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【おしゃべりパートが面白い「ミステリと言う勿れ」】

2023-11-19 09:16:47 | ブログ

先日、ミステリと言う勿れの映画を観てきました。原作マンガを読んだことがあり、実写版も非常に良かったです!



出典

https://eiga.com/movie/98387/


天然パーマでおしゃべりな大学生の久能整(ととのう)が、その独自の視点と観察眼で巻き込まれた事件を解決に導いていく物語です。


私がこの作品の好きな所は、主人公の整による事件とは直接関係のない語りの部分です。



例えば、日本は名前の変遷が著しいという雑談のパート。

自分の親世代、祖父母世代と名前を比べてみると、今では誰もつけないような古くさいものばかりだと言います。


だから、自分よりも後の世代にキラキラネームと呼ばれる名前が出てくるのは当然であるし、今後はそちらが主流になるだろう、と話します。


引用

https://www.tus.ac.jp/today/archive/20211020_0384.html


これを読み、明治安田生命が出している年代別の名前ランキングを見てみると、男女ともにその時代の流行りの名前の変化を読み取ることができます。


男子の名前だと、大正から昭和中期までは漢字一文字率が非常に高く、平成は二文字の名前で自分の同級生にも多かった名前、そして令和にかけて「陽」を使った名前が多くなっています。


女子の方だと、大正にはカタカナの名前も見られましたが、そこからは「子」が入った名前が圧倒的に多くなっていきます。

現代に近づくにつれ、「美」や「花」といった文字が入った名前が増えるとともに、昭和後期からは「愛」や「凛」といった一文字の名前も見られ始めました。


参考

https://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/year_men/girl.html



このように、時代と共に名前が大きく変わってきていることに気づきます。


令和を生きる私たちが大正時代の名前を見て昔の名前だなと思うように、100年後に流行している名前は今とは全く違う名前なのだろうなと思います。

整の言うように、今はキラキラネームと呼ばれる名前も今後主流になる可能性は多いにありそうです。



また、「真実は一つだ」という警官に対して整は下の例え話を用いて説明します。


AとBがいて階段でぶつかりBがケガをした(事実)。

BはAから日頃いじめられていて、今回もわざとだと言う(B視点の真実)。

しかし、Aはいじめている認識はなくただぶつかっただけと言う(A視点での真実)。


この場合の真実は、AとBでそれぞれ食い違っています。また、この出来事を見ていた第三者はまた別の捉え方をするかもしれない。

そして、整は「真実は人の数だけあるが、事実は一つだ」と言います。


引用

https://konomanga.jp/special/137315-2/2


この言葉に出会った時、私は目から鱗でした。

普段私たちは起こった事実ではなく、当事者の言う真実を聞いて判断しがちです。

しかし、起きている事実は常に一つなので、そこから目を逸らさないようにしないといけないなと、改めて感じました。



このように、確かになぁと思うものから、今までの常識がひっくり返るようなものまで、様々なジャンルのおしゃべりが推理の途中途中に挟まってきます。

タイトルの通り、単なるミステリだけに止まらない作品だなと思います。


もちろん推理物としても面白いですし、こうした気づきが散りばめられていて学びも多い作品なので、ぜひ皆さんも見てみてください♪


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