ミケランジェロ復活1/8
「フィレンチェ」と言えば、「ルネッサンス」と言う言葉が必ず出てきます。その当時活躍した芸術家はたくさんいますが、あえてここであげるならば「ダ・ヴィンチ」「ミケランジェロ」「ラファエロ」「ボッティチェルリ」という人があげられます。
しかし、この当時忘れてはいけない存在に「メディチ家」があります。その当時「フィレンチェ」は「商業都市」として栄えるわけですが、経済的な富とは別に「芸術」の中心になります。
その礎を作ったのがこの「メディチ家」です。歴史的にもいろいろな場面で出てくるこの一族は、「フィレンチェ」の「ルネッサンス」だけでなく後々の世界の芸術に大きな影響を与えることになります。
今、日本は経済が行き詰っていると言われていますが、逆にこういう時こそ「芸術」の真価が問われる時代ではないでしょうか。
話はそれましたが、この動画に出てくる「ボッティチェルリ」と「ミケランジェロ」の作品を比べて欲しいと思います。
「ボッティチェルリ」の作品は先日もいいましたが、「優雅」で「華やかな」世界が感じられます。
しかし、「ミケランジェロ」の作品には、そうした「華やかさ」よりはどこか「真実」を追究する姿が見えてきます。
動画の中にある「ピエタ」という作品には「宗教的な」意味合いはもちろんですが、それ以上に人の持つ「愛」「や「真」の世界が見れます。
また、「ダビデ」という彫刻は誰もが知っている彫刻ですが、これにしても彼は「古代彫刻」を研究した結果、こうした「理想的な美」を創りあげていることが、理解できます。
5メートルにも及ぶこの彫刻からは「若さ」と「力」を感じることができ、「ミケランジェロ」の最大の美観が「肉体の美」にあったことがよくわかります。
この「ダビデ像」は「アカデミア美術館」で見ることができますが、「レプリカ」は「ウフィッツ美術館」の前の広場や「ミケランジェロ広場」でも見ることができます。
「男性的」な表現を追求した彼の心の中には尽きることのない「探究心」があったことも伺えます。
彼は彫刻を作る前には、すでに大理石の中に形が見えるようなことを言っています。
そのぐらい人が「イメージ」と言う世界を、思いのままにあやつれたらどれぐらい楽しいか、一人納得している今日です。