行ってない人のためのサグラダファミリア~SAGRADA, FAMILIA, Barcelona, Spain~
「スペイン旅行」の続きを再開します。「スペイン」に「バルセロナ」というところがありますが、そこは「マドリッド」と違ってとても開放的な空間を持っている都市です。
「地中海」という風土がそうした気風を作ってきたのだと思いますが、その地理的影響は人々の暮らしだけでなく「考え方」まで変えていくことがわかります。
私が20代の頃、1年間「長門」に住んでいましたが、その風土は「瀬戸内海」と違い、とても重苦しいものを感じたのをよく覚えています。
「瀬戸内海」に近づいた時に、感じる「開放感」はその地理的要因を私に教えてくれました。
それと同じようなものがここ「スペイン」」にもあり、ここ「バルセロナ」は人々の気持ちに柔軟な嗜好を植え付けたのではないかと思います。
と言うのも、「ピカソ」や「ダリ」にしてもこのあたりで、生まれ生活しています。また、動画で紹介する「サクラダファミリア」を建築した「ガウディ」もここ「バルセロナ」で活躍します。
この教会は、「ガウディ」の死後100年近くになりますが、以前建設中で完成していません。
教会内に入ると空が見え、まだ天井さえできてないところがあります。
それはこの設計した建物がとても「ユニーク」な形で作られており、「ガウディ」の意図するところの形をつくるのがとても難しいからではないかと推察します。
この自由奔放な形をした建物は一体どのようにして生まれてきたのでしょうか。
この建物にはほとんどと言っていいぐらい直線がありません。また、フォルム全体がとても「有機的」なものに見え、一つの生き物にさえ見えてきます。
無機質なものを嫌い、こうした有機的なものへ目が行ったのも、私はここ「バルセロナ」の力ではないかと思っています。
人が何かを成し遂げる時、そこには必ず背景になる大きな要素が含まれています。
そういうものが見えてくるのも、旅の大きな魅力の一つです。