
ガラス越しにだが
想像を膨らませると
歴史に触れる感じを味わう事ができるだろう
さらに
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/66/e86fa66aa80b81db51cae266557e1066.jpg)
当時の用途は不明だが
この広い部屋の奥の横長の家具の上の部分が
祭壇のように仕立ててあった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/e8/e477f45fc69382d55fc0b9ef23d1b33f.jpg)
城の礼拝堂は
ちゃんと別にあるので
ちょっとした『神棚』みたいなものだったか
その「礼拝室」がここ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/a7/a46a79e1f0cf4742c1d327f96b06602d.jpg)
手前の長椅子が
家来と使用人のための席
奥が
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/55/994c2f7daa9287bba3be0bd450c319a0.jpg)
あるじ家族の空間
家族たちは
毎晩
日曜日や祝日には
城の全員が集まって
礼拝を執り行っていたのであろう
通路にも
あれこれ展示物があり
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/47/021fd25499526f7d85b4ca0aa5ff8dd4.jpg)
エルサレム巡礼から帰還したイグナティオが
フランシスコ・ザヴィエルと
邂逅したシーンの
ステンドグラスもある
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/9e/f1918741cb7fbd7f6a35cc90c40ee802.jpg)
最後に
イエズス会を創設し
初代総長に就いたイグナチオの「デスマスク」も
見ることができる
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/d1/bce83260a99e21a7a15b513790d2c350.jpg)
この『ロヨラ村』から道なりに北へ40Kmほど
車で30分で
スペイン・バスクの景勝の地
『ドノスティア』
(カスティーリア語で『サン・セバスティアン』)
という有名なリゾート地がある
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/aa/421b50d022ced30dbb9528e586e051d5.jpg)
近年
日本でも美食の町として知られているらしい
バルの並ぶ通りで
ピンチョとバスク語でいう
やや凝ったタパス(おつまみ)があまりにも名高い
その上
3つ星が2軒もあります
今度ご紹介しようかな。。
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ご旅行にご興味がある方は下のサイトも御覧ください
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