優しい心

お風呂での出来事。

事の発端は省略するけど。

妹ちゃんと喧嘩して、お腹を蹴るから

「そんなことして、妹ちゃんの心臓が壊れたらどうする治らないよ」

って言ったら急に泣き出すお姉ちゃん。

「だって今日、学校のうさぎが死んじゃったんだもん！だから悲しかったんだもんでも、学校では泣けないから我慢してたんだけど、急に思い出して悲しくなっちゃったんだもん」

と、始まった。

もちろん、私はもらい泣き。

そこから30分くらい、2人で泣きながらうさぎの話をしました。

朝、愛校作業の時に聞いたらしい。
朝から悲しい思いをしていたんだって。
20分休みに遊ぼうと思ってたのにって。
もっともっと遊びたかったのにって。
もっとたくさん好きな食べ物とか知りたかったんだって。

涙の訴え。そして、学校ではみんながいたから泣くのはやめたって。
家でも、夕飯の時には話せなかったんだって。
自分で無意識のうちに選んだのかもね。泣く場所。
妹ちゃんはいつもの感じで

「なに泣いてる？」

みたいだったけど、そこは大事なことだから、先に出して2人で話したよ。
いたら話にならないからね。

うさぎは死んじゃったけど、お姉ちゃんの心の中にいるってこと。
そしたら、天国で応援してくれてるって。
がんばれって言ってるって。どうやら聞こえてるらしい

生まれたら必ず死んでしまうけど、じゃあ、生まれてこない方がよかったのか？っていうと、そうじゃないでしょ？ってこと。
お姉ちゃんは理解してくれたようだ。

しばらくして

「これがお友達のことだと思ったら、こんなに悲しいことなのかと思ったらまた泣けてきちゃった」

って。

これからもっとそういう場面に出会うってこと。
そして大きくなっていくこと。
心も強くなっていく。
今は泣いてもいいけど、我慢しなくてはいけない時もある。
今日は悲しい出来事があったから、たくさん泣けばいい。
そして明日からはまた、元気な姿で学校へ行くこと。


大人からしたら「たかがうさぎ」かもしれないけど、お姉ちゃんにとっては、衝撃的だったようで。

また一回り、成長したんだろうと、思います。