ねうねう句日記

いつか秀句をはきたいと、ねうねうとうち鳴きながら、より所なげに春の夜を・・・
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百人二、三句(1)芭蕉・追加

2010-12-11 00:49:25 | 日記

昨夜芭蕉の句を挙げたが、眠くて眠くて肝心の句を落としてしまいました。

○ 山里は万歳遅し梅の花  芭蕉 
真蹟懐紙前書に「伊陽山中初春」(『芭蕉全句集』雲英末雄・佐藤勝明・2010)
 生まれ故郷伊賀は山里でいかにも万歳の来るのが遅い。梅の花は咲いてもう春の陽気であるよ。
 三冊子は「山里は萬歳おそしといゝはなして、梅は咲けりといふ心のごとくに、行きて帰る心、 発句なり」という。発句の格をそなえた句なのである。ふくよかな香をただよわせて咲く梅を見 ながら、万歳を待っている山里の人の心持を詠んだ句である。
  これが一茶になると
○万さいや馬の尻へも一祝い 『七番日記』調子にのったまんざいがかたわらにいる馬のお尻を囃している。馬の尻は滑稽感に満ちている。芭蕉とはまた違いますね。そして
○大声や廿日過ぎての御万歳 『七番日記』万歳は一月一日から十九日をめどにやってきたものだそうです。伊賀には大和万歳か伊勢万歳がきたのでしょう。

○ 鷹一つ見つけてうれしいらご崎  『笈の小文』

○草臥れて宿かる比や藤の花  『猿蓑』
  これが一番好きかな
  


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