ねうねう句日記

いつか秀句をはきたいと、ねうねうとうち鳴きながら、より所なげに春の夜を・・・
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五月 佐藤春夫と浜松の凧 および激練つきWedding

2012-05-01 22:31:44 | 日記
今日は五月一日。五月に思うのは佐藤春夫の「ためいき」という詩と、喧騒このうえない「浜松まつり」ラッパの音だ。この二つが故郷を離れて以来雲のひろがるように私の心にあらわれる。

 木の国の五月なかばは
 推の木のくらき下かげ
 うす濁るながれのほとり
 野うばらの花のひとむれ
 人知れず白くさくなり

 
 佇みてものおもふ目に
 小さなるなみだもろげの
 すなほなる花をし視れば 戀びとの
 ためいきを聴くここちするかな。

この詩の「くらき下かげ」は、紀州の、きっと大木にちがいない椎の木の木下闇。
でも私の胸に広がるのは奥山半僧坊を流れる川に雑木の林が作る木下闇。
そこに咲く、白い小さい花はたぶん芙蓉の花。
はーあ、恋人のためいきを聞くここちがしてしまうよ!

次に広がるのは遠州灘に舞い上がる群凧と突き抜けるような青い空。凧上げで知られる浜松が私の故郷だ。



凧まつり本部前の群旗
宵闇に浮かび上がる数十台の屋台は夢のような光の行列を作る。練とラッパが鳴りやまない祭りの夜。
「くらき下かげ」のためいきと、血湧き肉踊る祭りの昼と夜・・・今年もその五月が来た。

昨年は3.11で「はままつ祭り」が取りやめになったと聞いて、浜松市民、よく暴動がおきないなーと思った。
でも震災で警察が東北へ派遣されてしまっては秩序ある「まつり」はできない。まつりで震災の義捐金をつのれば莫大な額になったろうに、ちょっと残念だ。
とにかく「まつり」いのちの土地柄。たまたま見つけた次の画像、黙ってUPさせてもらったけど、結婚式を町内の子供ラッパ隊で盛り上げてしまうのだから。でも映画のワンシーンみたいに完成されてますね~カッコイイ新郎新婦の幸せそうなこと、可愛いラッパ隊に送られて幸せな門出です。


・・・・・今わかったのですが(5月2日)・・・この画像はホテル「くれたけ荘」のGWウェディングプランの宣伝写真でした~~!
どおりで美男美女でできすぎの写真だ。それにしてもプランには「激練で祝う」ときたし、「お二人の名前入り半畳凧プレゼント」なんて、凄いウェディングプランだ。激練つき凧付きだぜ!!一度でいいからそんな披露宴に呼ばれたい、御祝儀だって奮発だ。

次はまぼろしの2011年ポスターと今年のポスター。
今年は少し地味目にしたのかな。賞金出してすばらしいポスターを作ってほしいものです。




なんだか懐旧に浸ってしまった・・・五月はそんな月


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