リベンジ!台湾旅行2023 2023年3月17日~3月24日 |
台湾の厳しかった入国制限も徐々に緩和され、ついに通常通りの手続きで渡航できるようになり、ずっと行けなかった大好きな台湾にやっとのことで行くことができました。プライベートでは4年ぶりとなった台湾旅行は、キャンセルせざるを得なかった2020年3月のリベンジの旅でもありました。そのとき計画していた場所を訪れ、そのときやりたかったことを実現させたうえで、退職して自由の身となったメリットで、当時の計画よりも滞在期間を伸ばし、本当に久しぶりに台湾を満喫してきました。 台北の捷運(MRT)で聴こえてくるホームの音や車内アナウンス、広告の掲示、コンビニの匂い、花の香り、真夏のような暑さ、美味しすぎる小吃、優しい人たち、懐かしい風景・・・ 何もかもが愛おしく、新たな出会いや発見があり、連日好天にも恵まれ、新たな興味が湧いた7泊8日の旅となりました。 いつもの詳しいレポートに先駆けて、そんな旅のハイライトを中心に複数回に分けて簡単にレポートします。 |
(その2)嘉義、関子嶺温泉、台南からの続き
南国の台南から、高鐵で一気に、最初に降り立った台北へ戻ってきました。定宿の天成大飯店にチェックインして、小籠包のお店、明月湯包へ行ってみると、いつもの元祖一号店は閉まっていて、閉店の張り紙が出ていました。近くの二号店はやっていて賑わっていました。日本人客もたくさん。いつも一号店の厨房にいたおじさんがフロアにいて、僕たちに気づいて話しかけてくれました。一号店はコロナの影響で閉店した・・・と、ちょっと寂しそうに話してくれました。
おじさんが運んできてくれた小籠包は変わらぬ美味しさ!
明月湯包のあとは、お決まりの臨江街夜市へ。ここもなかなかの賑わい。いつもの屋台もやっていて、割包(台湾ハンバーガー)、糖葫蘆(プチトマトの飴コーティング)、釈迦頭(甘~いフルーツ)などを食べ、買い物も楽しみました。
釈迦頭をほおばる!
翌日は朝一で、帰国のために必要な陰性証明を取るために病院でPCR検査を受けました。一人3500元という高額!これでも安い方です。日本がいつまで意味のない水際対策を続けているおかげで、とんだ出費と時間と労力がかかりました。
事前に調べて、台湾の友達に予約をしてもらった病院はホテルから徒歩圏内。大きな病院で、エントランスホールにはグランドピアノが置いてありました。
台湾鉄道博物館
朝食を済ませて訪れたのは、病院からも近い國立台灣博物館鐵道部園區。4年前、修復中のこの建物を見て気になっていて、2020年7月にオープンした鉄道博物館です。元々は日本統治時代の交通局鉄道部だったところを、敷地内の建物を全面的にリノベして鉄道博物館として生まれ変わったのです。
中は充実の展示でした。本物の車両や様々な備品、動画、写真パネル、遊び心もある体験型の展示も沢山。日本語の説明も随所にあって、日本統治時代の阿里山や東部山岳地域の鉄道敷設の苦労など、鉄道の歴史などもよくわかり、楽しくてとてもためになりました。
歴史的な建物や内装も必見
ひととおり見学するのに3時間近くかかりました。敷地内にはまだ修復工事中の建物もあって、まだまだ楽しみは広がりそう。今後も要チェックですね。
迪化街
鉄道博物館から迪化街へやって来ました。ここは台北で必ず訪れる場所。ショッピングやギャラリー巡り、カフェやB級グルメの屋台巡りなど楽しみ方は色々。歴史的な建物が並び、外観だけでなく内部が見学できるところもあります。古い建物がリノベで生まれ変わり、来るたびに新しいお店が出来ているので目が離せません。
いつも来るたびに「もっと時間を取ってゆっくり見たり、カフェで過ごしたりしたい」と思っていたので、今回は2日間に分けて迪化街を楽しみました。それでも、色々なところに目が留まり、足を留めていると時間はすぐに過ぎてゆき、もっと時間が欲しいと思ってしまいます。
にゃんこがお店番
希少な台湾産コーヒーが飲める爐鍋咖啡(LUGUO CAFE)を訪れました。
いつもはコーヒー豆を買うだけでしたが、初めてカフェラウンジに入り、ほんのり酸味のある深い味わいのコーヒーを、香りを愛でる聞香杯も添えられたポットで楽しみました。奥さんが飲んだ阿里山紅茶もいい香りで上品な味でした。
観光案内所の上のフロアには、こんなチャイナチックな部屋がありました。チャイナドレスなど色々な服を貸し出していて、撮影スポットにもなっていました。
小さなお店で麺線をいただきました。鰹の優しい出汁が効いていました。
奥行きが深い建物の中を覗くのも楽しみ。中庭を挟んで更に建物が続いているところもあります。
翌日も迪化街。捷運(メトロ)の大橋頭で降りて、昨日行けなかった北側から南下して行きました。最初に現れる景色がこのアーケード。
毎回訪れる中華菓子のお店「李亭香」。店内は大きく改装され、喫茶コーナーが出来ていたので一休み。
新しく郭怡美書店という本屋さんがオープンしていました。古い建物の内装をうまく利用して、レトロとモダンを融合した居心地のいいスペースが生まれていました。
3階バルコニーに出ることができます。
屋上からの眺めが良かった「迪化二〇七博物館」は閉館してしまいましたが、ここから街を見下ろすことができました。
奥行きのあるこんなギャラリーも。
来訪者が昔の薬屋さんのカウンター内に入る仕掛けのモニター
迪化街で2度目のお昼はこちら。魚丸湯もきし麺も出汁が絶品です。葱油ご飯は初めて食べたかも。葱が香ばしくていくらでも食べれちゃいそうでした!
中山にある行きつけのお茶屋さん「新純香」では、顔なじみのお姐さんにお茶を淹れてもらい、お茶菓子も出してもらって、1時間半ぐらいゆっくりおしゃべりを楽しみ、わが家でとっくに在庫が切れてしまった台湾茶を色々買いました。
2日目の夜は、台湾在住の友だち夫婦と「杭州」で夕食。2人とは30年以上前に日本で知り合ったときからの仲で、美味しい料理をご馳走になりました。最近の台湾海峡を巡る不穏な情勢について尋ねると「考えてもどうしようもないし、心配し過ぎると何もできなくなるから考えない。もしものときは日本が助けてくれる!」と云ってました。中国は本気で台湾に軍事侵攻を目論んでいそう。。。他人事じゃいられません。
大安森林公園~永康街
3日目に訪れた大安森林公園。花々と樹々がいっぱいで、とにかく広い!そして30度以上の真夏日で暑かった~
園内のあちこちにタイワンリスが跳びまわっていました。
大きな池の周囲の茂みはサギのコロニーになっていて、サギが鈴なり状態。
暑いときはかき氷!芒果冰を食べようと近くの人気店、思慕昔(スムージー)へ。永康街の本店はいつも混んでいるので、道を一本隔てた麗水街の空いている2号店へ行ってみたら閉店。。本店は相変わらず混んでいましたが、丁度空いてお目当ての芒果冰にありつけました。まだマンゴーの季節ではありませんが、冷凍ものでも大満足でした
北門から台北車站へ向かう途中にレンガ造りのレトロな建物がありました。「臺北記憶倉庫」という名の建物は、日本統治時代に三井物産の倉庫として建てられたものだそうで、荒廃した倉庫を台北市が移設、修復して2018年に史跡として公開されました。
無料で入ることができる館内は、倉庫の歴史を伝える展示スペースやカフェが入っていました。
更に台北車站の向かいに、ちょっと風格のあるキレイな外装の建物が目に留まりました。「国家摂影文化中心台北館」とあり、入ってみました。ここも日本統治時代の大阪商船のビルを、大規模な修復工事を経て、歴史的な写真や映像を保管し公開するミュージアムとして2021年に開館したそうです。
ここも入館無料。台湾の文化施設はこうして無料で入れるところが多くて嬉しいですね。広い展示スペースに、台湾の昔と今を伝える写真パネルや遺留品、映像、シアタースペースなどがあり、現代アートの企画展もやっていました。
夜は台湾を初めて訪れたときからの20年来仲良くしているYOYOさんと5年ぶりの再会、YOYOさんが、松江南京のレストラン、丰禾台式小館に連れて行ってくれました。次々に運ばれる美味しい台湾料理に感動しながら5年分のおしゃべりを楽しみ、閉店まで過ごしました。ありがとう、YOYOさん。
台北では、朝食はこれまでホテルの近くの行きつけの朝ごはん屋さんがあり、お店の人たちとも顔見知りの仲になっていたのですが、コロナのせいで閉店してしまいました。とても残念。。朝ごはんをどうするか・・・? 2度目の朝は、閉店してしまった朝ごはん屋さんにいたお兄さんから教えてもらった「阜杭豆漿」へ行ってみました。ここは行列が出来る有名店、覚悟はしていたけどあまりの長蛇の列を見て断念。。その向かいに行きつけだったお店と同じ名前の「永和豆漿」の看板を掲げるお店があり、そこに入りました。
最後の朝は、ホテルに近いお店を巡り、外帯(テイクアウト)でいろいろ買ってホテルの部屋で食べることに。街中には朝ごはんを扱うお店が並んでいます。
いつも行列ができていて、何度か食べたこともある美味しい「飯糰(飯団)」のお店に並んで、具が全種類入った「総合飯糰」を買いました。「飯団」はおにぎり。お店の人が注文に応じて手早く具を詰め込んで、巨大なおにぎりを目の前で作ってくれます。
もち米を使っていて具だくさんでずっしり。香りも味も食感もいい。
午前中は、中山駅近くの金興發と誠品書店でショッピング。お菓子、フルーツ、幾米の絵本、シールなど買いました。
誠品生活には台湾のお土産系グッズも沢山ある
4年分のリベンジで訪れた台湾旅行も最終日でまだ食べていないミッションが胡椒餅。台湾では欠かせない小吃ですが意外となくて、今回はまだ一度も見かけていません。そこでgoogleで検索して胡椒餅を求めてわざわざ行ったお店で「没有(ないよ)」と云われたきはさすがにガッカリしましたが、その近くに、これも今回まだ食べていなかった水餃のお店があったので、胡椒餅は諦めて美味しい水餃でお腹を満たしました。
台湾で食べる水餃には「はずれ」なし
青田街
リベンジ台湾旅行の最後のミッションは「青田街周辺をゆっくり歩きまわって、お店を訪ねたりお茶したりする」です。けれど、帰国便の時刻から逆算すると、そんなにゆっくりしていられない時間になっています。タクシーで青田街に近い金華公園まで行き、そこから歩きました。
永康街の北側にある青田街は、統治時代に建てられた日本家屋が多く残っていて、それらが次々とリノベされて生まれ変わっています。訪れる度に新しいお店が出来ているので、そんな発見も楽しみながらゆっくり過ごしたい地区なのです。
青田街を歩いていて目に入ったのが、蒙蔵文化館という立派な建物。行ってみたら、入口で記帳して無料で見学することができました。
館内には手で回すことができる彫刻が施された円筒形の車(マニ車)が並んでいたり、プロジェクションマッピングを投影する部屋があったり・・・ 展示室には清や明の時代の絵画、仏像、調度類がたくさんあり充実した内容でした。高校生ぐらいの男子グループが大勢見学に来ていました。
蒙蔵文化館について帰国後にネット検索してみると、「モンゴル・チベット文化センター」と出ていました。モンゴルとチベットとの文化交流や研究、発信を行っているようです。またまた台湾の充実した無料見学スポットに出会いました。
青田街を歩いていると、あちこちでこんな古い日本家屋に出会います。
以前行ったことがある日本家屋を利用した茶藝館「青田茶館」があり、入ることにしました。入口にマジョルカ焼きのタイル。
案内された席からは、大きな窓いっぱいに風情のある中庭が眺められます。お店の女性が「以前にもいらしたことありますよね。」と声をかけてくれました。あれはもう7年も前のこと、よく覚えてるなぁ!あのときお店にいたおりこうなワンちゃんは死んでしまったそうです。。
2016年に青田茶館を訪れたときのブログ
高山茶とナツメのお菓子でまったりティータイム。お茶は工夫茶で頂きました。ほんのり甘味を感じる上品な味でした。
とても落ち着いて心が豊かになります。
今までで最も長い7泊の台湾の旅も終わりを迎えました。ありがとう、台湾
たくさん楽しめたけれど、まだまだ居たいし色々やりたかった・・・ また近いうちに!
やっと来れた台湾 ~台湾リベンジ旅行2023~ (その1)台北、三義、台中
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