「美」を愛する人へのメッセージ

岩国市を中心に「いろ・色・パステル画」展を開催しています。また、「美」という大きなテーマに向かって発信していきます。

「最後の晩餐・ダ・ヴィンチ」

2011-03-15 17:25:27 | 「世界の美」

NHK_最後の晩餐_The Last Supper

 「ルネッサンス」の話をする時、絶対に忘れてはいけない画家の名前が「レオナルド・ダ・ヴィンチ」です。

 

知らない人がいないほど有名な画家ですが、その作品の中に「モナリザ」が上げられます。しかし、この作品はあまりにもよく知られており、おもしろくないのでここでは「最後の晩餐」を紹介したいと思います。

 

この壁画も大変有名な作品ですが、私は実際にもの壁画を見ていません。ただ、どうしてこれほど有名な絵になったかを私なりに分析してみたいと思っています。

 

まず、「最後の晩餐」ですが、このタイトルの絵は歴史的に見ても、「ダ・ヴィンチ」以前のたくさんの画家が描いています。

 

では、どうして彼の絵だけがこれほどさわがれるのでしょうか。それは彼の「絵画テクニック」にあると思います。

 

「モナリザ」でも分かるように、その「卓越した技術」と「科学的な目」は、それまでの画家にはありませんでした。

 

例えばこの絵は「一点透視図法」を使って描かれています。中央にいる「キリスト」の向かって左あたりの「こめかみ」にその消失点があり、「釘のあと」があります。

 

また、この絵画のすばらしさはその「ドラマティク」な「ストーリー」にも見ることができます。「キリスト」を裏切る弟子が、この中に一人いるわけですが、それを知った直後の弟子たちの心の動揺を、あたかもそこに人がいるかのように描いています。

 

こうしたことが他の画家と違い、飛びぬけたその「描写力」が後々後世に彼の名前を残すことになります。

 

ただ、天才と言われた「ダ・ヴィンチ」も「失敗」がありました。それは「フレスコ画」としてこの壁画を描くようになるのですが、普通の「フレスコ画」は乾かないうちに絵をどんどん描いていく手法をとります。

 

しかし、作業が遅く丁寧に描く「ダ・ヴィンチ」はテンペラという技法を使って、克明に描こうとしました。

 

それがたたって、後に壁画が「腐食」するという事態が発生し、現在のような状態になっています。

 

このように、天才と言えどもどこか予想のできないことがあったのを聞くと、我々も「ホッ」とするのではないでしょうか。

 

 

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「スペインの印象」

2011-03-14 06:48:05 | 「美の遊歩道」

「スペインの印象」

「スペイン」へ行った時の画像を、アップロードするのを忘れていましたが、今日紹介します。

 

「スペイン」の印象は、「情熱」と「その行動力」につきると思います。「フラメンコ」にしても人々の生活から生まれてきたものですが、その「エネルギー」は見ていても感動を呼びます。

 

「ピカソ」「ベラスケス」「ゴヤ」「ダリ」「ガウディと」言った芸術家が生まれた土壌が、そこにはあったように思われます。

 

「人は環境により成長する」と言うことは真実で、こうした旅をすると、いままで見えていないものが見えてくるという驚きがあります。

 

「スペイン」に行った年には、さかんに「フラメンコ」を描いていましたが、その当時は意欲だけでその内容が伴っていないのがよくわかります。

 

何かの参考になれば幸せです。

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「水の都・ヴェニス」

2011-03-13 08:08:01 | 「世界の美」

Venezia - Venice

「イタリア」と言えば、「ヴェニス」をの印象が強い人も多いと思いますが、この「ヴェニス」という言葉は英語から来ています。

 

「イタリア」では「ヴェネチェア」と呼ばれています。よく「ヴェネチェア」「ヴェニス」と言う言葉が頻繁に使われますが、どちらが正解なのかわからなくなることがあるのではないでしょうか。

 

「フィレンチェ」にある「アカデミア美術館」と同じ名前の美術館が、ここ「ヴェニス」にもあります。

 

ここの「アカデミア美術館」には、いわゆる「ヴェネチェア派」と呼ばれる画家の作品を中心に展示がされています。

 

「ティツアーノ」「ティントレット」「ヴェロネーゼ」という画家達は、ここを拠点に活躍した人達です。

 

「ヴェニス」の魅力は、そうした芸術にもありますが、なんといってもその「水の都」と呼ばれる「運河」にあります。

 

小さな島にできたこの「運河の町」は、訪れる人の目をくぎ付けにしてくれます。

 

狭い「運河」を「ゴンドラ」に乗り、自分の目線で周りを見ると、そこには普段の生活には感じることのできない世界があります。

 

また、その「ゴンドラ」を運転する人の「一挙一動」を見ていても、飽きることなく旅の魅力を満喫させてくれるものがあります。

 

「旅」をいしていると、何気なく見たものの中に何か新鮮なものを発見することが誰でもあると思いますが、ここ「ヴェニス」では、「朽ちた壁」にさえどことなく思いをはせる瞬間があります。

 

もちろん「花や「食べ物」「人のしぐさ」等にも目が行きますが、ここでは「カーニバル」「仮面」「オペラ」等にも関心が行くのではないでしょうか。

 

「旅の魅力」が一杯の、ここ「ヴェニス」にもう一度行ってみたい気持ちが起きてきます。

 

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「フィレンチェとミケランジェロ」

2011-03-12 07:51:49 | 「世界の美」

ミケランジェロ復活1/8

「フィレンチェ」と言えば、「ルネッサンス」と言う言葉が必ず出てきます。その当時活躍した芸術家はたくさんいますが、あえてここであげるならば「ダ・ヴィンチ」「ミケランジェロ」「ラファエロ」「ボッティチェルリ」という人があげられます。

 

しかし、この当時忘れてはいけない存在に「メディチ家」があります。その当時「フィレンチェ」は「商業都市」として栄えるわけですが、経済的な富とは別に「芸術」の中心になります。

 

その礎を作ったのがこの「メディチ家」です。歴史的にもいろいろな場面で出てくるこの一族は、「フィレンチェ」の「ルネッサンス」だけでなく後々の世界の芸術に大きな影響を与えることになります。

 

今、日本は経済が行き詰っていると言われていますが、逆にこういう時こそ「芸術」の真価が問われる時代ではないでしょうか。

 

話はそれましたが、この動画に出てくる「ボッティチェルリ」と「ミケランジェロ」の作品を比べて欲しいと思います。

 

「ボッティチェルリ」の作品は先日もいいましたが、「優雅」で「華やかな」世界が感じられます。

 

しかし、「ミケランジェロ」の作品には、そうした「華やかさ」よりはどこか「真実」を追究する姿が見えてきます。

 

動画の中にある「ピエタ」という作品には「宗教的な」意味合いはもちろんですが、それ以上に人の持つ「愛」「や「真」の世界が見れます。

 

また、「ダビデ」という彫刻は誰もが知っている彫刻ですが、これにしても彼は「古代彫刻」を研究した結果、こうした「理想的な美」を創りあげていることが、理解できます。

 

5メートルにも及ぶこの彫刻からは「若さ」と「力」を感じることができ、「ミケランジェロ」の最大の美観が「肉体の美」にあったことがよくわかります。

 

この「ダビデ像」は「アカデミア美術館」で見ることができますが、「レプリカ」は「ウフィッツ美術館」の前の広場や「ミケランジェロ広場」でも見ることができます。

 

「男性的」な表現を追求した彼の心の中には尽きることのない「探究心」があったことも伺えます。

 

彼は彫刻を作る前には、すでに大理石の中に形が見えるようなことを言っています。

 

そのぐらい人が「イメージ」と言う世界を、思いのままにあやつれたらどれぐらい楽しいか、一人納得している今日です。

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「ボッティチェリ・ウフィッツ美術館」・・フィレンチェ

2011-03-11 07:36:53 | 「世界の美」

Botticelli con Vivaldi

「イタリア」の「ローマ」にはたくさんの観光スポットにはない「美術館」があります。しかし、そうした動画が見つかりませんので、次の「フィレンチェ」へ行くことにします。

 

「フィレンチェ」と言えば、「ウフィッツ美術館」ですが、その中でも「ボッティチェリ」の存在は大変なものがあります。

 

しかし、「ボッティチェリ」の存在は15世紀以降、400年も忘れられていました。ようやく19世紀末に世界で認められ、我々の目にとまるようになります。

 

中学や高校での美術の教科書に、必ずと言っていいほど出ていたこの「ボッテチェエリ」ですが、「春」や「ヴィーナスの誕生」は誰でも知っている作品ではないでしょうか。

 

どうしてこの「ボッティチェリ」の作品が人気があるのか、私なりに分析すると、まずその「優雅さ」にあると思います。

 

特に描かれている人物の「しなやかな曲線」や「首をかしげるしぐさ」、また自愛に満ちたその「表情」等が、上げられるのではないでしょうか。

 

作品の中から自然に出てくる「詩的な世界」も魅力の一つになっているように思えます。

 

私は中学生の頃、「ヴィーナスの誕生」を見て、強烈な印象を受けたことを今でもよく覚えています。

 

では、どうして「ボッティチェリ」はこのような絵を描くようになったのでしょうか。

 

その謎を解くような絵がここにあります。

この作品も「ウフィッツ美術館」にありますが、この作品は「ボッティチェリ」の師にあたる「フィピッポ・リッピ」が描いたものです。

 

この自愛に満ちた絵画から、「ボッティチェリ」は何らかの影響を受けたのではないかと思います。

 

人はまわりの環境により成長していくものです。こうした画家も特例ではありません。いつしか自分のものになり、それを自分なりに変化させて、違う作品を創りあげているのだということがわかります。

 

いい絵を見ることは、とても大事なことであることが、こうしたことからわかるような気がします。

 

 

 

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