くじゅう山麓の宿 ポーランの笛よろず日記

グーグルマップにも出てこない(最近は出るらしい?)隠れ宿 近くの温泉や登山の様子を紹介 宿とは関係のないネタが多いです

屋久島 高塚小屋から宮之浦岳 1月31日

2020-02-06 08:28:32 | 屋久島

高塚小屋 この辺りの積雪は30センチほど 風も昨晩よりは弱まったので出発

靴は濡れているのでネオプレンソックスを履き、濡れたハードシェルをえいやっ!と着込む

 

雪は進むにつれてどんどん深くなります

 

枝がかぶさって匍匐前進で進んだ樹林帯を通過すると一気に雪が深くなる

 

稜線に出るとときおり青空が 鹿の沢小屋から降りてきた登山者一名とすれ違う

やはり昨日の雨にやられてもう手と足の感覚がないという 上は70センチ以上の積雪らしい

お互いに励ましあい別れる

 

実はカメラも湿気と寒気で不調なのであまり動かないのです 肝心の写真が少ない・・・

 

お、この辺りは登山道の跡が見えるー けど雪が深い 根気でラッセルする

 

頂上はまだかいー 1時間で300メートルほどしか進まなくなった

運動量が多いので途中でこまめに白湯とチョコレートの補給、手や足が攣ってくるので芍薬甘草湯を飲む

 

やっと宮之浦岳山頂 焼野三叉路から1時間半もかかりました 普段なら10分ほどかな

 

やっと下り こちら側は60センチほどの積雪 落とし穴みたいにはまり込む

この後積雪は50センチほどとなりますが枝の倒れ方が半端なく、四つん這いで通り抜けたりしてたら

投石岩屋まででタイムアップ ビバークとなる

 

岩屋の下にテントを張りとりあえず湯を沸かす 

フリント式のライターに着火する前にもう感覚のない手をよく乾かす ライターは予備も含めて3個

何とか火をつけることが出来てほっと一息 手を温め、湯を沸かし、

凍った靴紐に湯をかけてやっと靴を脱ぐことが出来た

 

とりあえずラーメンなど汁気の多いものを食べ芍薬甘草湯を飲んでピーナッツをかじりながら就寝

シュラフ内でも足先は冷たいが感覚はあるし何とか寝れそうだ

 

翌朝、相変わらず四つん這いで進む個所は多い だけど積雪量は少なくなってきた 木道がわかる

 

花之江河付近 積雪40センチ このまだ下まで四つん這い歩行が時々続く

淀川小屋の少し上あたりでばったり登山者と会う!屋久島の山ガイド、ジェニファーさん

以前も同じ場所であったような?

バスがヤクスギランドまで来ているか聞いたら朝一便は来たけど除雪中なので午後はわからないとのこと

屋久島の山中は携帯電話が入らないので(縄文杉、宮之浦岳は入る)

タクシーを呼ぼうにも電話のある所まで下らないと そしたら携帯がちょっと入る場所があるという

まずはその場所まで下って連絡入れるか

 

淀川登山口付近 道路があるー 除雪されてるともう海まで歩けそう

この後、道路をルンルンで歩いていたら親切な方に拾われて安房まで乗せていただきました

そのあと更に宿や交通機関の電話番号を書いた紙が判読不能で(水で濡れたため)困っていたら

通りすがりのどこかの職員の女性が車に乗せて観光協会まで連れてってくれました

さらにすぐ目の前のバス停で時刻を見ようと思ってたら、ちょうどバスもやってきた!

 

ま、がんばったご褒美でしょうな まずは宿についたら洗濯して乾いた衣類を身に着けたいです

次回へ続きますー

 

 

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (cow)
2020-02-07 17:56:03
改めて大変な山行だったことが伝わってきました。

あらゆる状況にはまっても、進み続けることができるのは、精神力と入念な下準備あってのものだと思いました。
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COWさんへ (ぽーらん)
2020-02-07 20:24:49
ラッセルは四つん這いの時はストックで浮力を確保できたので助かりました
土砂降りの翌日に大雪はやはりなかなか厳しいですね
火をつけるときが緊張しましたよ
返信する
Unknown (cow)
2020-02-08 08:11:06
無事で何よりでした。

また詳しい話を聞かせてください!
返信する

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