『善徳女王』を観終わりました。
最終話は号泣でした。
こんなに泣いたのは久しぶりです。
タイトルは『善徳女王』ですが、私にとってこのドラマは、
前半はミシル、後半はピダムが主人公でした。
ミシルは自分の夢のためには誰も信用していなかったし、愛情も抱いてはいなかったのでしょうが、
唯一、ピダムには愛情を持っていたんですね。
そのミシルのピダムへの母としての愛情が、結果として自分の破滅に繋がってしまったのですが‥‥
ピダムを助けたことによって死を迎えることになったミシルは、ある意味、幸せを感じていたのかもしれないです。
その最期の時でさえ、言葉は冷静でしたが、ミシルはピダムのことを心配していました。
“人を得るために国を得るのは危険だ”と。
そして結局その通りになりピダムは‥‥
ピダム。
とても弱い人でしたね。
いつも誰かに認めて欲しくて、信じて欲しくて、愛して欲しくて、そのために一生懸命にあがいて‥‥
あれだけ知略に長けて状況を冷静に見極められる人なのに、
トンマンの裏切りを知らされると(策略でしたが)冷静な判断力を失ってしまいました。
子供の頃からいつも抱いていた“捨てられるのではないか”という不安とトンマンへの愛情の強さが、
ピダムの判断を狂わせてしまったんですね。
トンマンに信じて欲しいという強い思いを抱いていながらも、結局トンマンを信じ切れなかったピダム。
でもトンマンは最後までピダムを信じていたと聞かされ。
その後悔と絶望とトンマンへの愛があまりにも深すぎて、観ていて辛いばかりでした。
最後に伝えたかったトンマンへの言葉。
ただ、「トンマン」と名前を呼んであげたかった‥‥
そうすることは反逆行為だから誰もできないと、でもトンマンが心からそうして欲しいと願っていたこと。
「愛している」とか「すまない」とかそういう言葉ではなく、ただ名前を呼ぶだけ。
でもそれはトンマンとピダムだけが知っている、どんな言葉よりも深い愛の言葉ですね。
トンマンまであと70歩‥‥あと30歩‥‥10歩‥‥
傷つきながらもまっすぐトンマンに向かっていくピダム。
それを、心の動揺を隠しながら見つめるトンマン。
「トンマン‥‥トンマナ‥‥」
伝えたかった言葉がトンマンにとどくところまではたどり着くことができなかったピダム。
あ~~~もうここで号泣もピーク!
しっかりとトンマンを見つめながら息絶えたピダムはどんな思いだったのでしょうか。
やっぱり私にとってはこのドラマは“善徳女王”を通して描かれたピダムのトンマンへの愛のドラマでした。
それにしても切なすぎる‥‥
【ピダムの心からの笑顔】
信頼できるピダムにしか任せられない任務だと言われて。
「子供のようだ。そんなにうれしいか」
「私を信じてくださるから」
【ピダムの涙】
ミシルが亡くなり。
「王女にまで必要のない人間になってしまったら‥‥」
都から避難するよう説得しながら。
「私の真心と女王を守りたい心が、もう、見えないのですか」
【トンマンとピダムが幸せだったほんの短い時間】
眠れないトンマンの胸を優しくトントンしながら。
【心はトンマンへ】
死を覚悟でトンマンの元へ。
「伝えるべき言葉を伝えられなかった人がいる。その言葉を伝えに行くのだ」
ピダム‥‥
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